ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 



一誠堂書店。千代田区神田神保町1-7。左:1986(昭和61)年9月23日、右:1985(昭和60)年4月

靖国通り沿いに5階建てのビルを構える有名な古書店だ。たまに店内を見ることはあるが、やはり研究者やよほど勉強が好きな学生でないと手が出ないという感じである。
建物は設計:東京都市建築研究所、施工:大林組、建築年:1931(昭和6)年。東京都市建築研究所とはなんだろう? モダン系のわりとあっさりした外観だがそこそこ装飾も付けていて見飽きない。この敷地で5階建てというのは当時では高層ではないだろうか。近所にあった冨山房ビルが4階、寿ビルがやはり4階だ。
一誠堂で修行した人が独立した古書店に、「東陽堂書店」「一心堂書店」「悠久堂諏訪書店」「山田書店」「小宮山書店」などがあるという。なかで反町茂雄という人がはずせないらしい。1927年に帝大法学部を卒業して一誠堂に入り、大活躍で支配人格になるも1932年に独立して「弘文荘」という目録販売の店を開業した。なにやら彼の働きでビルが建ったような感じがしなくもない。




上:あめりかまる
神田神保町1-7
1991(平成3)年9月1日

一誠堂書店の裏で、写真中央後ろが一誠堂のビル。


左:井上洋紙店
神田神保町1-5
1985(昭和58)年9月

靖国通りとすずらん通りの間の路地。突き当たりは右に少しずれるが四つ角で、あめりかやの角。

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