先週末からお盆休みで、オリンピックの番組だけが活気がありますが、アトリエの周りはとても静かです。
寝る前は毎晩読書ですが、最近では幸せな気分にしてくれた、この本が大好きです。
羊と鋼の森 宮下奈都 文藝春秋
中でも主人公のピアノ調律師を目指す若者に、先輩が言う励ましというか、説得力のある言葉にとても共感しました。
大好きな調律の仕事なのに全然進歩できないと悩み続ける主人公の素直な、真摯な真面目さや努力に対して
「才能って、ものすごく、好きな気持ちなんじゃないか。
どんなことがあってもそこから離れられない執念とか,闘志とか,そう言うものに似ている何かで、必要なのは才能じゃない。」
才能がない、はあきらめの口実で、経験、訓練、努力、知恵、機転、根気、そして情熱そう言うもので置き換えよう。
なんて素敵な文章なんでしょう。主人公と一緒に私も嬉しくなりました。布花も同じですね。
読書の秋にお勧めします。