『沈黙と饒舌と−原発のある町−』
谷口雅彦・著/土屋幸仁・文/白夜書房2012年
図書館の説明文。下「」引用。
「美しい風景の中にそびえ建つ白亜の巨大神殿。町の人たちは時に饒舌に語り、時に沈黙する…。原子力発電所は何をもたらし、何を奪ったのかを考える、原発のある町を訪ねたロード写真集。」

福島市、相馬市……「困惑・狼狽・諦め」心の壁……。下「」引用。
「震災から半年。
「被災地」という無機質な呼び名に決別しようと、多くの人たちが前を向き始めていた。
その中で、放射能被害におびえる街々は、足踏みを余儀なくされていた。
ともに放射能の被害に苦しんでいるのに、仮設住宅に住む人たちと地元の人たちとの間に横たわる心の壁を嘆く声。
漁船のほとんどは津波被害をまぬがれたのに出漁できない漁師。
ヘドロをかき出し、やっとの思いで五ヵ月ぶりに営業再開した旅館の主人は、ひとりの観光客も来ないことを嘆き、先行きを案じていた。うまい魚を目当てに例年なら多くの人でにぎわう連休の最中、その旅館には被災地復旧の作業員しかいなかった。
福島第一から数百キロ離れた岩手の山中では、山の放牧地の放射能汚染がひどく夏の放牧はあきらめた、という酪農家に出会った。
目に見えないだけで確実にそこにある。
それが目に見える形となって、あちこちに現れ始めている。
そう確信した撮影だった。」
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「福島から遠く離れた沈黙の街」佐賀県玄海町。下「」引用。
「それにしても、福島第一からこんなに離れているというのに、取材がやりにくい。原発のことを聞こうとした塗炭、口をつぐみ背を向けられた。あの経験がトラウマになっている。
レコーダーを差し向けると、口ごもりながらうつむき背を向けたお母さんの、何か言いたげなのに言わない横顔が頭をかすめるのだ。」
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目 次


谷口雅彦・著/土屋幸仁・文/白夜書房2012年
図書館の説明文。下「」引用。
「美しい風景の中にそびえ建つ白亜の巨大神殿。町の人たちは時に饒舌に語り、時に沈黙する…。原子力発電所は何をもたらし、何を奪ったのかを考える、原発のある町を訪ねたロード写真集。」

福島市、相馬市……「困惑・狼狽・諦め」心の壁……。下「」引用。
「震災から半年。
「被災地」という無機質な呼び名に決別しようと、多くの人たちが前を向き始めていた。
その中で、放射能被害におびえる街々は、足踏みを余儀なくされていた。
ともに放射能の被害に苦しんでいるのに、仮設住宅に住む人たちと地元の人たちとの間に横たわる心の壁を嘆く声。
漁船のほとんどは津波被害をまぬがれたのに出漁できない漁師。
ヘドロをかき出し、やっとの思いで五ヵ月ぶりに営業再開した旅館の主人は、ひとりの観光客も来ないことを嘆き、先行きを案じていた。うまい魚を目当てに例年なら多くの人でにぎわう連休の最中、その旅館には被災地復旧の作業員しかいなかった。
福島第一から数百キロ離れた岩手の山中では、山の放牧地の放射能汚染がひどく夏の放牧はあきらめた、という酪農家に出会った。
目に見えないだけで確実にそこにある。
それが目に見える形となって、あちこちに現れ始めている。
そう確信した撮影だった。」
index「福島から遠く離れた沈黙の街」佐賀県玄海町。下「」引用。
「それにしても、福島第一からこんなに離れているというのに、取材がやりにくい。原発のことを聞こうとした塗炭、口をつぐみ背を向けられた。あの経験がトラウマになっている。
レコーダーを差し向けると、口ごもりながらうつむき背を向けたお母さんの、何か言いたげなのに言わない横顔が頭をかすめるのだ。」
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