磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

読書日記は続けております。鱧男の小説などをUP。環境問題に戦争・原発を!環境問題解決に民主主義は不可欠!

【写真集】沈黙と饒舌と−原発のある町−

2012年06月04日 | 読書日記など
『沈黙と饒舌と−原発のある町−』
   谷口雅彦・著/土屋幸仁・文/白夜書房2012年

図書館の説明文。下「」引用。

「美しい風景の中にそびえ建つ白亜の巨大神殿。町の人たちは時に饒舌に語り、時に沈黙する…。原子力発電所は何をもたらし、何を奪ったのかを考える、原発のある町を訪ねたロード写真集。」



福島市、相馬市……「困惑・狼狽・諦め」心の壁……。下「」引用。

「震災から半年。
「被災地」という無機質な呼び名に決別しようと、多くの人たちが前を向き始めていた。
その中で、放射能被害におびえる街々は、足踏みを余儀なくされていた。

ともに放射能の被害に苦しんでいるのに、仮設住宅に住む人たちと地元の人たちとの間に横たわる心の壁を嘆く声。
漁船のほとんどは津波被害をまぬがれたのに出漁できない漁師。
ヘドロをかき出し、やっとの思いで五ヵ月ぶりに営業再開した旅館の主人は、ひとりの観光客も来ないことを嘆き、先行きを案じていた。うまい魚を目当てに例年なら多くの人でにぎわう連休の最中、その旅館には被災地復旧の作業員しかいなかった。
福島第一から数百キロ離れた岩手の山中では、山の放牧地の放射能汚染がひどく夏の放牧はあきらめた、という酪農家に出会った。

目に見えないだけで確実にそこにある。
それが目に見える形となって、あちこちに現れ始めている。
そう確信した撮影だった。」

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「福島から遠く離れた沈黙の街」佐賀県玄海町。下「」引用。

「それにしても、福島第一からこんなに離れているというのに、取材がやりにくい。原発のことを聞こうとした塗炭、口をつぐみ背を向けられた。あの経験がトラウマになっている。
レコーダーを差し向けると、口ごもりながらうつむき背を向けたお母さんの、何か言いたげなのに言わない横顔が頭をかすめるのだ。」










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核燃料サイクル施設の社会学−青森県六ケ所村− 有斐閣選書 1674

2012年06月04日 | 読書日記など
『核燃料サイクル施設の社会学−青森県六ケ所村− 有斐閣選書 1674』
   舩橋晴俊長、谷川公一、飯島伸子・著/有斐閣2012年

「原子力ムラ」のことをファシズムという人たちがいる。
周辺住民はまるでナチスのつくった強制収容所のユダヤ人、そしてカポのように思えてくる一冊でした……。
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帯に書かれてあります。下「」引用。

「コンセントの向こう側に青森県六ヶ所村がある
国民的議論のために
原子力政策と地域開発をめぐる社会問題を
環境社会学者が丹念に描き出す」
「1969年から企図された「むつ小川原開発計画」の「失敗」は、
六ヶ所村に核燃料サイクル施設という名の放射性物質の集中をもたらした。
1988年以来継続してきた現地調査をもとに、どのような社会的問題が
生起してきたの、どのような教訓をくみとるべきなのかを社会学の視点から詳述する。」

「核燃反対運動」 下「」引用。

「初期の核燃反対運動
 大量の放射性物質が集中し、安全性への不安の大きい核燃料サイクル施設の立地に対する反対の動きは総評系の青森県労働組合会議(「県労」)、社会党・共産党を中心に、電事連の正式な立地要請前後から顕在化した。それまで原子力船むつ問題、むつ小川原原発問題、東通村の原発建設問題に批判的に取り組んでもらてきた市民団体も、建設阻止をめざしてそれぞれ反対運動を開始した。原船むつ問題、むつ小川原原発問題以来の反対運動の前史があるだけに、核燃問題に対する反対運動のたちあがりは比較的早かった。」

