蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

それでも・・・春は来ました。 (bon)

2011-03-31 | 花鳥風月
震災から、20日が過ぎました。 特別の月となった 3月も今日が最終日です。
社会はなお、悲しみと、緊張と不安と努力の中にありますが、自然は去年と同じ
ように春なんです・・ね。

ベランダの鉢植えでは、寒木瓜や ゆきやなぎに続いて、
レンギョウと陽光さくらが咲きはじめました。

レンギョウです。



レンギョウは、50年ほど前、上京して練馬(のはずれ・・武蔵関あたり)に来たその春に見たこの花が、
今でも懐かしい当時の、まだ馴染めていない関東の地の春を想い出されてきます。 
当時は、近くを歩いていると、まだ豚を飼っている農家があったり・・
のんびりしていましたね。

陽光さくら です。



陽光櫻は、ソメイヨシノなどよりは少しだけ早めに咲きますね。この花も、すでに10年物となりましたが、
毎年よく咲いてくれて、一足早いお花見?となっています。
この、陽光櫻は、「天城吉野」と「台湾緋桜」の交配種だそうで、花は下向き、
花の色が割と濃い緋色です。

曲は、ブレンダ・リーから・・・
BRENDA LEE ALL ALONE AM I (A SIMON PAYNE PRODUCTION)



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原子炉設計者の方からのご意見  (bon)

2011-03-30 | 原発

毎日、心配がぬぐえない情報の中に埋められていますが、震災20日が過ぎて、まだ水も引かない現地の状態や、避難されている人々の状況を思うときいたたまれない気持ちに駆られます。原発の問題も、次々と深刻な状況が現れわれて、いったいどこへ進んでゆくのだろう・・大きな不安を覚えます。
情報過多? かもしれませんが、友人から送付されて来た報告書をアップします。
ビジネスインテリジェンス協会からの情報だということですが、東芝の元原子炉設計者であった人のわかりやすい報告です。


###福島原発から遠くに退避したいときの考え方###

2011/03/21
藤林徹(元東芝原子炉設計部長)

福島原発事故について、「正しい危機感」をもって対処して欲しい、東京の人が原発からさらに遠方に退避する必要はないと、友人の皆様に説明しました。

その後、多くの方から安心したとの連絡を受けましたが、一方では、悲観的な情報がネットに流れ、また米国人は80kmより遠く退避するようにとの米国政府の推奨話もあり、日本の行政機関の公表データは信用してよいのか、健康上影響はないと言われても心配だから遠くに行きたいなどの反応もあります。

皆様の不安のお気持ちはよくわかります。数字があってもそれを信用しなければ意味がありません。また、自分で確かめないと納得できないでしょう。

幸いなことに、このところ、多くの新聞の見出しはショッキングではありますが、書かれている内容は非常に技術的に正確でまた有用なものが多くなりました。

それで、自分が在住しているところの毎日のデータを基にして、自分が日常生活でどの程度の放射線を受けているか計算してみましょう。

この後のデータは文部科学省がまとめた、毎日の午前9時までの都道府県ごとの大気中放射線の値です。これは全国紙に毎日、前日の値が掲載されていると思います。このような、統計データは計算機処理して得られるため、人為的な操作をすることが難しく、内緒にしておきたいデータが外されることはまずありません。信用して間違いありません。

また、ここでは、茨城県と東京都にそれぞれ住んでいる方について分析してみます。

新聞に掲載されている県内の放射線の最大値(場所ごとに違うのでその最大値を示している)は次のとおりです。(単位はマイクロシーベルト)

一時間あたりの放射線の値
茨城 東京
  最大値 最大値
16日 1.035 0.143
17日 0.232 0.053
18日 0.203 0.050
19日 0.183 0.043
20日 0.166 0.046
平均 0.364 0.067

このまま続くとすると、東京の人が1年間に受ける放射線の量は、
0.067×24時間×365日=587マイクロシーベルト(0.587ミリシーベルト)です。

一方、茨城の人は、3,189マイクロシーベルト(3.189ミリシーベルト)です。
17日の朝日の朝刊に、日本の一人あたりの年間放射線量は、自然から1.48ミリシーベルトとありました。

