蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

生成AI  (bon)

2024-04-09 | 日々雑感、散策、旅行

 最近では、この言葉「生成AI」や「チャットGPT」などAI(人工知能)に関する
記事が毎日のように論じられています。 AIの進歩・・というか、文章作成のみ
ならず、音声出力、画像や動画出力などの形態の進化、更には自然言語でなめらか、
人の声や顔かたちなどの模倣などがより自然な形で、いろんな応用が次々と出現
しているのです。
 これらはすべて一から開発されているのではなく、基本的なAIがネットに公開
され、それを基にデータを追加したりして調整されているそうなんですね。

 日本語も使えますし、無料ソフトももちろんありますが、有料のものでも手軽に
使用できるものもあるようです。 しかし、私は というと興味はありますが、
これを何かに活用するとか、もちろん独自のものを作成したい‥などとは考えても
いませんから、残念ながら未だ使ったことがありませんので、ここに「生成AI」に
ついて語る立場ではありませんが、記事やネットに書かれている内容については、
十分興味がありますので、想像しながらですが拙ブログに取り上げてみました。

 ブログといえば、丁度昨年の今ごろ(2023.4.4)に「チャットGPT」を取上げて
いました。あれからわずか1年というのに、生成AIの世界は一回り?大きく深く
進展しているようです。
        (AI Marketより)

 会報記事に『チャットGPTのインパクト』(川村秀憲氏、北海道大学大学院情報
科学研究院教授)と題した、昨年(2023年)5月に講演された講演録がありました
ので、この記事および読売新聞 2024.3.26 の社会面「情報偏食」やその他ネット
を参照しながら、(自らは使用した経験はありませんが)以下に概要をまとめて
みました。まとめるといっても、AI 技術の進展や活用範囲は想像以上のスピード
だと思いますから、すぐに陳腐化してしまう可能性がありますが、現時点での状況
ということで・・。

 

 AIは、もう50年も前に基礎理論が提唱されていながら、当時のコンピュータの
能力が貧弱であったこととビッグデータもなかった状況でした。それが2012年頃
からディープラーニング手法が発明され、一気にAI開発は加速され、2022年11月に
オープンAIが「チャットGPT」を公開し翌年1月にはユーザーが1億人を突破し、その
後マイクロソフトやグーグル等が自社開発ソフトに組み込むなど、爆発的な勢い
となりました。チャットGPTの登場は、蒸気機関車、電気、車、コンピュータ、
インターネット、スマホ等に匹敵する衝撃を社会に与えたとあります。

 チャットGPTとは、Generative Pretrained Transformerの略で、「大規模言語
モデル」という技術で、その原理はAIに人の作成したテキストを途中迄読ませて、
それに続く文章を予測させ、いい答えがでたら褒める。これを大量に繰り返すと
いい答えが増えて行くという学習方法で作られているそうです。

 「チャットGPT3.5」と「チャットGPT4.0」が現在開発されていますが、この
両者を使ってアメリカ司法試験を受けさせると、前者は下位10%のレベルが後者
では上位10%に入るそうです。後者では、日本の医師国家試験にも合格するそう
です。

 例えば、チャットGPT4.0の使用例では、①読書感想文を書かせる場合、「小学生
になったつもりで」や「大学教授になったつもりで」と指示すると、まるでその
ような立場になった感想文が出力されるそうです。「ギャルになったつもりで」と
頼むとギャル語の感想文を書くそうです。 ②創作も得意なんだそうです。「桃
太郎を未来の東京での物語に書き換えて」と指示すると、数秒で創作されるそう
です。 ③与えられた役割を果たす。たとえば「面白科学博士になりきって、小学
生の質問に答えて」と役割を与えて、「空はなぜ青いの?」と質問すると、その
原理をキチっとわかり易く説明してくれる上、「もっと不思議な現象はある?」と
尋ねると、オーロラ等を分かり易く説明し、「もっと知りたいことがあれば、質問
してくださいね」なとというそうです。 ④ウエブ上のゲームを作る。「ウエブ
上で もぐらたたきゲームを作って」と曖昧なお願いをしたところすぐに作って
きました。

