角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

予期せぬ事態。

2016年05月24日 | 実演日記
角館に「Sぷれっそ」というフリーマガジンがあります。発行人は旧知の女性で、先日彼女から取材依頼の電話をいただきました。聞き取り取材はお客様が少なくなる夕方で良かったのですが、接客風景を写真に撮りたいとのことで一昨日再度お越しです。
しかしそんなときほどお客様がお見えにならず、待つこと20分ほどでしたか。お二人のお若い女性が入ってみえたところで、彼女がすかさず撮影協力の依頼をしました。二つ返事でお引き受けくださったのが、青森県弘前市からお越しくださったこちらの女性です。





当初予期せぬ事態に若干の戸惑いが見えたものの、草履実演をご覧いただきながらいつも通りの接客が出来ました。お二人も案外楽しそうに試し履きをされていましたね。ネット上にお顔が出るには承諾が要ります。その点も快く「OK」でした。
またいつか角館をお訪ねいただきたいのですが、そのときは予期したうえで角館草履へもお越しくださいませ(^^)
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頑張りましょう、お父さん!!

2016年05月20日 | 実演日記


真夏の空が途切れません。最高気温が25℃に達する夏日が続き、五月にしては異常気温といえるでしょう。これまでも五月中旬にこんな日があるにはあるのですが、週間予報を見れば週明けもまだ続く見込みです。散策のお客様も「東北は涼しいもんだと思ってましたよぉ…」。私もそう思います。落ち着くのを今しばらく待ちましょう。

角館の超繁忙期である桜まつりとGWが過ぎ、町を散策される人影は明らかに少なくなりました。しかしあえてこの時季をお選びになる旅人は、雑踏を避けたい思惑があるのでしょう。繁忙期とは異なり、みなさん時間をかけてゆっくりされています。むしろ充実の旅に見えますね。そうなると実演席にも長い時間をかける旅人が多くなります。おかげさまで草履在庫が増える兆しはまだありません。

さて、「父の日」まであと一ヶ月を切り、展示パネルにポップを提げました。男性サイズも現在の在庫は数えるだけとなっており、父の日に贈りたいとするご子息あるいはご息女には、どうか早めのご予約をお願いします。母の日に比較すると草履需要は多くありませんが、それでも毎年何人かは訪れます。

一昨日のこと、秋田市のご愛用者家族が遊びにお越しでした。お母さんと娘さんは米蔵の中へ、ひとり実演席に残ったお父さんがこのポップを見ると…

『父の日って…あるんだ…』

頑張りましょう、お父さん!!
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大河がライバル。

2016年05月15日 | 実演日記
皐月の空に初夏を想わす青空が広がっています。桜が散って半月余りの角館は、まぶしいばかりの新緑が武家屋敷通りの黒塀に映える時節を迎えました。雑踏が去りいつもの平穏な町に戻るこの時季は、負け惜しみではなく嫌いな地元民はいないんじゃないでしょうか。
それでも町を散策する人影はちゃんとあるもので、日曜日の今日はGW最終くらいのご縁に恵まれました。

相変わらず大河ドラマと朝ドラを欠かさず観ている私は、舞台の土地からお越しの旅人に出会うとよく話題にします。「真田丸」が始まった今年一月から、長野県の旅人4〜5人とそんなおしゃべりをしました。やはりドラマ人気は大したもののようで、上田市周辺はとても賑やかと聞きます。大河に角館が採用される確率はゼロに近いでしょうから、率直に羨ましく思いますね。

先日長野県上田市の女性から、メールによるご注文を賜りました。「草履職人へ一言」欄に綴られた文面は…

昨年秋、角館の旅で伺いました。お話を聞いてほしかったのですが、電車の時間があり失礼しました。
この春友人が桜見物でやはり伺ってきたそうです。話を聞いて注文することにいたしました。
出来上がりを楽しみにしております。



こんなことを言ってはナンですが、大河ドラマに一矢報いた気分です(笑)
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目の人・耳の人・肌の人

2016年05月11日 | 実演日記
武田鉄矢さんがパーソナリティーを務めるラジオ番組、「今朝の三枚おろし」。かつては幾度となく聴いていたのですが、今の生活になってタイミングがまったく合わなくなっています。それが最近になって、ネットのYouTubeで聴けることが分かりました。主に朝作業で聴いています。

