ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




岩﨑家玉川廟。世田谷区岡本2-23。2000(平成12)年1月27日

静嘉堂文庫と同じ敷地の「岡本静嘉堂緑地」の丘陵の上にある納骨堂。岡本静嘉堂緑地は南の丸子川と北の谷戸川に挟まれた半島状の場所。現地の案内図に「国分寺崖線の一角にあり、もとは岩﨑家が所有する庭園であったものです。昭和20年頃までは庭園として維持管理がなされていましたが、その後、人の出入りもなく、ほぼ自然状態のままにあったため、貴重な自然が残されています。」とある。
岩﨑家廟は、1910(明治43)年に岩﨑小彌太(三菱財閥四代目総帥)が父である岩﨑彌之助(二代目総帥)の三回忌に合わせて建設した。設計はジョサイア・コンドル。静嘉堂文庫を設計した桜井小太郎の師だ。そうすると、施工は上遠組(『北寺尾散歩(3)上遠牡丹園』)が連想されるのだが、これはなんともいえない。

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