磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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中国環境リポート

2006年01月24日 | 読書日記など
『中国環境リポート』
  エリザベス・エコノミー(著)
[米外交問題評議会 アジア研究部長]/
     
片岡夏実・訳/築地書館2005年

ぼくら庶民が将来のことを考えられないのは仕方がないと思う。
儒教の国中国のエライ方も日本と同様。
あるいはそれよりもひどいと思いました。
でも、この著者は米国の政府関係者ですね。
米国はどないやねん! とつっこみを入れたくなります。



しかし、北海道はでっかいどうと思う僕ですが、
それ以上に大きいですね。問題も大きいです。

森林伐採のため洪水が起こり三千人死亡。

砂漠化しているという。

洪水があるかと思えば、水不足。

有名なパンダの故郷である四川省には現在、
元々あった森林の10分の1未満しか残っていない。

人口増加もかなりものですね。

そしてその問題の根は深いようです。

国内で大移民もでるという。
3000万から4000万人の中国人が移住しないといけないそうだ。

環境問題を解決するためには、経済コストGDPの8-12%が必要という。

毛沢東、自然を支配できると勘違いしていたそうです。

一人っ子政策を国民は無視しているそうです。

重症急性呼吸症候群(SARS)が2003年に中国で大流行。
公衆衛生システムだけでなく、環境要因の深刻化の一因。

鉛や空気汚染も驚くべきものと著者は書きます。

中国はほとんど一夜にして、アメリカに次ぐ
世界第二位の木材輸入国となったそうだ。

中国人にも進歩的な方はおられるようです。下「」引用。

「市民は、それが正しかろうが間違っていようが、王様は裸だと叫ぶ権利を持つべきである。民主主義なくして、真実に近づく道はあり得ない。明確な結論のない歴史は、その無計画で不安定な過去をくり返すだけだ……。自然保護を保証する上でもっとも重要なものは民主主義の実践だと私は気づいた。真の民主主義なくして、緑の丘と清らかな水を永続することはない。自然保護は国民的大義であると私は確信する  唐錫陽 『地球緑色行』」

中国にも「地球省(アース・アウォード)」というのが
あるようですよ。

北京オリンピック誘致のときも、環境でアピールしたという。
「緑色オリンピック行動計画」。


アメリカとちがって、中国は京都議定書を批准はしたという。
しかし、数値目標などはないし、罰則規定もないという。

しかし、この著者はアメリカ政府の方、
あなたの国はどうなのですか?






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