先日聴いた話題は、「目の人・耳の人・肌の人」。とある著明な実演販売士が説いているものでした。人が興味を覚える、あるいは関心を示す要素は様々なれど、大きく分けると「目」「耳」「肌」というわけです。これを日常の草履実演席に照らすと、実によく理解できました。

「目の人」は、視界に飛び込んできた明確な状況で関心の有無が決まります。角館草履の場合は「配色」がそれに当てはまるでしょう。角館草履の健康効果や素材は第二、第三の要素であり、まず「綺麗な草履」から関心が始まるお客様ですね。女性と思いきや男性にも多く、全体に珍しくありません。

「耳の人」は、角館草履の評判、風評、第三者の評価が気になるタイプでしょう。GW真っただ中のある日、お買い上げを躊躇するおばさまがおりました。そこへたまたま福島県からのリピーターさんがお買い換えにお越しで、先のおばさまはその事実を目の当たりにした途端お買い上げが決まったものです。こちらも珍しいタイプではありません。

「肌の人」は、実演席の空気感に関心を示すタイプです。明確な「何か」ではない、私の存在も含めた草履コーナー全体に興味を覚えるのでしょう。実はこうしたタイプが滞在時間も長くなると感じています。それは質問が多いからですね。話を聞けば聞くほど面白くなって、気がついたら新幹線の時間になっていたなんてことがままあります。

角館の超繁忙期が過ぎたこれからは、「肌の人」にたくさんお会いしたいものです。明日から実演再開です(^^)
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ハルらんらん♪

2016年05月10日 | 地域の話





お休み初日の昨日、かねてから計画していたわらび劇場へ出かけてきました。今年の大劇場は「ハルらんらん♪」。波乱の人生を歩みつつ、人生の最期は秋田県初の女性衆議院議員となる「和崎ハル」を描いたものです。

始まったばかりの公演ですから舞台の詳細は控えますが、ひとつ前の朝ドラ「あさが来た」に通ずる先駆的な女性ですね。「女に学問は要らない」が当たり前の世の中にありながら、これに真っ向から疑問を持ち、女性の不遇とたたかう姿は感動に値します。「目立てば叩かれる」は、古今を問わず世の常かもしれません。

舞台を通して登場するのは着物姿の女性です。秋田市の歓楽街「川反」にあった芸者置屋が大きな存在ですから、美しい着物が数多く出てきます。観客席の男性はそれだけでも愉しいと思いますが、私は草履の配色にヒントを得ました(笑)
来年1月3日の大千穐楽まで、複数回訪ねたい舞台でしたね。

画像にある「桜」は、舞台幕開け時点で設置されていました。花びらの立体感に感心させられたのですが、実はフィナーレに数倍の規模の桜が登場します。これは感心を超えて感嘆しますよ。聞くところによれば、役者さんを含むスタッフ総勢で仕上げたとのこと。舞台は「総力」、その中に観客席が含まれるのは言うに及びません。これから観劇されるみなさまには、ぜひ総力の一端を担ってください。それは舞台を楽しむだけで叶えられます。
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大型連休が終わりました。

2016年05月08日 | 実演日記





今日の草履は、岩手県一戸町の女性のオーダー草履です。一昨日の「今日の草履」と色違いのこちらは、お母さんのお姉さん、つまり叔母さまへ贈られました。叔母さまの娘さんである従妹さんもご一緒にお訪ねになり、二組の母娘さんが揃って母の日草履を贈ったわけですね。最初は事情が呑み込めず固まった二人のお母さんでした。

4月9日からのノンストップ草履実演は、ちょうど一ヶ月で大型連休終了と同時に一休みです。お伝えの通り今年は桜の開花が一週間程度早く、GW突入時にはほぼ散っておりました。そのため角館の桜まつり特有の爆発的人出がほとんどなかったうえ、ツアーそのものの数も若干少なく感じています。このあと正式な人出が当局から発表されるでしょう。

おかげさまで角館草履の商いは平年通りに終えられました。やはりリピーターさんのお買い換え需要はとても大きいです。「桜を観に行きたいんだけど、どうしても出られないから草履だけ送って!」というご注文も複数でした。桜と武家屋敷が角館の観光二大看板は疑うべくもありませんが、「味」「技」「人」の三つが決して低い位置ではないと確信しています。