「海域調査反対運動」

「チェルノブイリ原発事故と核燃反対運動」

「農業者の反対運動」 下「」引用。

「一九八五年一月青森県は正式決定受け入れ表明を前に、八四年九月に続いて県内各層からの意見聴取を行ったが、市町村長・商工団体・経済関係者の間で推進論が多かったのに対し、農漁業関係者からは反対・慎重論が目立った(東奥日報一九八五年一月二三日付)。放射能汚染への不安とともに、激化する産地間競争での青森県産品の不利益、風評被害による農作物・魚価の低下などを恐れたからである。ただし原船むつ問題のときとは異なって、六ヶ所村の泊まり漁協をのぞいて、漁業者の間では全県的な反対運動のひろがりはなかった。」

「廃炉廃棄物の受け入れ問題」

信頼を断言する原発近くに住む人たち。下「」引用。

「「危険度の高い企業で働く人びと、あるいはその周辺で生活する人びとの日常生活」というテーマでラ・アーグの社会調査を実施した女性社会人類学者F・ゾナバン氏は、次のように述べている。

(ラ・アーグ核燃再処理工場周辺の)人びとは、核について話したがりません。もともと核燃料施設の周辺に住んでいた人びとを対象とした世論調査でも、「原発の近くにすんでいる人ほど原発が信頼しうるものだと断言する。厳重な監視態勢や予防措置がされているからというのが、大きな理由」との調査結果を発表しています(Zonabend 1992 pp. 12-13)。」

しかし本音ではない。下「」引用。

「ゾナバン氏は、核燃料施設で働く人びとの聞き取り結果から、こうした「信頼」が本音でないことを探り当てる。

核燃料で働く人びとには、自分の仕事の日常的な現実について、自分の言葉で語ろうとしない傾向があります。毎日のように小さな事故は起きているのに、「そのようなことが起きるのはつねに他の人のところ」なのです。ところが、対話を終えテープレコーダーを止めて帰ろうとする間際に、不安と抑圧された精神や苦しみの影を示すつぶやきが置かれます。たとえばガンの心配。本当のことを知らされていないのではないかという心配。何も知りたくないという思いと、その背後の不安です(Zonabend 1992 pp. 18-19)。」 

国は違っても……。下「」引用。

「国は違っても、核燃料施設の近くに住まなければならない人びとが受けている被害は、基本的なところで共通しているのである。六ヶ所村村民はは、崩壊寸前にまで至った村民間の人間関係を修復するために、さしあたり、運動会や祭事の開始や復活に力を入れている。無惨なまでに破壊された村の人間関係を、何とかして修復しようとする、その努力が実るよう祈りたい。」

石橋克彦……。下「」引用。

「しかも、地震の発生を、現在の科学は予測することはできない。地震学者の石橋克彦氏によれば、「都将来一○万年程度にのわたって大地震の影響を受けない地域がわが国にも広く存在するなどとは、決して言えない」のである(石橋 二○○○)。」

「グローバルな反原子力運動」 下「」引用。

「高レベル放射性廃棄物貯蔵施設・再処理工場の建設が中止されることになれば、以後の原発建設は抑制され、日本の原発推進政策は根本的に転換を迫られる。それゆえ核燃問題は、一九八四年に六ヶ所村への立地が表面化して以降、たちまち全国的な反原発運動の焦点となった。−略−
 核燃反対運動に関して特筆すべきことは、全国的な反原発運動との連携だけでなく、初期の時点から国際的なレベルで運動が展開されてきたことである。」

「農業女性たちの反核燃料運動」 下「」引用。

「農業女性たちの反核燃運動には、性格の異なる二つのタイプの運動がある。一つは、農協婦人部が行った反核燃運動であり、他の一つは、都会からUターンしてきた農家出身の女性が、農業に再び従事しながら個人として開始された反核燃運動である。」








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放射能汚染が未来世代に及ぼすもの−「科学」を問い、脱原発の思想を紡ぐ

2012年06月04日 | 読書日記など
『放射能汚染が未来世代に及ぼすもの−「科学」を問い、脱原発の思想を紡ぐ 女性の視点によるチェルノブイリ25年研究−』
   綿貫礼子・編/吉田由布子、二神淑子、リュドミラ・サァキャン・著/新評論出版2012年

