ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




海上自衛隊館山航空基地。千葉県館山市富士見。2004(平成16)年11月27日

海上自衛隊館山航空基地は旧海軍の航空隊の基地だったのを、1953(昭和28)年に当時の海上警備隊が「館山航空隊」を設立して開設した。自衛隊の発足は翌年である。建物等は旧海軍のものを引き継いで司令部庁舎も最近まで使ってきたが、2015年に建て替えられて、新庁舎が完成後解体されたようだ。
旧海軍の「館山海軍航空隊(館空)」は1930(昭和5)年の発足。基地は関東大震災で隆起した海岸を埋め立てて造成した。飛行場にしてはずいぶんと狭いが、艦載機のパイロット養成が主眼で、空母への発着の訓練を行う施設だった。
上の写真で右に写っている2階建ての建物は「教育資料館」かと思う。旧海軍の兵舎だった建物だ。本部の前にある白い柵のようなものは国旗掲揚台で、やはり旧海軍からのもの。




館山航空基地の周りには館空(たてくう)関連の建物も残っている。正門の近くには「第二海軍航空廠館山補給工場」が民間の倉庫として使われている。また基地の北東の海岸べりに、監視所だったと思われるコンクリート造の廃墟が残っている。

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