ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




ヘルムハウス。横浜市中区山下町53。1987(昭和62)年8月9日

本町通りの県民ホール入口交差点の北側角にあった。外人向けに建てられた高級アパートである。取壊されたのは2000(平成12)年ということで、それほど昔のことではない。跡地は今、ビルの建設が始まっている。
『近代建築ガイドブック[関東編]』(鹿島出版会、昭和57年)では「県警別館(ヘルムハウスビル)、設計=J.J.スワガー、施工=関工務店、建築年=昭和13年、構造=RC4・一部5階地下付」。撮影時は神奈川県警察が県警本部分庁舎として使っていたのかもしれない。スワガーは同書に「東京聖ロカ病院の設計に際してレーモンドが呼び寄せたチェコ人構造設計家で、終戦間際まで在浜し、カトリック山手教会(昭和9年)などを遺した」とある。
「ヘルム」とは建築主のヘルム兄弟社のことで、『神奈川の近代建築』『Tokyo Potterer Bravol』に記述がある。スワガーについては『My Favorite Architecture』に解説されてる。



ヘルムハウスの裏側。1988(昭和63)年8月6日

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