表紙の裏に書かれてあります。下「」引用。

「15歳の少女たちへ
「最後に付け加えたいことがあります。あなたたちが大学生の年齢に達したとき、もう一度この本を、今後の生き方のひとつの道しるべとして読んでください。15歳のあなたたちの今後の生き方にエールを送ります。」
(「残しておきたい言葉」本書197頁より)
本書はチェルノブイリの未来世代への放射線健康影響について、女性の視点で研究を重ね、フクシマ事故の起きたその年にたどり着いたひとつの「仮説」を紹介する。原発事故による子どもたちの健康影響はなぜ世界に正しく伝わらないのか。「国際原子力村」の科学者たちによる健康影響過小評価の歴史を検証し、今日の科学文明の意味を問う。」



カバー画 マリア・プリマチェンコ。 下「」引用。

「1908-97。ウクライナの民族芸術家。動植物やウクライナの民間伝承を主題とした絵画で著名。チェルノブイリ原発から45キロメートルの所に住んでいた。事故後、放射能除けに麦わら帽子をかぶった仔牛や、ツノやヒズメを隠す牛など、風刺に富んだ絵を描いた。」

会議と歴史……。下「」引用。

「一九八六年のチェルノブイリ事故からちょうど四半世紀となる二○一一年、ウクライナ政府は四月二六日の事故発生日を記念し、IAEA(国際原子力機関)やWHO(世界保健機関)などの国連諸機関の支援のもと、ベラルーシ、ロシア両政府とともに早くから精力的にチェルノブイリ二五周年の「国際科学会議」を準備していた。しかし世界の原子力発電をめぐる歴史は、この年の三月一一日に起こった日本列島東北地方の福島第一原発の事故によって一変したと言っても過言ではないだろう。ウクライナの首都キエフでは四月一九日から二二日の間に三つの国際会議が開かれた。現在チェルノブイリの事故炉を覆っている「石棺」の劣化に伴い、それをさらに覆う新しいシェルター建設のための「支援国会議」、キエフ「原子力安全サミット」、そして私たちが参加した「国際科学会議」(二○〜二二日)である。−略−」

本書は……。下「」引用。

「本書は、その三・一一より三年前の二○○八年三月五日(この日は私の八○回目の誕生日であった)から書きはじめていてたものである。私はこの数十年、世界の汚染地帯(化学物質による)に足を運び、汚染の発生時点ではまだ誕生していなかった「未来世代」の生命と健康の問題をサイエンス・ライターの立場で研究してきた。チェルノブイリに関しては事故後数年の間情報が閉ざされていたが、一九九○年に七人という少人数の科学者グループで旧ソ連の汚染現地を訪問することになり、その一員として参加した。」

女性ネットワーク。下「」引用。

「汚染の大地に立ち、子どもの健康を心配する母親たちの声を聞いたとき、すぐに女性たちによるネットワークを創ることを発想した。その呼びかけは女から女へとつながり、たちまち百数十人で「チェルノブイリ被害調査・救援」女性ネットワーク(以下「女性ネットワーク」と略す)を立ち上げ、子どもたちへの医薬品支援を緊急の課題としながら、同時に独自の子ども健康研究を開始した。それ以来、現地の母親、医学者、研究者とのネットワークを紡ぎながら二○数年研究を続けてきた。」

福島原発事故……。下「」引用。

「そして私は、八○代に入る日を期に、これまでの仕事を科学史的に総括したいとて悠然と書き出しはじめていたのである。『チェルノブイリ研究から核なき世界を防ぐ』と題して。しかし、二○一一年三月一一日のフクシマ原発惨事に、私は言葉に言い尽くせぬほどの衝撃を受け、筆を持つ余裕すらなくすほどの忸怩たる想いを抱いた。もはや悠然としているときではないのだと。」

外国と差異。下「」引用。

「多くのチェルノブイリ事故当時の旧友からであり、そのうち同時通訳をしている友人は、「外国の報道も一緒に見てほしい」と言ってきた。「なぜ?」と聞き返すと、「日本では、大変なことが“起こるかもしれない”と言うけれど、外国では大変なことが“起こった”と言っている。verb(動詞)が違う」と言うのである。周知の通り、一カ月後、事故の規模は国際原子力事象評価尺度でチェルノブイリと同じレベル7であることを日本政府も認めるに至った。」

