ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




加島屋酒店。千代田区神田淡路町2-8。1983(昭和58)年8月

靖国通りから北へ入る横丁と外堀通りから東へ入る横丁が交わる五叉路の角。銅板貼りの看板建築の酒屋、それを囲むような後ろの古いビルは昭和4年に建った同和病院、さらに奥に見えている入母屋造りの屋根は旅館の萬代家。
1986年に撮った下の写真では、加島屋は正面を改装してしまっている。コンビニ風にしたほうが客が入りやすいと思ったのかもしれない。確かにそういう傾向はありそうだ。
現在では加島屋と同和病院の一角は「かんだ連雀」という特別養護老人ホームのビルに替わって、加島屋は向かい側の角にビルを建てて移った。同和病院の跡地を千代田区が買い取って特別養護老人ホームを建て、多摩同胞会という社会福祉法人に運営を任せているらしい。かんだ連雀の開設は2004年4月。同和病院は2000年頃に取り壊されたのではないかと思う。そう古い話ではない。



1986(昭和61)年6月22日


松栄亭
1988(昭和63)年8月14日

旧連雀町には古くからある料理屋の老舗が多くあるところで、松栄亭もその一つに数えられている。創業は1907(明治40)年。写真の店舗ではとても有名店には見えない。ただの下町の洋食屋で、パイプの椅子にかけさせられるような感じすらある。それが評判を聞けば、そういう店舗だからこそ味に期待がもてるということになる。
建物は二軒長屋のようで、屋根の上の看板は増築した三階の壁である。
現在は写真左の同和病院の位置にずれたが、ビルに建て替わってますます盛業中だ。

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コメント
 
 
 
松栄亭の玄関は (むにゅ)
2013-06-19 11:56:18
サッシの扉の前は、木製の扉で薄いグリーンというか、黄緑みたいなペンキが塗られて記憶があります。毎日、この前を通り通学してたんです。限りなく白に近いペンキではげかかってました。ご主人がおじいちゃんでたまにお腹がすくと寄り道してチキンライスみたいなのを作ってもらって食べてました。ケチャップご飯作ってくれって注文してました。もう40年近く前です。当時の外壁も板張りだったような記憶もあるんですが、入り口の記憶しかはっきり覚えてません。
 
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