ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




石田サイクル。神奈川県小田原市国府津3-1。1989(平成1)年8月13日

国道1号線沿いの商店街もこの辺りまで来るとアーケードが設置されていない。数軒の家を間に置いて2軒の自転車がある。どちらも見ごたえのある立派な看板建築だったが、建て替えられてしまった。
石田サイクルのファサードはバロック的な要素をデザインの基礎に置いているように思える。商店建築でバロック様式を取り入れた建物はほとんど見かけない。日本人の趣味に合わないせいでもあったろう。その希少な例が国府津に実現していたのだった。
解体されたのは2007年3月で、『 小田原万博探偵ブログ(2007.05.14)』が報告している。


大川輪業
小田原市国府津3-2
1989(平成1)年8月13日

こちらの看板建築も壁面の飾りがにぎやかだ。デザインの様式を特定することもないが、無理に考えればゼツェッションだろうか。壁面中央の縦長の枠は店名のレリーフが入っていたのだろうか。『小田原建築探偵』では昭和2~3年に建てられたとしている。石田サイクルより以前に解体されている。

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