東京の人が3月16日から20日までに受けたものと同じ量を1年間受け続けるとしても、その量は日本の自然からの放射線量の3分の1です。これは低めですが、この5日間がたまたま低かったのかもしれません。

茨城の人は、日本の自然からの放射線量の2.15倍ですが、医療被曝などを加えた日本人一人あたりの放射線の量(3.75ミリシーベルト)よりは低い値です。それでも高めですが、前に説明したように、この値は県内の最大値ですから、平均値はこれよりも低いので、安心してかまいません。

東京の人が、原発から遠くに退避しても、日本人の年間放射線量よりも受ける線量が低くなりません。場所によっては高くなるかもしれません。

このように、自分の住んでいる地域の実測値をもとに、自分がどの程度の放射線を大気から受けているか、それが日本の一人あたりの年間放射線量と比べてどの程度なのかチェックしてください。そうすれば、自分自身で納得できると思います。

でも、安全と安心は違います。安全は技術的に解決できますが、安心はそれに心の問題が加わります。どうしても安心できないときは、自分の心のままに従って、自分を大事にしてください。


<もう一つあります>
###福島原発に関する見解と東京の安全性について###
(2011/3/17 一部改訂3/19)

福島原発について多くの情報が飛び交っていますが、皆様からもご質問を戴いていますので、次のようにお返事いたします。

福島原発の地震と津波の被害による現象はニュースでご承知のとおりです。設計上の耐震強度の2倍の地震と設計で予想した高さ以上の津波に襲われて、冷却に使用するポンプやディーゼルエンジンが流されたか損傷してしまったことは、ビルや町が津波に襲われている多くの映像をみるとよく理解できます。現場は時々刻々変化し、また内閣府・保安院などからは、事態が日々悪化していると説明されています。今後どのように推移するか予断は許されない状態です。すなわち現状から悪化する方向か現状以上に悪化しない方向かで、危険性は大きく変わります。

一方で、東京在住の方々から、このまま東京に居続けてよいのか、雨が降ってきたら被曝するのかといった質問が寄せられています。これらの方々は、デマメールやインターネットからの多くの情報に混乱しているようです。今一番必要なのは、正しい危機感をもつことです。情報の発信元とその根拠を探って、正しい認識をもってください。

まず、権威のある情報であっても、二つの方向があることを承知してください。

一つは、現在と将来を悪い方向に評価した情報です。これは、何が起こっても対処できるように、安全サイドに評価した結果ですから、けっして悪いものではありませんが、安全サイドの度が過ぎる情報をそのまま信じて恐慌状態になります。

もう一つは、現在と将来を良い方向に評価した情報です。これは、人々が心の安堵を保てるように、現状以上に悪くならないことを前提とした評価結果ですから、それはそれなりに正しい情報ですが、それだけを信じると楽観的な態度に結びつく危険があります。

この二つの方向に基づく情報を、自分で正しく判断して、正しい危機感を持つことが重要です。正しい判断をするには、正しい技術的な根拠を理解しておくことが重要です。何も起こらなければ、そのような難しい理論や因果関係を理解する必要はありませんが、福島原発の今の状況は、そのような理解が必要は段階です。わかり難くても、根拠を示すような新聞記事は是非注意して読んでください。

さて、前書きが長くなりましたが、このようなことをベースに私見を次のとおり述べます。

もしも、福島原発が冷却されて現状が維持または改善される方向であれば、放出される放射能は大きくは増えないでしょうから危険度は低いです。

しかしながら、冷却ができない方向であれば、危険度は大きく増えます。すなわち、原子炉にある燃料の、社会で言われている溶融(実際は燃料を包む被覆管の高温腐食)が進んで、燃料は崩れて炉心は崩壊するでしょう。そうなると再臨界になって核分裂反応が始まるのではないかと心配する人もいます。しかしながら、それには核反応を起こす中性子を生み出す水が必要ですし、また中性子を吸収するホウ素が使われているようなので、再臨界の心配はないと思います。