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洗脳する科学技術体制……(イギリスの科学史家・ジェロム・ラベッツ)。下「」引用。

「「公衆が一般に公害に無知なのは、現象の本質を見通せないからというのではなくて、ある種の問題だけを特に無視しようとする(国家や科学の体制の中で行われる)社会的決定によるものであるむ。[中略]われわれの科学技術体制は、昔、神学的権威が洗脳したり禁止したりする否定的手段でやったのと同じやり方で、公衆の公害に対する感度をつくっているのである」。」

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長瀧とセシウム。下「」引用。

「今も土壌汚染の最大の原因となっている長寿命の放射性セシウム137(半減期三○年)の影響については、公式には認められていない。たとえば元広島放射線影響研究所(放影研)理事長で長崎大学名誉教授の長瀧重信氏はフクシマ後の二○一一年九月、「一二万人のセシウム内部被爆の子供に健康被害はなかった」と題する『週刊新潮』二○一一年九月一日号のインタビュー記事で、「一九八六年の事故から二五年が経った今、セシウムによる健康被害は未だに認められていません」と述べている。」

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「ポスト・チェルノブイリ世代−−「健康でない子どもたち」の継続的増加」

「IAEAとWHOのおかしな関係」 下「」引用。

「しかし、この関係は、その後さらに進展したようである。二○一一年九月一八日の『毎日新聞』の記事によると、WHOは一九八八年には原発事故の際にIAEAが対応の先頭に立つことを明記するなどした新たな二つの条約(一九八六年の「原子力事故早期通報・援助二条約」。WHOは八八年批准)をIAEAと締結、二○○五年には科学物質・放射性物質で汚染された食品の輸入問題でもIAEA主導が追加されたという。そして二○○九年には、ついにWHOから放射線の健康被害に関する専門部局を廃止し、財政難を理由に今後も復活する予定はないという。「国際原子力村」の中にあったWHOは、いまや放射線の健康影響に関わることすら封じられたということだろうか。」

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小児甲状腺ガン。下「」引用。

「小児甲状腺ガンがこれほどまでに増加することを予測した人は一人もいなかったというのが現実である。しかもそうした楽観主義的予測が誤りだったことについては誰からも何の釈明もない。」

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「補遺 綿貫礼子さんを悼んで」 下「」引用。

「−略−本書はほんとうに彼女の「遺しておきたい言葉」となった。海外からも彼女への追悼の言葉が寄せられている。彼女の意志の強さにはとてもかなわないけれど、私たちは研究を引き継ぎ、フクシマとチェルノブイリを結びながら、子どもたちに健康上のリスクを負わせない世界を創りだすために努力していきたいと思う。
 綿貫礼子さんのご冥福を心から祈ります。
 二○一二年二月六日
              吉田由布子、二神淑子」










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週刊金曜日 2012−5−11

2012年06月03日 | 読書日記など
『週刊金曜日 2012−5−11』
    平井康嗣・編/金曜日2012年

特集名 沖縄復帰40年



「再稼働させないあらゆる方策を 全原発停止から次のステップへ」 下「」引用。

「−略−単純に日本中の設備を積み上げれば、電力が足りないことはあり得ない。しかし今年の夏、国や電力会社や大企業は、電力不足キャンペーンを張り、計画停電あるいは「不測の事態」を演出して停電を引き起こす可能性がある。−略−四閣僚+仙谷由人・民主党政策調査会長代行の「政治判断」が安全を担保するわけがない。一次評価は耐震設計審査指針改訂に伴う「追加の評価」つまりバックチェックの焼き直しだ。福島第一原発も同じ評価をしていたら「合格」したような評価にすぎない。−略−
 原発の運転再開を止め続けたのは、経産省前のテントをはじめとした市民のたゆまぬ努力だ。憲法一三条などに反した存在である原発を、このまま止め続けるために、あらゆる取り組みを進めよう。」

