ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




野島崎灯台。千葉県南房総市白浜町白浜。2012(平成24)年6月27日

野島崎灯台は房総半島の南端の野島崎(のじまざき)という岬に建つ。野島崎は地図で見ると伊豆半島のような形をしている。そのほぼ中央、海抜10mほどの、何回もの巨大地震によって隆起した海岸段丘にのっている。白浜町、その西の滝口といったあたりの海岸段丘は、はっきり判る段面は4つあり、その最も新しいのが1703(元禄16)年の元禄地震によるもので、そのとき野島という島だったのが地続きになったのが野島崎だという。関東大震災でも隆起して、海蝕棚が海面から現れて岩礁になっている。
建物は『千葉県>野島崎灯台』に、「幕末から明治初期に設置された条約灯台のひとつで、当初の灯台は、フランソワ・レオンス・ヴェルニー(1837~1908、フランス人技術者。1865~1876年にかけてドックや灯台、その他の近代施設の建設を指導し、日本の近代化を支援した)の設計により明治2年(1869)に竣工したが、大正12年(1923)の関東大震災で倒壊。大正14年(1925)に再建され、その後も太平洋戦争で被害を受けつつも、現在に至っている。」と記されている。戦争の被害とは昭和20年7月18日深夜の艦砲射撃のことらしい(YOMIURI ONLINE>振動に大音響 同級生奪う)。
平成24年2月に国の登録有形文化財に登録された。



野島崎灯台霧信号所。2004(平成16)年11月27日

犬吠埼灯台には「犬吠埼霧信号所霧笛舎」があり、それと同じ施設だろうと「霧信号所」とした。勿論今は使われていなくて、建物は廃墟だ。

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