Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

聖者たちの食卓

2015-03-28 23:41:34 | 映画 さ行
                 
2011年/ベルギー/65分
監督:バレリー・ベルトー、フィリップ・ウィチュス
原題:HIMSELF HE COOKS
ストーリー:インドのパンジャーブ地方にあるシク教総本山ハリマンディル・サーヒブで、日々巡礼者や旅行者に無料で提供される10万食の食事の舞台裏に迫るドキュメンタリー。約300人の奉仕者たちの手作業による膨大な量の食事が出来上がり、人々の口に入るまでを刻々と映し出す。
インド北西部アムリツァルにあるシク教寺院ハリマンディル・サーヒブでは、毎日10万食を人々に提供するため早朝からサバダールと呼ばれる奉仕者たちが作業を開始する。彼らは野菜の下ごしらえをし、チャパティをこねて焼き、カレーやサラダを用意する。ここでは宗教も人種も階級も関係なく、みんなが平等に手にした食事を共に口にする。~シネマトゥデイ

インドにあってカースト制に縛られないシク教総本山にあたる寺院ハリマンディル・サーヒブ(黄金寺院)では、ここを訪れる巡礼者そして旅人に無料の食事が供せられ、みんな平等に食事を摂るという奇跡のような風景が淡々と映し出される。一切のナレーションはなく、ただ聞こえるのはそこで発せられている音のみ、それは例えば食事を用意している時に出る音であったり、人が集まった時にたてられる音であったり・・・。毎日早朝から夜まですべての食事の準備は無償で働く人々によって支えられている。食事作りをする人々の無駄のない「手」の仕事に打たれる。

この日はたまたま川越スカラ座では「音声ガイド上映」(視覚障害のある方も「音声ガイド」があれば映画を楽しめます、というお話でした)というイベントが行われた日だったので、白杖を使われている方、盲導犬と一緒に映画を楽しまれている方など、様々な観客で会場内たいそうにぎわっていた。みんなが一緒にこの映画を観たというのも意味深いことだったと帰路につきながら思ってもいた。
コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 幸運の赤い電車(RED LUCKY T... | トップ |  »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