晴耕雨ログ

晴れの国の片田舎で暮らす自然派おばさん
畑仕事に生甲斐感じながらゆるゆる歩む農婆の人生

新緑のころ

2013-04-30 20:57:22 | Weblog
 わたし時々、他人から「仕事が好きそう・・・」だとか「仕事が楽しそう・・・」と言われることがあるんだ。
 果樹農家なんて年中忙しくて・・・でも、他人が言われるようにほんとに好きなのかもしれないなと感じてます。
楽しい・・・これも手を尽くしただけ応えてくれる、そんな感覚が過酷な農業を楽しくさせてくれているのでしょうか。
 けっして農業が好きだった訳じゃなかったけれど、永年のお付き合いのうちに本当に好きになっていたんだ・・・。
年月がそんな気持ちを芽生えさせてくれたんです。自然は不思議な力をもってるね。

 新緑のころ、果樹園へとつづくこの道が好き。

  < いつの間に 気持ちすっかり 恋もよう >

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ダイヤ改正

2013-04-29 20:33:59 | Weblog
 早寝・早起き・早仕舞い・・・これが我が家の仕事の流儀とでもいいましょうか。

 亡き父も、また夫も時刻表で働いてきた二人は時間厳守の人です。第二人生までもどこか時間にケジメのついた暮らしぶりです。
 朝が早い、仕事仕舞いが早い、当然のことながら晩酌も早く明日の仕事に備え就寝も早い。孫より早寝の爺さまです。
 たしかに朝が早いのは作業効率が良いと思われます。朝の1時間は夕刻の1.5時間…そんな気持ちで働いてます。
 ゴールデンウイークも無縁の果樹農家。
 私、明日から夏時間のダイヤ改正いたします。。。

 亡き父の植えたツツジが今年もゴールデンウイークを鮮やかに彩ります。

  < 仕事ぶり 青空の下 見てござる > 
 
 
 

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爺の夢

2013-04-26 21:09:07 | Weblog
 昨日のこと、爺と婆、二人は慶び勇み知恵と力の老人力で高い竿を建てることが出来ました。
とてもとても至難の業で、やっと完成すると「よくやった!」とお互い褒め合う爺と婆でした。
 ところが、少々古風な爺婆でありますから・・・その日の掲揚はお預け。本日の≪先勝≫の佳き日を待って今朝はいよいよ空高く鯉のぼりが泳いでいます。

 生活環境もあり、初節句は兜で祝う・・そう決めていましたが、やはり娘しか育てなかった爺は鯉のぼりも揚げたかったんだ。

 我が家の庭には鯉が泳ぐほどのスペースもなくせめて軒下のミニサイズの鯉のぼりでいいか・・・そんな気持ちでおりました。
そうした抑えた気持ちもどこかへ飛んでしまい、あきらめていた鯉のぼりはついに菜園のすき間にこじんまりと落ち着きました。
 やはり鯉のぼりは大空を泳がせたい…爺の夢が叶ったんだ。バンザーイ!

  <  健やかに 雄々しくあれ 爺の夢 >
コメント (2)
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こわ~いもの

2013-04-25 22:01:45 | Weblog
 地震・雷・火事・オヤジ・・・還暦を迎えるほどの年齢になると、さほど怖いものもなくなってくるもの。
 床の間に鎮座した孫息子の初節句を祝う張り子の虎、孫娘にとっては節分鬼いらいの強敵です。
子どもには、恐ろしく怖い物のひとつ・ふたつあった方が好都合とおばあちゃんは思うのです。

 こわい虎も男の子の健やかな成長を願う縁起物です。
健やかな老いを願うおばあちゃんの恐いものは、肥満。
健康づくりのためにお医者さまから勧められた身体活動とカロリーコントロールに苦慮する毎日。
 さしあたり、今のわたし「まんじゅう、こわ~い」であります。

  < 健やかに 逞しくあれ 初節句 > 

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健康作り

2013-04-24 21:33:27 | Weblog
 農業は健康作り・・・そんな気持ちで働いてます。

葡萄が育つガラス室の中は、このあいだ芽吹いたばかりの葡萄はぐんぐん伸びて手入れに大忙しの時季となりました。
 足元には自家製の野菜たちがどんどん大きくなり、食卓も新鮮野菜で埋めつくされます。



    

 果樹栽培は肩こり、野菜作りは腰痛・膝の痛みがつきものです。
このごろ少し気になる膝の衰え。

 そんな膝関節症の回避策になればと総合病院の公開健康講座に参加しました。
高価格のサプリメントに頼りがちな膝関節症は自分の努力で・・・。
まずは筋力を鍛えよう、そして体重コントロールをしましょう。解っていることなんですが・・・。
 この講座はなかなか前向きになれそうなお話でしたから、独り占めはもったいなくて、健康作りメッセージを同年齢の友人たちにメール配信しました。
よけいなお世話だけど、初老?の私たち共に頑張ろう・・・仲間がいれば頑張れるというものよ。
 意志の弱い者の考えること。

