ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




電子技術総合研究所。千代田区永田町2-6。1989(昭和64)年1月4日(3枚とも)

外堀通りの溜池交差点の近く、首相官邸のある高台の麓といった場所である。写真左の道路は現在、東京メトロ南北線の溜池山王駅ができている。写真の建物はどうも総理大臣官邸の敷地になってしまっているようだ。
1986年の住宅地図には「鉱山分析課」。それと所在地から『日本近代建築総覧』の「電子技術総合研究所(旧東京鉱山監督局)、建築年=S4、構造=RC3、設計=大蔵省営繕管財局、施工=大倉土木」であろう。建物は使われなくなって何年になるのか判らないが、立派な廃墟である。廃墟というと入り込もうとする人がいるらしいが、場所が永田町では絶対に無理である。写真右の門扉には「国有地につき立入り及びゴミ類の投棄を禁ずる 大蔵省関東財務局 電話○○五三五一」と書かれたボードが貼ってある。





1枚目の写真の左に写っているビルかもしれない。だとすると1969年の住宅地図の「東京都交通局 パトカー富士基地」の記載があるビルだ。
廃景録>消えた近代建築>電気試験所永田町分室』の建物は、住所からすると電子技術総合研究所から道路を隔てた隣にあったようだ。

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コメント
 
 
 
電気試験所 (pulin)
2010-09-17 02:47:32
こんにちは。

この建物は見た記憶があります。

残っていたら面白かったかもしれませんが、立地的に無理だったのでしょう。
 
 
 
>pulin様 (流一)
2010-09-18 16:46:02
貴ブログの「1990年ごろの山王ホテルの廃墟および首相官邸周辺にあった汚い建物」を拝見しました。当ブログの写真と同じ頃ですね。私も山王ホテルは撮っていますが、「総理府官舎」や「電気試験所永田町分室」までは撮っていません。なくなる前に記録を、という意識がまだあまりなかったようです。「電子技術総合研究所」の前に立っただけで「総理府官舎」と「電気試験所永田町分室」は見ていないような気がします。
貴ブログの写真は1回の記事で全部出してしまうのはもったいないような……
 
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