「「脱原発」首長会議が発足 政府の再稼働方針に首長らが反旗」 下「」引用。

「全国三五都道府県の現職・元首長七○人が参加した「脱原発をめざす首長会議」の設立総会が四月二八日、東京・品川の城南信用金庫本店で開かれた。民主党政権が停止中の原発を再稼働させようとしていることに反対し、地域自治体から首長が先頭になって「原発ゼロ社会」を目指す声を上げていく意思が確認された。」

関連記事

大江さん「人間のモラル」強調 千葉・松戸で憲法記念日の集い」 下「」引用。

「「2012年松戸憲法記念日の集い」(主催・実行委員会)が五月三日、千葉県松戸市で開催され、大江健三郎さんの「ひろげよう!憲法9条 不戦の誓い…ノーモアヒロシマ・ナガサキ、そしてフクシマ」と題した講演会は、一三○○人を超える来場者で賑わった。
 大江さんは「五月三日は自分たちが戦争という過ちを犯したことを国民全体が認め、それを世界に宣言した日。憲法は私にとって大切なもので、これによって未来が開けた」と、日本国憲法と自身の結節点を語った。−略−」

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福島原発告訴団の思い3 人見やよいさん」 下「」引用。

「被曝は、れっきとした傷害事件
 恐怖感−−。これが、私が福島第一原発事故によって植え付けられ、心に被った最大の被害です。
 地震が東北の大地を揺らすたび、福島第一原発の温度計がまた壊れたとの報道に接するたびに、そして、原子炉や核燃料プールへの冷却水の注水が止まるたび、福島県の郡山に暮らす私は、
「これで人生の終わりかも」
 というほどの恐怖感を感じています。−略−
 原発事故による放射能汚染で、家や仕事をなくしたわけでも病気になったわけでもありません。だから、福島県から避難する人が今も後を絶たないのです。
 被曝は、れっきとした傷害事件なのです。このことが明確に裁かれていないからこそそ、加害企業の東京電力は、被害者に対する賠償を誠実に行おうとしないのです。
 原発事故以降、私はすべてのことに関心と責任を持つ生き方を目指すことにしました。告訴団の結成が、“集団無責任状態”から日本が脱するきっかけになればと願っています。」

脱原発と核武装が共存する論理」田中優子。下「」引用。

「−略−「原発依存から脱却しますが、でも今は再稼働です」という枝野幸男経済産業相の言い方は、「アルコール依存から立ち直る方向です。でも今日は飲んじゃお」とか「もちろん禁煙するけど今日は吸うからね」という不真面目さを、充分感じさせてくれた。再稼働したら絶対に依存から抜け出せない。それが依存というものである。−略−」

原発輸出までしようとしているのに、どうして不真面目だけですませられるのか? 本当は止める気はないというのが事実だろう……。

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「自己暗示を解いて自覚しよう日本は米国の「お友達」ではなく「下僕」そのものなのだと」  下「」引用。

「−略−自分の立場を冷静に認識してこそ「次の一手」が見えてくる。そこを「高み」だの「期待」だのと誤魔化しているから、ズルズルと米国の意のままになり、しかもそのことに悦びを感じてしまうのだ。まったくもって倒錯している。これは病院に行ったところで治療不可。自分で治すよりほかない。もう、手遅れかもしれない。」

「国民には痛みを強い、自らは拒否する大手新聞社「購読料カットするな」と求める厚顔無恥」大塚将司。下「」引用。

「−略−「新聞購読費削減、政府に『再考を』/新聞協会」というベタ記事が眼に留った。
 新聞協会のホームページをみると、4月23日付けの意見書が公開されており、新聞購読費削減につてい秋山耿太郎(こうたろう)会長(朝日新聞社長)名で首相に対し「まことに遺憾」と見直しを求めていた。−略−
 にもかかわらず意見書では「優先すべきことがほかにある」と強調、「民主主義の維持発展への貢献」とか「活字文化」を振りかざし、特別扱いを求めている。
 大手新聞社の年棒はいいところで40歳代半ばら1500万円前後、部長以上の幹部では2000万円程度、役員になればさらに多くなる。かりにカットする定期刊行物がすべて新聞だったとしても、高々4億円強である。大手新聞社がこぞって幹部級以上の報酬を数%カットすれば埋められる数字ではないか。
 国民に負担を強いる消費税増税に賛成し、世論をリードする以上、政官と同様に新聞業界も率先して痛みを甘受すべきだ。それなのに、課せられた使命を放擲(ほうてき)し、業界エゴむき出しの行動に出る。新聞ジャーナリズムの堕落の象徴と切り捨てればそれまでだが、日本の将来を思うと、暗澹(あんたん)たる気分になる。」