身近な人であればあるほど、私と知り合ってよかったなと幸せに感じていただきたい。
そういう生き方をしていると、自分が辛い時、苦しい時に、それを乗り越えていく力を周りから与えていただける。

舩津知穂(大同生命保険セールスレディ/MDRT成績資格終身会員)



私にとって「身近な人」とは日常の友人知人ばかりでなく、角館草履のご愛用者であり、新たにお買い上げくださった方であり、実演をご覧くださった方であると思っています。大それたことは言えませんが、「あなたに会えて良かった」の言葉をお一人でも多く言っていただけるよう、これからも精進を重ねて参ります。

2016年の桜まつり、および大型連休に角館を訪ねてくださったみなさま、そして草履実演席で出会った方々に厚く御礼を申し上げます。まことにありがとうございましたm(__)m
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9日・10日・11日お休みです。

2016年05月06日 | 実演日記







今日の草履は、岩手県一戸町の女性のオーダー草履です。先日のブログで少し触れましたが、母の日プレゼントとしてご予約された一品です。ご希望配色は「完全おまかせ」、美しい和柄をベースに紫を組み合わせ、私なりに「綺麗なお母さん」を表現したつもりです。
さて、母上様を伴ってのご来店は明後日8日、サプライズの行方はまた後日!

まず一般的に今年のGWは昨日までなのでしょう。今日の角館は明らかに人出が減りました。それでもご縁は必ずあるもので、兵庫県のおじさま、愛知県のおばさま、盛岡市のご夫婦が本日からご愛用者のお仲間入りです。兵庫県のおじさまはマイカーの一人旅で、『すぐ運転で履くから!』とお買いもの袋にも入れずお持ち帰りでした。それも良いと思います。

一ヶ月間ノンストップで草履実演を務めてまいりましたが、母の日が過ぎた9日から11日までお休みをいただくことにします。この期間は超繁忙期のうえ、イベント出店メンバーとの飲み会が複数に及びます。もちろん楽しくてしていることではありますが、年々疲労感も増してきました。
あと二日間をしっかり務め上げるのはもちろん、実演席で繰り広げられる「母の日ドラマ」を楽しみたいと思っています。
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リピーターさんのお訪ね。

2016年05月02日 | 実演日記







今日の草履は、彩シリーズ24cm土踏まず付き[五阡四百円]
能代市からお越しの女性に「紫」のご希望でオーダーを賜りました。急きょ行きつけの生地屋さんで水玉紫を2足分仕入れて編んだのがこちらです。能代市の女性には少し前に発送が済んでいて、もう一足も福島県からお越しの女性がお持ち帰りくださいました。シンプルな水玉がむしろ可愛いかもしれません。

GWも半分余りが過ぎました。今年のGWは一般的に5日までなのか、あるいは8日までなのか。いずれにしても人出のピークは明日の3日ではないかと推測しています。例年3日と4日はほぼ同じくらいの人出を見込むのですが、4日の天気予報がいかにも悪いですね。もう雨はしばらく要らないというだけ降った、昨日までの三日間でした。

桜まつりからGW前半を終え、今年も多くのリピーターさんがお訪ねくださっています。「今日の草履」をお選びくださった福島県の女性もそうしたおひとりで、ネット通販でご愛用が始まった女性とはこのたび初めてお会いしました。スタートが通販でお会いするのがその後というのは、比較的稀なケースと思います。

桜満開の頃、盛岡市のご夫婦がお訪ねでした。ちょうど二年前からのご愛用者で、このたびが初のお買い換えです。奥様がおっしゃるのは、『この草履を履くようになって、あれほど続いていた頭痛が治ったんですよ。あたしの様子を見て主人が一番驚いてるの!』
先ツボ(鼻緒)がぶつかる指の股には首のツボがありますから、女性の頭痛が首こりから来ていたらそれは効果があったのでしょう。
満開の桜が話題になると、『桜はまぁいいのよ。今日は草履が目的だったから!』。嬉しいお言葉をいただきました。

今日東京からお越しのご夫婦は、一年前からのご愛用者です。ご主人が、『草履を買いに東京からやって来たよっ!』と高笑い。高笑いの理由は当地への目的が湯治だと私も知っているからなんですね。それでも玉川温泉から角館を訪れる理由は角館草履とおっしゃいますから、私の嬉しさは一緒です。元気の象徴「真っ赤な草履」をオーダーされました。

