横浜山手の観光の中心は山手本通りの外国人墓地からベーリック・ホールにかけてで、その中間の三叉路の角にあるのが横浜山手聖公会だ。資料では「クライスト・チャーチ」という名称も多く使われている。通りに向いて三層の西洋の城郭のような塔を向けていて、威厳がありそうな雰囲気だ。
J. H.モーガンの設計で、建築年は昭和9年というのと昭和6年とがある。聖公会のHPでは1931(昭和6)年。RC造で、塔屋の後ろに聖堂(礼拝堂)、聖堂の左右に部屋があるようだ。外観は「大谷石を効果的に使ったノルマン(英ロマネスク建築)風会堂」(『建築探偵術入門』文春文庫、1986年)、「イギリスの田舎風の、オールド・ノルマン建築の雰囲気」(『かながわの近代建築』河合正一著、かもめ文庫、昭和58年)なのだそうだ。
その時は正面の黒っぽい部分は白かったような気がしましたが、この堂々とした雰囲気にちょっと感動した覚えがあります。