このときでも待避した住民は十分に管理された状態にありますから、被曝の危険性は軽微でしょうが、待避できない人、例えば現場で戦っている東電の職員や作業員の方々には重傷者や犠牲者も出てくるでしょう。

それでも東京都民は安泰です。放射能は大気の流れに沿って拡散して広がり、広がった分だけ薄まりますから、距離が離れれば離れるほど危険度は低下します。例えば発電所の発生点で1時間あたり100ミリシーベルトであった放射性物質が東京方向の風に乗って流れたとすると、1キロ離れていれば1ミリシーベルト、10キロ離れれば0.01ミリシーベルト(10マイクロシーベルト)と低下します。東京は福島から100キロ以上離れていますから、さらに0.0001ミリシーベルト(0.1マイクロシーベルト)以下となり、東京都民のリスクは、10キロ圏内にいる福島県民のそれよりもずっと低いものです。(この距離による低減効果は概念を示す安全サイドのもので、実際は、風向きや風速などの条件でこれよりかなり低くなります。)

17日の朝日の朝刊に、日本の平均年間被曝量は、自然からと医療などから3.75ミリシーベルトとありました。すなわち、一日あたり10マイクロシーベルト、1時間あたり0.5マイクロシーベルト以下になります。

すなわち、発電所で1時間あたり100ミリシーベルトであった放射性物質が毎日24時間、東京方向に向かって365日流れ続けたとしても、東京で受ける被曝量は、これまでの日本の平均被曝量の5分の1にしか相当しません。

したがって、東京から脱出するとか雨が降ったら外出しないなどの話は、まったくナンセンスです。でも、心配だったら、外出から戻ったら、花粉症と同じように、コートや帽子を払うとか、寝る前にシャワーで頭を洗う程度のことは実行すれば、さらに低い値になるのでよいでしょう。

むしろ、人的な影響、例えば危険をあおる報道やデマを伝えるネットやメールによる不安感の方が心配です。これらは人から人へ伝染します。放射能の汚染より、こちらの伝染を心配してください。

福島原発の状況が現状からどちらの方向に向かうかは、今後1週間から1ヶ月しないとわかりません。それは物理的な現象の進展と、行政、東電、国民の努力によって決まります。

東京電力が自らの災害ではなく国民の災害であることを認識して、自衛隊や消防庁など行動できる行政部隊、他電力のエキスパート、国際的な知能などの協力を仰ぐことができれば、国民が納得できる結果が得られます。

それで、将来の道筋ですが、それは東電が世論を見ながら決めることです。修復して再起させるのか、解体して更地にするか、あるいはチェルノブイリのように石棺に閉じ込めるのか、半年か1年後に決まるでしょう。このまま冷却されれば技術的には修復して再起させることができます。でも原子力事業は世論とともに進みますから、おそらく、更地にする道を選ぶと思います。

更地にするには、まず喪失した原子炉の屋根を回復して、原子炉から燃料を取り出して安全な場所に移動させ、容器や部品を丁寧に除染しながら解体します。

それには、5年から10年かかるでしょうから、3ないし4基の原子炉では数十年かかるでしょう。この間にも放射能の問題が付きまといますから、地元の方は長期間の避難か移住が必要になります。その間の生活保障など莫大なお金がかかります。そのようなことから、不名誉な石棺を選ぶことになるかもしれません。

以上がとりあえずの説明です。東京の人は放射の問題は心配無用です。将来の姿は世論が決めます。これが回答です。
地震と津波に遭遇した発電所のうち、使える発電所が復旧して計画停電が軽減されるまで、半年から1年はかかるでしょう。それまで、節電に協力しながら、今後の道を探ることも大切です。
どうか、厳しい現場で、命をかけて水を注入している技術者と労働者、それに関係機関の方々の成功と無事を祈ってください。このため、自宅を離れて不便な避難生活を送られている方々に思いを馳せて、また、心にゆとりが出来ましたら、30年から40年の長期にわたって私たちに電気を送り続け、いままさに息絶えんとするプラントたちに、お疲れ様でしたとつぶやいてください。