  < 力添え メールに託す 健康法 >

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寓話

2013-04-19 22:47:22 | Weblog
 初夏をおもわせるほどに暑い日があったり、はたまた強風にあおられる肌寒い日であったりでどうなってるの今年の春。

 そろそろ夏野菜の植え付け準備、畑は豆トラとおばさんの競演です。
豆トラに寝床をかき回されヒョイと現れた寝ぼけカエル。まるでイソップ物語にでも出てきそうな太ったトノサマガエルでした。
かわいそうに・・・負傷したカエルはあわてて逃げて行ったんだ・・・。
そんな野良でのエピソードを孫に易しく話してやります。

「今日は畑で・・・」と。
 ポカポカおひさまが「春だよー!」といってるのに、知らん顔して眠ってばかりいたおデブのカエルさんがいたんだよ・・・。
 いい気持ちで眠っていたカエルさんの所に、それはそれはこわ~い豆トラさんが「ガォーッ!」と来たんだー・・・わー怖い・・・。(この頃、孫のいちばんの恐怖はトラ(節句トラ)です)
 太ったカエルさんはいつまでも寝ていたからたいへんな目にあったんだ。
春だ元気に働こう・・・ズルしていると痛い目に遭うよという孫に諭すばぁばの寓話


   < おさな児(孫)に 寓話で語る 野良仕事 >

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生きる・暮らす・継ぐ

2013-04-16 23:37:21 | Weblog
 嫁から姑へ・・・・そういうことなんだと今まで開くこともなかった床脇の袋戸棚を整理しながら思った。
 母が亡くなり、自分はこれから嫁としてではなくこの家では姑として存在するのか・・・と妙な事を考えながら・・・。

 古い家には古くからのものが残されて困り果てる。
姑である母が健在だったころは、やはり主婦権は姑に有りだと思い袋戸棚や重要な箇所をすみずみまで見ることも遠慮してました。実はめんどうでもあったのですが・・・。
 今や姑(家の中の一番古い女)となって袋戸棚の中も整理して処分できるものは思い切って捨ててしまおうと作業に取り掛かります。
袋戸棚の中には、それはそれは古いご先祖様の写真が山のように収納されていました。
 これはきっと祖母が仕舞った物でしょうから、母も処分には気が咎めそのままにされていたものと思われます。

 一軒の家の中、そこで生きて、暮らして、継いでいった女たちの姿も見えたように思えます。
 祖母が大切に仕舞った写真の大半は軍服姿の兵士。祖母の息子達なのか兄弟なのか・・・。
やはり、この仕事は軽い気持ちでは出来ず、もとの棚の中に納めることになります。
 
 代々、この家の姑たちはそんな思いでたくさんの物を置いてしまったんでしょう。

  < 嫁姑 嫁して暮らした 女たち >

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嫁の仕事

2013-04-15 22:04:45 | Weblog
 菜園ではアスパラが頭をだし、三つ葉も柔らかに葉をひろげ、里山ではワラビ・筍・蕗と季節の食材に豊かな自然のなかで暮らせることに幸せ感じます。

 母の納骨法要の日。
 田舎暮らしに浸透したそんな旬の食材を使っていよいよ最後の御膳をつくりました。
菩提寺では昔から生の食材でつくる生御膳がならいとなっております。火を通さない生御膳は、少し手間をかけ飾り切りでより美しく仕上がるのでしょう。
季節を感じながら永く暮らしてきた身近な自然を思い出させてくれるだろうと小さな蕗の葉、艶やかな椿の葉、今が盛りの山桜の小枝を添え母だけのための精一杯のごちそう。母への御膳準備は嫁としてのさいごの務めです。

 わが家から見える大きな菩提寺の屋根、その裏山に開ける見晴の良い墓地。
法要の行われた本堂から墓地までの勾配のきつい参道には山ツツジが咲き、今が見ごろの山桜もきれいでした。
 一年で一番気候の良い時に、この美しい地に母は永眠しました。

 四十九日法要を終え少しばかりの安堵感といよいよの寂しさに一日休眠の嫁でした。

  < 嫁として 旬菜を盛る 最後の日 > 

 

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お空のうえ・・・

2013-04-11 22:15:01 | Weblog
 母の四十九日法要が近くなりました。
 ひいばば(曾祖母)の死もじゅうぶん理解できない三歳の孫(曾孫)ですが、それでも毎日ひいばばに向かいお経を唱えてきました。
 
 謹み敬って…勧請し奉る・・・南無妙法蓮華経~ 導師をやりたがりの孫娘。
時には、自転車に乗りながら方便品。第二を唱えてます。「にいじせそん じゅうさんまいあんじょうにき ごうしゃりほつ・・・」
まるでシャンソンでも歌うかのように唱えるものですから供養も明るく楽しくです。
 おばあちゃんである私は、「ひいばば(曾祖母)はお空の上からいつも○○ちゃんのことをよーく見てるよ」と教えておりました。