秋田市からお越しのご夫婦も常連さんです。ご夫婦それぞれにお買い換えでしたが、お支払の直前奥様が小さな声で、『あたしのだけもう1足買って行こっ!』。ご主人に見えないよう、もう1足を私に手渡す仕草がなんとも可笑しかったです。

今冬は雪が少なかった分、例年より冬場の在庫作りがはかどりました。いつもよりは若干多めの在庫でスタートした春でしたが、ここにきて24cm草履の展示に空席が出始めています。私も頑張って作りますが、特に母の日プレゼントはお急ぎくださいませ。
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空飛ぶ草履職人。

2016年04月29日 | 実演日記







今日の草履は、岩手県花巻市の女性のオーダー草履です。今日から始まった第2回「東北にがおえ桜サミットin角館」のスタッフさんのおひとりで、昨年から角館草履のご愛用者です。ご希望配色は「おまかせ」でしたから、この時季に相応しいピンク色をベースにしてみました。お引き取りは明日、草履と出会った瞬間の彼女が私も楽しみなところです。

にがおえサミット初日は風雨の寒い一日となってしまいました。桜が散ったとはいえ、角館は5月5日まで桜まつりが継続されています。もちろん各種イベントも引き続き行われていますから、今日の寒さはお客様にも関係スタッフにも少し気の毒でした。明日は気温こそまだ低めながら、雨はなさそうです。桜がない角館を訪れたお客様に少しでも楽しんでほしいの願いは、ぜひ天にも届いてほしいですね。

にがおえサミットに参加しているひとりの絵師さんに描いていただきました。「草履職人似顔絵ギャラリー」に早速展示しています。草履職人が空飛ぶゾーリに乗って、お天気の神様へ直談判といったところでしょうか。



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古風な女性。

2016年04月27日 | 実演日記







今日の草履は、彩シリーズ24cm土踏まず付き[五阡四百円]
エンジ基調の扇子プリントに、紺の唐草を組み合わせてみました。「和」が際立つ古風な配色と思います。24cmは男女に共通したサイズのため、ピンク系の可愛い草履も編みますし、こうした古風な配色も織り交ぜます。それがこの桜まつりでは、女性がご自分用に古風な和柄をお選びになるケースが多いんですね。私としては楽しい誤算になっています。

一昨日のこと、仙台市からお越しの姑さんとお嫁さんのペアに出会いました。嫁姑だけの旅はさほど多くありませんから、間違いなく標準より仲良しなのでしょう。
そのお嫁さんが販売用に展示している草履台を見て、ご実家のお母上へ母の日プレゼントにしようかと相談でした。趣味で布草履を編むお母上を見て、体がツラそうに感じたようです。

ただその日買っていったところで、本当にお母上が使ってくれるかが心配です。そこでホームページにも掲載していますし、実物の写真を撮っていっても構わないので、ひとまずお母上へ画像を見せてから決めようとなりました。発送はお安い御用です。
そして今朝、女性から届いたメールには…

母の日のプレゼントに千葉さんが考案した草履台をプレゼントしたいと思い、
直接母に相談してみたところ「お気持ちだけで十分ですよ」と言われてしまいました。
私は『とっても素敵なプレゼントを見つけた!』と思ったのですが、母にそう言われてしまっては
贈ることができなくなってしまったので、まずはその旨をお伝えしたくメールいたしました。
HPやブログを拝見して、素晴らしいお仕事をされているな〜と感動しました。
初めて角館へ行って素敵な方に出会えたこととても嬉しいです。
これからも布草履でたくさんの人を幸せにして下さい♪応援しています(^^ゞ


私はこのメールを読んで、女性に「古風さ」を感じたんですね。このたびの場合、予約されたわけではないですから、たとえなんの連絡がなくとも失礼とまでは思えません。しかし女性は、こうして結論をメールに綴ってくれました。二十代半ばと思しき女性がこうした対応をしてくれたことを、草履職人のおっさんには嬉しくて仕方ないわけです。

今冬初めてお会いし、角館草履のご愛用者となってくださった岩手県一戸町の女性がおります。こちらの女性が先ごろ、母の日プレゼントのオーダーのためご来店でした。やはり二十代半ばと思いますが、一時間余りおしゃべりしてとても好感のもてる古風さを感じるんですね。
5月8日母の日に、お母上と共に草履のお引き取りに見える予定です。お母上はどのような女性なのか、少しばかり関心があります。
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