藤林 徹(元 東芝原子炉設計部長)

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地震発生から1週間 福島原発事故の現状と今後(大前研一ライブ579)

2011-03-27 | 原発

(bonnobさんからのu-tubeをとりあえずアップします。

大前氏の話は、よくわかりますし、いろいろと問題点が浮き彫りに
されています。単なる評論家ではないところも真実味を感じます。
それにしても、ひどい話ではあるんですね。現実は・・・。
しかし、我々にとってはどうしようもない事ばかりで・・どうすればよい?
シャーナイ? そんなあほな! むちゃくちゃやなぁ~もう・・。

山岡氏のレポート長いですがアップします。 )


地震発生から1週間 福島原発事故の現状と今後(大前研一ライブ579)



以下は、山岡氏のレポートです。

Kazuml Yamaoka 〈kyamaoka@affrc.go.jp〉wrote.
(2011/03/18 18:13)
福島原子力発電所の事故について、日本よりむしろ海外で、原子力分野の専門
家による科学的な解説がネットに投稿されています。添付したものはその一
部です。これらの情報をもとに、学生時代から原子力物理学の分野に関心があ
った(今は全くの別分野ですが)私が理解したことを以下に書かせていただき
ます。主要な解説点は、福島原発では今後なぜウランの核分裂連鎖反応が起き
る臨界にならず、チェルノブイリのような事故になる可能性がないのか、です。

まず、福島原発1~ 3号炉の炉心の核燃料棒も、4~ 6号炉のプールに貯蔵さ
れている使用済みの核燃料棒も、ウランの核分裂は完全に停止しており、 今
後ウランの核分裂が再活発化する可能性はゼロで、いわんや今後臨界に達して
核分裂の連鎖反応が始まることは絶対にあり得ません。その理由は、核分裂を
起こす燃料のウラン235は自然崩壊しにくい(半減期が7億年)放射性物質
で、その核分裂には「熱中性子」が必要です。ウランの原子核に 「熱中性子」
が命中すると、中性子を取り込んだ原子核が不安定になって核分裂し(二つの
別々の原子核に割れ)、そのときに中性子を2~ 3個放出します。その中性子
は極めて高速で、そのままでは他のウラン原子核に命中しても取り込まれずに
眺ね返つてしまうので、連鎖反応は起こりません。そこで、原子炉内では高速
中性子の減速材となる「純水」で核燃料間を満たしてやり、高速の中性子を意
図的に低速の「熱中性子」に変化させ、かつ核燃料棒を密集させて配置して、
「熱中性子」が効率的にウランの原子核に衝突するように設計しています。そ
のように人為的にきめ細かく条件を整えなければウランの核分裂反応(しかも
連鎖反応)は起こらないのです。
運転中に地震に遭遇した1~ 3号炉の炉心には燃料棒が密集していますが、中
性子を強く吸収する性質を持つ炭化ホウ素などでできた制御棒が地震の発生
と同時に自動的に燃料棒の間に挿入され、「熱中性子」が飛び交うことができな
い状態になり、ウランの核分裂は停上しています。また、点検中のため燃料棒
が抜き取られてプールに貯蔵されて↓ヽた4~ 6号炉では燃料棒が十分に間隔を
置いて配置されていて、当然ウランの核分裂は停止しています。 これらのウラ
ンは今後どんなに高温になろうと、仮に(あり得ませんが)着火しようとも、
核分裂はおこしません。

1~ 3号炉の炉心の核燃料棒も、4~ 6号炉のプールに貯蔵されている使用済
みの核燃料棒も、現在の燃料棒からの発熱は、ウランからのものではなく、原
子炉の運転中に副産物として発生した放射性のセシウムや放射性のヨウ素など
の中間生成放射性物質の原子核が「自然崩壊」して発熱しているものです。自
然崩壊は、放射性物質の原子核がより安定な物質に変化しようとして起こるも
ので、自然崩壊の進行に伴って放射性物質の量は減少していき、その分だけ熱
を発生しない安定した物質が増えていきます。ですから今日よりも明日、明日
/岸キナ斉告色角ちりよりも明後日は、燃料棒からの発熱量は放つておいても
減少していきます。

