III.手袋山
B043.健康のため魔法の使いすぎに気をつけましょう!
娘のドナにつくってもらったランチをうれしそうに食べている。
「近ごろは、こんな料理も魔法でつくりだしてしまうものがいるが、手料理でいるのは、さすがドナじゃ、私の愛娘だ」
「まあね、健康に気をつけるためには、魔法を使いすぎてはいけないことくらい、私だってわかっているわよ」
「その通りじゃよ、魔法の使いすぎには気をつけないといけない。肉体だけでなく、心にも悪い影響を魔法というものは与えるからなあー」
「そのくらい、わかってますから……」
「いや、わかっておらん!」
おじいさんは、また怒りだした。
「あっ、そうそう、デザートもあるのよ」
食いしん坊のおじいさんは、プリンを出されると、うれしそうに食べていた。
食べ終わると、さっさと帰ることにした。ドナは父らしいと思った。いつものことなのである。
おじいさんは家へ帰るために魔法の菷にまたがった。
「ふん、何が安全装置じゃ、たいしたことないのう」
と怒っている。
あんな無茶な使い方をしては、どんな道具だって、おかしくなっても仕方がないとは、おじいさんの頭にはこれっぽっちも浮かばない。
おじいさんの魔法の菷の運転はやはり、下手であった。もし魔法の菷に免許証制度であったら、必ず落ちているだろう。
もし、まぐれで免許をとったとしても、日本ならお巡りさんが来て
「どうしたのですか。こんな運転をしてはいけません。道交法違反です」
といい、切符を切ることだろう。
日本の上空にきたころ、おじいさんは
「ああ、わしは、掃除がとてもきらいなのが魔法の菷にもわかるようだわい。蝶々のように華麗にとはいわんが、せめて、せめてもじゃ、芋虫くらいには、きちんと進んでくれんものかのうー。芋虫がうらやましいわい!」
と愚痴をこぼした。
それにしても、魔法の箒は疲れる。鴉に化けたら楽なのだが、荷物が持てないので仕方がないのである。我慢、我慢の一言じゃと努力をしている。
あまりにいい天気でぽかぽかしているので
「ここらで、いっぷくでも、するか」
と空中で止まった。そして、ダンゴを口にしていた。
おじいさんは老眼鏡をふきふき、下を見た。手袋のような山が見えた。そのひとさし指の爪のところで、女の子が草原で大きく口をあけて眠っていた。
それを見て、おじいさんは面白いアイデアが浮かんだ。
「あれあれ、また、いたずらタヌキのドンゾウが、あんなところで寝ているぞ。そうだ、魔法の粉をかけてやれ」
おじいさんは、いたらずら好きでもあった。
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B043.健康のため魔法の使いすぎに気をつけましょう!
娘のドナにつくってもらったランチをうれしそうに食べている。
「近ごろは、こんな料理も魔法でつくりだしてしまうものがいるが、手料理でいるのは、さすがドナじゃ、私の愛娘だ」
「まあね、健康に気をつけるためには、魔法を使いすぎてはいけないことくらい、私だってわかっているわよ」
「その通りじゃよ、魔法の使いすぎには気をつけないといけない。肉体だけでなく、心にも悪い影響を魔法というものは与えるからなあー」
「そのくらい、わかってますから……」
「いや、わかっておらん!」
おじいさんは、また怒りだした。
「あっ、そうそう、デザートもあるのよ」
食いしん坊のおじいさんは、プリンを出されると、うれしそうに食べていた。
食べ終わると、さっさと帰ることにした。ドナは父らしいと思った。いつものことなのである。
おじいさんは家へ帰るために魔法の菷にまたがった。
「ふん、何が安全装置じゃ、たいしたことないのう」
と怒っている。
あんな無茶な使い方をしては、どんな道具だって、おかしくなっても仕方がないとは、おじいさんの頭にはこれっぽっちも浮かばない。
おじいさんの魔法の菷の運転はやはり、下手であった。もし魔法の菷に免許証制度であったら、必ず落ちているだろう。
もし、まぐれで免許をとったとしても、日本ならお巡りさんが来て
「どうしたのですか。こんな運転をしてはいけません。道交法違反です」
といい、切符を切ることだろう。
日本の上空にきたころ、おじいさんは
「ああ、わしは、掃除がとてもきらいなのが魔法の菷にもわかるようだわい。蝶々のように華麗にとはいわんが、せめて、せめてもじゃ、芋虫くらいには、きちんと進んでくれんものかのうー。芋虫がうらやましいわい!」
と愚痴をこぼした。
それにしても、魔法の箒は疲れる。鴉に化けたら楽なのだが、荷物が持てないので仕方がないのである。我慢、我慢の一言じゃと努力をしている。
あまりにいい天気でぽかぽかしているので
「ここらで、いっぷくでも、するか」
と空中で止まった。そして、ダンゴを口にしていた。
おじいさんは老眼鏡をふきふき、下を見た。手袋のような山が見えた。そのひとさし指の爪のところで、女の子が草原で大きく口をあけて眠っていた。
それを見て、おじいさんは面白いアイデアが浮かんだ。
「あれあれ、また、いたずらタヌキのドンゾウが、あんなところで寝ているぞ。そうだ、魔法の粉をかけてやれ」
おじいさんは、いたらずら好きでもあった。
閑話休題 八代目さんに昔メールをしたことがあります。 「どうして冷やし飴を○○ピスみたいに 紙バックで売ってくれないんですか?」 その質問に対して、 「一番保存効果があるのは、瓶です。 瓶→缶→紙の順で、 紙パックは風味がそこなわれる心配があるから、 瓶あるいは缶で販売されている」 というのを教えてもらいました。 (※細かいニュアンスはあってないと思います)。 保存効果も瓶がすぐれているとは知りませんでした。 でも、瓶牛乳の方がうまい! というのには納得します。 冷やし飴も瓶の方がおいしいです。 今は紙パックも売られていますが、 頑固な八代目は販売してませんね。 缶の冷やし飴でも、 1回しか買ったことがありませんが……。 容器については、 ここをクリックしてくださいませ。 ビールもペットボトルで売り出したいみたいですよ。 アサヒビールでは開発したらしいです。 地ビールでは、もう発売もしているようです。 環境先進国のドイツではペットボトルもリターナブルだそうです。 簡単にいえばペットボトルを分厚くしてあるそうです。 それで洗って何度か使用するというわけです。 日本のメーカーはそこはなぜお手本にしないのか、 僕にはわかりません。 |
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