磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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『遺伝子組換え食品』

2006年01月11日 | 読書日記など
『遺伝子組換え食品 その不安と誤解』
   グレゴリー・E・ペンス・著/山口彦之・訳/青土社2003年

この世の中には御用学者といわれる人たちがいるのを
ヒロシマ関連の本を読んで知りましたが、
他部門でもおられることと思います。



御用学者を伝えたく検索してびっくりしました。
林羅山が御用学者だったとは、別の意味の方ですね。

まず、この本を読むとき、訳者のあとがきを
読んだ方がよかった思います。

遺伝子組換えを必要としてもないのに、どうして
こう攻勢をかけられているかということをまず
考えたいものですね。

グローバル・アグリビジネス企業というものが
この遺伝組換えで一儲けをたくらんでいるようですね。

『悪貨が良貨を駆逐する』
日本のまじめにやっておられる農家が
気の毒ですね。

また、訳者は以下「」のことを書かれています。

「そして数々の事件の背景にあるのは、たんなる科学的知識の不足や未熟な技術によるものではなく、しはしば政官産学の癒着や情報の秘匿などの「社会的責任観念の欠如」であることを指摘しているが、まさに大切なことである。」
昨今、騒がれている姉歯さん
彼の事件も今の日本の象徴みたいなものなのでは?

大豆の非遺伝子組み換えの生産されている数と、
商品として売られている非遺伝子組み換え大豆製品の
使用している大豆の数が大幅にあわないという。

鉄骨の数を減らすことで儲けている犯罪者がおり、
また大豆のいんちき表示をしている者がおり、
野放しにしている官業がいる。
その官業を追わないマスコミがいる。

この構図がいつも成立しているようですね。

この本に書かれていることは、自然主義者をこきおろすことです。
O157は自然食品を好む人たちと関係ありません。違う問題ですね。
そして遺伝子が変異したのは、自然主義者ではなくおそらく、
この著者が好む進歩主義者の技術から派生している可能性が
高いとかかれてある本を読んだことがあると思います。

この儲かればいい、適当なことを話していればいいという、
そういう社会で、アレルギーの子どもや、キレる子どもたちが
増えている。これは、教育だけの問題ではないとかかれている
ことに非常に説得力があるように私は受け止めています。

この著者のように、弱者のことを考えない学者は、
やはり御用学者と思いたくなります。

他の本にも、このような方が言語道断とかく方もおられました。
動物実験だけで決められていること、
長期といっても人生に比べればはるかに短期間であること。

いつものことですが、「灰色は罰せない」ということが、
白という表現は納得できません。

予防原則を大切してもらいたいと思います。



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