地震時に運転中であつた1~ 3号炉の燃料棒の現在の発熱量は、多く見積もつ
ても原発運転時の7%以下のレベルで、反応炉を点検するために燃料棒をかな
り以前からプールに貯蔵していた4~ 6号炉の場合は、発熱量はもつと低レベ
ルです。したがって、チェルノブイリ原発事故のように、大火災によってウラ
ン燃料に出来する高濃度の放射性物質が大規模広範囲にに拡散する危険性は全
くありません。ウラン燃料(及びウランの核分裂で生成するプルトニウムなど
の不揮発性の中間生成物)は福島原発の敷地内から漏れ出しません。
一方、揮発性がある放射性セシウム、放射性ヨウ素などの中間生成放射性物質
が大気中に放散されており、その漏溢量は多少増減しつつも長い目で見れば減
少する方向です。もし無風ならば拡散した放射性物質の濃度は福島原発から距
離の3乗に反比例します。風向きによってある地域の浮遊放射性物質の濃度
(放射線量)が一時的に増えたり、減ったりすることがあります。燃料棒の発熱量
は放っておいても徐々に減少していきますが、長期間放っておくことは、その間
放射性物質を微量と言えども放散し続けて好ましくないし、火災で鉄筋コンクリート
の強度が落ちて原発の建屋が崩壊するようなことはないけれど、火災が起きれ
ばより多くの放射性物質を放散するし、現場での作業をより困難にするので、
放水など様々な方法で燃料棒の冷却を試みているのです。

福島原発の事故は、現在、チェルノブイリのような重大事故につながる瀬戸際
でもなければ、ましてや制御不能の方向に向かう可能性があるものでもなく、
大きな流れでは確実に収束に向かつているのだけれども、発熱が減少しつつも
続いていることから小規模な火災等いろいろな小競り合いを生じていて、
一時的に周辺地域の放射線量が上昇したりしているのです。
報道は、現在起こっていることにばかり焦点を当てて、専門家もその部分しか
解説しないので、全体が大きくどちらの方向に向かつているのか、国民が一
番知りたいことが見えにくくなっているきらいがあります。事態は収拾の方向に
向かつていますが、20km圏から避難した人たちが元の生活に戻れるまでに
はまだ相当の期間が必要でしょう。その期間を一日でも短くしようと、東京電
力の関係者、自衛隊、機動隊は許容限度内の被曝を受けながら活動を続けてい
ます。さらに東北地方の被災地では、肉親を失い家を失い、途方に暮れ、多く
の関係者が必死に救助活動や生活支援活動を続けている最中です。直接何も支
援出来ない私たちにせめてできることと言えば、冷静に落ち着いて日常生活を
送ることで「私たちの心は被災者とともにある」姿勢を見せることではないで
しょうか。

米国大使館の家族など、在日外国人は、日本語のニュースや新聞記事を理解で
きず、CNNなど海外メディアの情報に頼っているので、浮き足立った避難行
動をとりたくなるのも理解できます。でも、私たちは東北地方の被災者と同朋
の日本人です。自分(の家族)さえ助かればよいとも受け取られかねない在日

15
外国人の浮き足立った避難行動の真似は、日本人としては避けたいところです。
もう少し、福島原発とチェルノブイリ原発の事故の違いの詳細を知りたい方は、
さらに以下を読んでください↓
まず、福島原発の原子炉の構造は、天然ウラン(核分裂しやすいウラン235を
0,7%、核分裂しにくいにくいウラン238を99.3%含む)を化学処理したガス状
の六フジ化ウランを放射性物質であるウラン235の比率を高めるよう濃縮し、
これを再度化学処理して回形化した酸化ウランが「核燃料」となります。この
ペレット状の酸化ウランをジルコニウム合金製の細長い筒(長さ4m)の中に詰
めた物が「燃料棒」で、核燃料はこの筒で密封されています。この燃料棒を束
ねたものがユニットで、それが何十本も反応炉に入れられており、その全体を
「コア」と呼びます。

