Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

須賀敦子の手紙

2016-07-30 23:00:11 | 

5月28日発売されたことを知らず、2~3日前に気付いて書店に注文していた「須賀敦子の手紙 1975―1997年 友人への55通」(出版社:つるとはな)が届いた。

須賀さんの初公開の手紙は雑誌「つるとはな」の創刊号:2014/10/24で『須賀敦子からの手紙(前篇)1975~1984年:夫・ペッピーノを亡くし、須賀さんがイタリアから帰国した1971年の4年後から始まった、ある友人にあてた須賀さんの手紙。』、そして「つるとはな」第2号:2015/6/26に『須賀敦子からの手紙(後篇)1984~1997年:病を得て、友だちへ最後に伝えたこと』が掲載された。
この新刊は本の最初に「「つるとはな」創刊号・第2号掲載「須賀敦子からの手紙」に未公開のもの40通と新たなインタビューを加えた完全版として、大幅に加筆・修正し、再編集しました。」とあり、またネットでは『雑誌「つるとはな」で大きな話題となった未公開書簡の完全収録版』と紹介されてる。

私は雑誌からその手紙の記事の部分だけ取り出し、二冊をまとめて一まとめにして大事にしている。それが、今度は完全版として一冊にまとまるというので本当に楽しみにしていたのだ。
これから、ゆっくり読んでみよう。手紙にはそこに書かれた文面もそうだが、その字面、書かれた便箋や選ばれた絵葉書のデザインなどから須賀さんの作品以外の彼女を感じることができる気がする。でも、ふと思う、須賀さんは公開されることを想定していたのだろうか、と。
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