さいかち亭雑記

短歌を中心に文芸、その他

雑記

2023年10月08日 | その他
 この夏は暑かったので、やっと涼しくなったことが例年になくうれしく感じられる。このブログも何か書かないといけないと思うのだが、日々の生活に忙殺されて、帰宅してから缶ビールを一本あけて手元の本をめくるうちに眠りに落ちる、というようなルーティンを繰り返していると、なかなか文章を書いてここにあげるというようなところまでいかない。文章は、電車のなかでメモ帳をひろげて、思いつくことをただひたすら書き続けるということを最近は意識してやっている。『スマホ脳』という本があったが、なるたけ自分の頭を自律的に使うということをやっていかないと、本当にあの本にある通りの「おばかさん」になってしまうだろう。私のスマホ依存度はかなり低いはずである。とは言いながら、棟方志功展がはじまった、などと美術館からダイレクトにメールが届く時代だから、一度予約に利用したりすると、あとが絶えないことになるわけだ。先のマティス展は、集英社の白い大判の美術全集で見慣れた作品ばかりがセレクトされていて、そういう意味では代表作の実物がみられたわけだが、あまり見たことがないものを見たいと思っていた者には、やや物足りなかった。私の職場の同僚で見に行った人がいて、その方は三体の大きなレリーフや画家が設計した教会堂の映像にいたく感銘を受けたと言っていたが、戦後の第一回の時の内容は「みずゑ」に詳細な記録があって、私はそれをバックナンバーで見たことがあるという、やや特殊な部類に属するギャラリーだ。美術館グッズに費やすお金は持ち合わせていなかったので、何も買わずに会場をあとにしたのだった。これも例外的なふるまいかもわからない。

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