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「いざというときにあわてないために 避難だってペットと一緒がいいね!」児玉小枝。下「」引用。

「原発事故による避難では多くのペットが置き去りにされた反面、飼い主と一緒に避難できたペットもいます。その実例をご紹介しましょう。−略−」

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「放射性物質の独自基準を否定するのなら無農薬や添加物不使用はどうなるのだ? どうして放射性物質だけ国の基準に従わなければならない?」 下「」引用。

「四月二○日、農林水産省が全国の食品産業団体に対し「食品中の放射性物質に係わる自主検査における信頼できる分析等について」という通知を出した。この通知文書では「過剰な規制と消費段階での混乱を避けるため、自主検査においても食品衛生法の基準値に基づいて判断するように」と業界に要請している。−略−
 放射能汚染のに責任は消費者ではない。東京電力と政府だ。安全を求める消費者や生産者に責任転嫁をすべきではない。」

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食品の放射能汚染完全対策マニュアル−「0ベクレル」の食卓を目指すためのバイブル−

2012年06月03日 | 読書日記など
『食品の放射能汚染完全対策マニュアル−「0ベクレル」の食卓を目指すためのバイブル−』
   水口憲哉、明石昇二郎・編著/宝島社2012年

“至難の業” 下「」引用。

「安心できる食材を使って、家族のごはんを作りたい−−。
 こんな願いは、2011年3月11日までの日本ではごく当たり前に叶(かな)う話だった。それが今では、まるで“至難の業”のようだ。東京電力も罪なことをするものである。
 今後は「規制値以下」の名の下、市場には放射能に汚染された食材たちが、何食わぬ顏をして流通するのだろう。なかには、少しだけ規制値を上回ったものも混じっているかもしれない。現に、規制値を大幅に上回った牛肉が大量に流通し、学校給食までに紛れ込み、子どもたちが食べてしまった。−略−」



「データをカード化」 下「」引用。

「一方の日本では、放射線の専門家が汚染地帯を「大丈夫だ」と触れ回り、その過小評価の結果、食材への放射能汚染を拡大させている。
 そこで私たちは、日々の買い物の際にそのまま活用できるように、安心できる食材を選ぶための基礎データをカード化してみることにした。−略−」

……ニュースでは福島産の牛肉を九州産で売っていたとか。チェルノブイリ事故の時にも、このようなことがあったと伝えてられいますよね。やれやれ、これだけでもさらに困難なことですね……。

誰も気づかない……。下「」引用。

「しかも、私たちの食事に紛れ込んでいるのは「セシウム」ばかりではない。セシウムやヨウ素は、単に測りやすいから測定しているにすぎない−−。これが現実なのだ。
 例えば、大変危険な放射性物質であるにもかかわらず、測定が大変難しい物質が、ある食品中に含まれていたとしよう。しかし、その物質が「暫定規制」の対象とされていなければ、その危険な食品は何の問題もないかのように流通し続ける。そしてそのことに、誰も気づかない。」

「準被害圏」 下「」引用。

「国の暫定基準値を超える汚染を受けた荒茶、稲わらの産地県や、暫定規制値を超えた水道水を乳児が飲まないように摂取制限を呼びかけたことのある都県。岩手、宮城、埼玉、東京、神奈川、静岡の6都県」

「被害圏」 下「」引用。

「福島第一原発事故で飛来した放射能により、国の暫定規制値を超える汚染を受け、国から出荷停止を指示された野菜の産地県。福島、茨城、栃木、群馬、千葉の5県」











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