まず、核燃料の酸化ウランは一種のセラミック、陶磁器のようなもので、融点
が2800℃ と高く、鋼(1273℃ )、鉄(1447℃ )、 ウラン(1898℃ )、ジルコニウム
(2001℃ )などの金属の融点よりも逢かに高く、2800℃ までは団体の状態を保
ち、核燃料そのものが溶けることはありません。

一方、核燃料の入れ物であるジルコニウム合金は、融点は2500℃ くらいですが、
約1200℃ で酸化触媒反応によつて損傷を受けます。
また、ジルコニウム合金が接触している水は高温下で酸素と水素に分解されます。
(→水素爆発の原因)融点が極めて高くなかなか溶けない酸化ウランのセラミック
そのものが、放射性物質(核燃料のウラン)の放出を防ぐ第一の砦になっています。
ジルコニウム合金の筒が第二の砦で、これらを入れている厚い鉄製の圧力容器が
第二の砦となっています。この圧力容器は、7メガパスカル(=約70気圧=タイヤの
空気圧の30倍程度)の内圧に耐えられるよう設計されています。これがさらに厚さ
15cmの鉄製の格納容器に収められ密閉されています。 格納容器は、さらに一体的
に鉄筋コンクリートの壁で覆われ、これら全体がやはり鉄筋コンクリート製の建屋
(1及び3号炉の水素爆発で吹き飛んだ)で覆われてぃます。

そもそも、コアには炭化ホウ素など中性子を強く吸着する素材で作られた無数
の制御棒が差し込まれているので、その状態で連鎖反応は止まっています。核
分裂の連鎖反応は、ウラン235の核(陽子と中性子の集まり)カミ核分裂して中
性子を2~ 3個放出し、その中性子が次のウラン235の核に衝突して核分裂を
誘発するということがねずみ算的に連鎖的に起こることによつて続行するもの
ですが、放出した中性子が減速して「熱中性子」となり、 燃料棒全体の平均で
1個の原子核から飛び出た中性子のうち1個以上が次の原子核に命中する状態
(これを臨界に達したと呼ぶ)にならないと、連鎖反応は継続しないのです。

もし、コアの温度がジルコニウム合金製の筒が完全に溶ける2500℃ 以上になり、
酸化ウランのペレットの一部が離脱して圧力容器の底に溜まる事態となっても、
〕r;
その部分で2800℃以上にならなければ酸化ウランのペレットが溶けることはあ
りません。鉄製の圧力容器自体の熱伝導で酸化ウランペレットの熱が奪われる
ので、相当大量のペレットが離脱して一か所に溜まらない限り2800℃以上には
なりません。仮に圧力容器が破れたとしても、 その外には厚さ15c mの鉄製の
格納容器とそれを覆う鉄筋コンクリート製の壁があります。
だから、核燃料の酸化ウランそのものが格納容器の外部環境に放出される可能
性はありません。
チェルノブイリ原発の大事故は、その構造が格納容器のない「黒鉛炉」であつ
たため、起こつたものです。黒鉛炉は、減速材に大量の黒鉛を用います。 この
黒鉛は高温下で可燃性のため、これに引火して大火災を起こし一週間燃え続け
たうえに、格納容器がなかつたために圧力容器の爆発によって核燃料がいきな
り外界に剥き出し状態になったことから、大量の放射性物質が上昇気流に乗つ
てまき散らされたことが大惨事となった原因です。
福島原発は炉心周りに可燃性の物質がほとんどないので、すぐに鎮火できない
ような大火災になる可能性はありません。
一方、一時、圧力容器内の圧力が高くなりました。本来は減速材の純水を循環
させたり(その過程でタービンを回して発電する)、冷却装置で冷やすことによ
つて圧力の調整を図りますが、福島第一原発の1~ 3号炉ではその両システム
が機能しなくなったので、その圧力を減圧するために圧力容器内の水蒸気混じ
りの空気を放出しています。この空気には、核燃料のウランではなく、ウラン
が核分裂したときに発生する微量の放射性セシウムやヨウ素、 あるいは半減期
が極めて短い放射性の窒素などが混入しています。最初、東京電力はこれらの
放射性物質を外界に放出することをためらい、ある程度建屋の中に閉じ込めよ
うとしたものと思われます。その結果、圧力容器内で発生した水素が建屋の屋
根裏に溜まり、それに引火して水素爆発を起こしたと見られます。
通常の原発運転時には、圧力容器内で発生した水素と酸素を反応させて再び水
に戻すシステムが機能していたのですが、事故の発生によりこれが機能しなく
なったか、あるいは減速材の純水が減少してコアの上部が水面から露出したた
め、高熱の水蒸気がジルコニウム合金管に接触して水素の発生が活発化して予
想以上の水素が建屋の屋根裏に溜まってしまったものと思われます。
最初から多少の放射性物質の放出をやむなしと判断していれば、建屋の内部を
外界に開放して水素爆発は防げたものと思われます。
この微量の放射性セシウムやヨウ素、あるいは放射性の窒素などが混入した空
気の放出の目的は圧力容器内の減圧ですから、減圧に成功すれば放出を止める
ので、放出自体が長期化することはありません。大事なことは、ウラン燃料本
体を外界に出さないことで、ここがきつちり守られていれば、水素爆発で建屋
けイーが吹き飛んでも、一時的に放射性物質が漏れても、やがて事態は収束に向かう
ので騒ぐ必要はないのです。

