Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

クロッシング・ザ・ブリッジ

2007-04-10 00:15:05 | 映画 か行
           *公式サイト
2005年/トルコ・ドイツ/92分
原題:CROSSING THE BRIDGE The Sound
監督:ファティ・アキン
出演:アレキサンダー・ハッケ、ババズーラ、メルシャン・デデ他

トルコを舞台とする『魅惑の音楽ロードムービー』(チラシより)で、監督は「愛より強く」のファティ・アキン
パワフル&エネルギッシュな音楽のシャワーを一杯に浴びて満足した作品、その名もずば~り♪「クロッシング・ザ・ブリッジ/~サウンド・オブ・イスタンブール~」
伝統的な音楽から先鋭的なものまで存在し、それぞれが生きて呼吸し、流れている街イスタンブール、そしてトルコという国。民族が行き交い、文明が交差するその街、その国は、信じ難いほどのエネルギーを内包しそして発信し呼びかける。音楽と人との距離の近さに感動する。
ロックであってもそこに伝統的な楽器「サズ」が使われ、ラップの歌詞には強い社会性が宿る。富と貧困の現実、そして内在するクルド民族に関しても映画は描く。そこでは「外圧によって」歌うことが許されるようになったクルドのどこか憂愁を帯びた民謡が流れる。ネイの調べに乗って踊られるメヴラーナの旋回舞踏、トルコ国内のジプシー音楽、レバノンの歌姫ファイルーズを思い出させるような歌もあり、目くるめく音楽のるつぼの只中で、音楽のシャワーを浴び続け、打たれ続け、圧倒される。
チラシの素敵なおねえさんにはお目にかかれなかったけれど、天女が残していった羽衣みたいな華麗なサズには会えたから、しかもその演奏も聴けたんだから、それでよいことにしちゃおう!

パンフレットを見ていたら、「メルジャン・デデ」の顔に見覚えあり・・・どこで見たんだっけ?記憶をたぐってみてようやく思い出した。去年の秋、「ラマダンの夜(だったかなぁ)」という一連の音楽会のチラシで見たのよ。ネイのこととか書いてあってすごく迷って、結局行かなかったんだけど・・・あなたでしたか!!この作品で出会えてよかった~(行かなかったのは悔やまれるけれど)

ところで、今日(9日)の朝日新聞の夕刊では、広告特集が『トルコを巡る旅特集』その上、文化欄にはこの映画にも出演していた「ババズーラ」のステージ評が・・・!!こんな偶然、あるんだよねっ!!
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6 コメント

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映画づけ? (チャコママ)
2007-04-10 04:51:53
rubiconeさん、この頃映画づけ?ですね。

羨まち~い

私もこの映画、観たいのですが…
このチラシの美女出ていませんでしたか? ちょっとがっかり(@_@;)
でも、音楽すごそうですね…

ナイトミュージィアムも観たいよ~~w
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チャコママさま~! (rubicone)
2007-04-11 00:03:01
ここんとこ、期待に胸膨らませて公開を待っていた作品が次々公開されてうれしい限り~

音楽は・・・熱い!です。ほんとに様々な音楽が聴けました、そして凄かった~です。もう一回、観たいかも・・・くらいの勢いです!えへっ
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パワフル (かえる)
2007-04-12 14:54:42
こんにちはー。
さすが、ミュージシャンのrubiconeさんは、本作もしっかりチェックされておりましたね♪
「ラマダンの夜」だったかのちらしは私もちょっと気になっていました。ワールドミュージックは詳しいことはわかんないけど、好きなんですー。
先週のババズーラのLIVEにも惹かれました。
映画の公開に合わせて、LIVEが組まれたのかな?
とにかく素晴らしい音楽ドキュでしたー
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かえるさま、 (rubicone)
2007-04-13 13:26:53
チラシの裏にもババズーラの公演の情報が載っていたので、かえるさんが仰るとおり、この作品の公開に合わせたんでしょうね、きっと!
しかし、しか~し!!ぎゅうっと音楽が、それも様々な音楽が詰まっていた凄い作品でした。トルコという国の複雑さもびんびんと感じた映画でした。いやあ~、満足しました!
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初めまして (とらねこ)
2007-04-29 12:59:14
こんにちは、初めまして。
>チラシの素敵なおねえさんにはお目にかかれなかったけれど、天女が残していった羽衣みたいな華麗なサズには会えたから、しかもその演奏も聴けたんだから、それでよいことにしちゃおう
いや、素敵な言い方ですね♪
サズを用いての演奏は、ちょっとだけジミー・ペイジを連想する私でしたが(笑)、よく考えれば、こちらが本場☆
とっても素敵な映画でしたね~。私も、大満足しましたヨ。
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とらねこさま! (rubicone)
2007-04-29 23:24:07
こんばんは!こちらこそTB&コメントありがとうございました。
トルコはいつか行ってみたい国であり、その上彼の国の音楽にも惹かれてますし、監督はファティ・アキンこれで、期待外れな訳があろうか、いやある筈がない!みたいな勢いで出かけ、大満足でしたぁ~!!
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