角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

著作権認定日。

2014年12月13日 | 製作日記




今日の草履は、彩シリーズ22cm土踏まず付き[四阡四百円]
ちょっとシブ目の22cm草履を編んでみました。11月29日の「今日の草履」で泉ピン子さん風をご紹介していますが、すぐにお選びのおばさまがおりました。そこで組み合わせを変えてみたのがこちらです。華やかで美しい草履たちの中に、ときにこうした趣も必要なのだと思います。

また寒波襲来です。今日は脅かされたほどの降雪はなかったものの、真冬日かそれに近い気温までしか上がりませんでした。まだ冬の始まりで体が慣れていないせいもあり、一段と寒さを感じます。週間予報ではこれからが大雪の恐れでしたね。17日は暴風雪警報が出されそうで、いよいよ本格的な厳寒期が訪れようとしています。

展示パネルの草履も徐々に増えてきました。売れ筋サイズはほぼ揃いましたから、これからは現品のお持ち帰りも叶いそうです。在庫のなかった秋のご来店のお客様に冬の再訪を促した手前、展示パネルが埋まったのは一安心です。だからというわけでもないのですが、18日から20日までの三日間をお休みさせていただくことにしました。その後21日から25日まで務め、26日から大晦日まで年末休暇に入ります。新年はこれまで通り元日スタートであります。

今日12月13日は、角館草履に「著作権」が認定された日です。八年前の平成18年12月13日は、ある意味角館草履の「誕生日」ともいえるでしょうか。そして今日は、昭和56年に他界した親父の誕生日でもあります。存命なら87歳を迎えるはずだったんですね。著作権認定と親父に関わるブログは、2007年1月16日に綴っています。
かねてから平成27年という年を、少しばかり感慨深く思っていました。私が来年二月に迎える52歳は、親父がこの世を去った年齢と重なるからです。

息子が父親の、娘が母親の享年に達するというのは、どなたでも少なからずそうした感慨があるんじゃないでしょうか。比較的若く亡くしていればなおさらかもしれません。平成27年は気持ちの上で一つの区切りになるような気がしています。樺細工職人で生涯を終えた親父が生き切れなかった52歳の一年を、倅ががむしゃらに働いてみようかと思っています。
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2 コメント

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㈱わらび座造園 (山田みき)
2014-12-15 17:01:31
角館草履さんにお会いしたのは、昨年の2月。このブログにお邪魔して何と機能的な良く出来たブログだろう、、、と感心します(笑)。お父さんの思い出、読ませて頂きました。毎度難解な注文に明るく、勇ましく受けて立つ職人さんのお人柄は、いつもご家族との絆を主軸に感じて来ました。又更にお父さんのお話で合点行きました。52歳、平賀源内もその年でした。”馬鹿一人ならず、必ず隣有り!”源内の論語を捩った言葉。沢山のバトンが52歳にありますね!私も自分に出来る事模索しています(笑)
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親父を超える日 (草履職人)
2014-12-15 18:25:31
みきさん

ブログも九年になると、自叙伝的な要素が生まれます。
秘匿すべき情報は別として、あまり自分を隠さず綴ってきました。
そのせいか私の元へも赤裸々な話題が集まってきます(笑)

親父についてはあまり明るい思い出がないんですよ。
でも今こうして草履を編む日々を送っていると、
やっぱり親父の血は無視できませんね。

親父が生きた52年と8ヶ月の寿命を超えるのは、
来年10月16日です。一人だけでささやかなお祝いを
するつもりです(笑)
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