 

 まぁ、ざっとこのような調子で驚きです。さらに、このような回答が間違って
いたり、物足りなかったりする場合に、「段階的に考えよう」とか「落ち着いて」
などを入力すると回答の精度が上がってくるというのです。 まるで人のような
反応をしていますね。

 AIの研究者は「ドラえもんのようなロボットを作りたい」と考えているようです
が、ここで解決すべき問題は次の2つが大きいとあります。すなわち 
  

① シンボル接地問題 これは、コップ、テーブルなどの言葉とその概念を結
つけるこ
とが難しいということなんですね。つまり、たとえば、リンゴといえば、
我々はすぐにあの赤い色(その他の色もありますが)をした、果物のリンゴがイ
メージできますが、コンピュータは、それが出来ませんね。ましてや、「寂しい」
や「寒い」などの概念をどの様にして理解させるかという問題のことを言っています。
 しかし、グーグルのお手伝いロボットでは、「飲み物をこぼした。拭くものを
持ってきて」といえば、「拭くもの」という曖昧な指示に対して、「スポンジ」を
持ってくるそうです。

② フレーム問題 「小腹がすいたから、何か持ってきて」と頼んだ場合、部屋の
中の食
べ物を探すのか、そこに無ければ別の部屋まで探すのか、あるいはコン
ビニまで行くのかの範囲をあらかじめ決めておかないと収取が付かない‥という
問題です。いわゆる範囲をあらかじめ指定しておくということですね。 しかし、
先のグーグルのお手伝いロボ君はすでに実現しているというのです。

      (NISSENデジタルハブより)

 電気自動車のテスラは、自動運転で培ったAI技術を用いて、ヒト型ロボットを
開発しているという。労働力不足の解消につなげたいそうですが、1体2万ドルで
販売したいとの計画であるそうです。 いずれ数年後には建設現場、介護現場、
コンビニ等で働いているかもしれない‥などの状況であるようです。

               

 このようなAIの姿を見てきますと、これまで、学校で皆が同じ科目を勉強し、
同じ価値観と能力を持つこととして進められてきましたが、これらが本当に必然
的なことなのかどうか疑問に思えて来たりします。今後はどのようにヒトとAIが
調和を取って行けばいいかの新しい問題に直面せざるを得なくなるようです。

 

 また、先の新聞記事でも、公開AIを悪用した「新作」が次々と現れ、偽情報が
いとも簡単に作成される時代となり、当面の問題として何らかの規制なり罰則が
必要となってくるかもしれません。

 例えば、バイデン大統領、トランプ氏、習近平国家主席ら著名人を指定して、
英文でセリフを入力すれば画面の中でしゃべり出すというのです。しかも、1分間
の動画作成が僅か2ドルだそうです。 年代や性別などを指定すると、その声質で
電話を掛けられるAIもあるとか。

 AIの安全対策を巡っては、昨年のG7広島サミットでも取り上げられ、近く事業者
向けのガイドラインが策定されるようですが、EUでは、今年3月時点で、開発や
運用を罰則で規制する「AI法」を可決したとあります。人権や民主主義の価値観
に反したり、子どもを危険な行為に誘導したりする利用を禁じるとしており、2026年
から適用されるそうです。

               

 新しい技術が世に出ると、それが便利で社会の発展に寄与する反面、必ずマイ
ナス面が付随してきますね。車が実用化されると事故の問題が起こります。常に、
これらに対しては利用のルールが必要で、かつそれらは人間が使うものであるの
ですね。 さらにAIの場合には、職場や業務自体がAIに置き換わる、これまでも
機械ロボットが作業を肩代わりして来ていますが、さらに広範囲にまた単純作業
ばかりでない部分に入り込んでくる可能性も過渡的な新しい問題点かもしれない
ですね。

  拙ブログの2024.2.19に「AIアナウンス」を取上げています。
  https://blog.goo.ne.jp/romantics2010/e/0900ba09940f3283c27440f62b09b777

 

 

 

生成AIの登場で仕事も変化?AIに“代替されると思う職業”とは?【解説】|TBS NEWS DIG

 

 

 

 


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