2015年/スエーデン/116分
原題:En man som heter Ove
監督:ハンネス・ホルム
出演:ロルフ・ラスゴード(オーベ)、イーダ・エングボル(ソーニャ)、バハー・パール(パルバネ)、フィリップ・バーグ、カタリナ・ラッソン
ストーリー:孤独な老人が隣人一家との触れあいを通して再生していく姿を描いたスウェーデン発のヒューマンドラマ。世界的ベストセラーとなったフレドリック・バックマンの同名小説を映画化し、スウェーデンで大ヒットを記録した。愛する妻に先立たれ、悲しみに暮れる孤独な毎日を送っていた老人オーベ。そんなある日、隣の家にパルバネ一家が引っ越してくる。車のバック駐車や病院への送迎、娘たちの子守など、何かと問題を持ち込んでくるパルバネたちにうんざりするオーベだったが、次第に彼らに心を開くようになり、やがて妻との思い出を語りはじめる。~映画.comより
川越スカラ座に時間ぎりぎりで入ったら、結構なお客さんがすでに席に座っていて予告が始まるのを待っていた。
最愛の奥さんに先立たれ、彼女の墓参りをかかさない孤独で偏屈な、近所からはそのあまりに杓子定規な態度から煙たがられている、いやともすれば疎まれているオーヴェの物語が展開する。現在と彼の過去の物語、それは彼の少年時代から奥さんのソーニャと出会い、結婚し二人の生活が交錯しながら描かれる。彼がことを起こそうとするたびに邪魔が入り、そのことによって狭まっていた彼の世界が広がっていく。笑いと涙とを積み重ねた物語に胸が温かいもので満たされる。ソーニャと隣人のパルバネが素敵でまぶしい