昨日は、私を探していた孫は「ばぁば~! ばぁば~!」と何度も呼び探し回っておりました。
庭の中を掃除していた私は孫と遊んでる場合じゃないなと木陰に身をひそめ無言で居留守を使っちゃった。
 孫はいつまでも諦めることなくより音量を上げながら「ばぁば~! ばぁば~!」の連呼で歩き廻ります。
挙句の果て…「ばぁば~どこ行ったの~」「どこ~お空のうえなの~」近所じゅうに聞こえる声で・・・・。
 やれやれ、空に向かってお経でも始まっては…と「ばぁばはここだよ~。」と正体を現したのでした。なんとも呆れたエピソード

  < 愛らしさ 空の上から 見えますかぁ~ >

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メンテナンス

2013-04-10 22:34:12 | Weblog
 この頃、孫は自転車に夢中。
もちろん補助輪付き自転車。どこで覚えたのか、いっちょ前に立ち漕ぎなんぞいたします。
 時には、庭先にずらり並べてまるで中古車センターじゃありませんか。
いただきもののお下がりということで一人の所有物にしては多いかな・・・税金もかからないのでいろんな乗り物で楽しんでます。爺の担当でメンテナンスもOK!

 元気いっぱいの孫がうらやましいこの頃の私。すっかりおばあちゃん。
やれ目だの、歯だ、耳だ、膝だのと少々中古になってきました。
このところメンテナンスの日々でございます。

  <  生涯を 現役目指し 保守点検 >

 


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門前の小僧・・・

2013-04-04 22:07:37 | Weblog
 美味しい果実を実らせるために美しい花を咲かせる…けな気な果物の花にも心惹かれます。清楚な梨の花も好きな花のひとつです。

 母の納骨法要まで10日足らずとなりました。
 毎朝の白木膳のお供えと夕方のお経で母の笑顔に向かって供養してきました。
ご先祖様を大切にお祀りしてきた母の見よう見まねですが・・・。
孫にもすっかり日課となった曾ばばとの時間。孫はわれ先にと楽しむかのようにお手伝いをしてくれます。
 母が見てればどんなに喜ぶやら・・・きっと毎日見てますね。

 御膳に並べる器の位置、お供具だんご、御燈明の手順、お経の一端までよく覚えるものだと感心させられる幼子の生活順応性でしょうか。
見て育つとはこのことでしょう。
 ご先祖様がありその中で育っていく孫の姿におもわず≪ありがとう≫です。

  < 掌を合わす 姿はどこか ばば(曾婆)に似て >

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花散らし

2013-04-03 22:19:31 | Weblog
 昨日は雨。そして今日は強風、これこそ花散らしの風なんでしょうか・・・。
桜もいいけれど、少し遅れて咲き誇る桃の花もいいものです。
 今年は摘蕾の作業も出来ないまま開花の時季が到来し、少しだけでもと摘花で挽回しようと畑に向かいます。
これこそが≪花散らし≫なんです。立派な桃を育てるにはやはり細々とした手入れが肝心ですもの・・・。
 
 春の野は花に囲まれ農作業でさえ嬉しくなりそう。
時にはこんなハプニングも・・・。


 なんてラッキーなんでしょう。ピーターラビットにばったり出会いましたね。
桃畑に向かう車の前、ピョ~ンと飛び出した野ウサギ君には驚きです。
ピョンピョン・・・と我が道とばかりに走りるものですから、追跡しながらカメラでパチリあわてウサギをいただきました。
 
  < 春の野は あわてウサギと 花散らし >
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遺品整理

2013-04-02 22:29:30 | Weblog
 春本番。葡萄の芽吹きが始まったり、桃の花が咲き始めると果樹農家はまた忙しい毎日となります。
 時間を要する家事は、農閑期であったり雨の日に思い切ってやらなければ…と長年の主婦業はいつも思っています。

 急ぐこともないけれど、母の遺品整理に苦慮していた私でした。
 遺品整理はタンス丸ごと…そんな話も聞くのですが。
大正・昭和・平成を生きぬいた母の和服の数の多いこと、これには母への情もありとてもエネルギーを要する作業です。
そんな折、友人からは「これはと思うものは手元に置き、出したり、仕舞ったりしているうちに決心できるよ。」とアドバイスメール。
しかし、我が家は家族も多い上に住宅事情もあり心を鬼にして取り組んだもののやはり仕舞い込むものもいくつか。
 当初はタンスの処分まで考えていたはずなのに、母の存在がどこにも見えなくなりそうで、大きな古いタンスと母が暮らした納戸部屋は私がいただくことに。
 管理者の嫁がもらった形見分けの納戸部屋から見える景色は、水仙・花大根が咲き誇り春爛漫。

  < またいつか 思いを残し もとの莢 >
 
 

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