最後に海水の注入についてですが、これももつと早く決断すれば燃料棒が水面
から露出せずに、効果的に冷却して圧力容器内の圧力を容易に制御できたと思
われます。通常、炉心を冷やす水(=減速材を兼ねる)は不純物ゼロの「純水」
が用いられます。それは、炉心から出てくる中性子線という強い放射線が水の
中を買くとき、不純物のない純水ならば水分子しかないので、様々な放射性物
質が作られることがないけど、不純物が混じつているとそれに中性子線が当た
つて様々な放射性物質が生成されるからです。海水は、塩分はもとより不純物だら
けなので、炉心への海水の注入は大量の有害な放射性物質を作ることになって
しまいます。その海水が外界に漏れれば国や世間の批判を浴びるでしょう。ま
た、圧力容器内の多くの部品が海水(と高温)によつて錆びて使い物にならな
くなるでしょう。それらのことを恐れて海水の注入を躊階したと考えられます。

史上最強クラスの巨大地震、さらに未曽有の被害をもたらした大津波による冷
却システムや電源システムの破壊、さらに少量でも「被曝」を絶対悪とみなす
世間からの圧力、政治的な(あるいは省庁再編で原子力を推進する立場の経済
産業省資源エネルギー庁の下部組織となっていた原子力安全・保安院カミ監督官
庁としての機能を十分に果たせなかったという行政的な)対応の未熟さ、対応
策の判断の若子の遅れ、がんじがらめの様々な基準、そういたネガティブな要
素がいくつも重なつたことが、不幸と言えば不幸だったのだと思います。

今現在の作業や状況の多少の変化に一喜一憂することはやめて、また、現場の
東京電力関係者の努力に力を合わせていくためにも、情報開示が遅いなどとい
ちいち批判することはやめて、さらに、不要不急の関西方面や海外への退避な
どは謹んで、事態の推移を冷静に見守りながら、落ち着いて日常生活を送ろう
じゃありませんか。
* 一* 一* ― * 一* 一* ― * 一* 一* 一* 一* 一* 一* 一* ― * 一* ― * ― * 一* 一* 一*
山岡 和旅屯 (Kazumi Yamaoka, PhD)
国際農林水産業研究センター(」IRCAS)
研究戦略調査室調査コーディネーター
〒305-8686つくば市大わし1-1
(Office) o29-838-6728
kyamaokaCOaffrc.go.jp
(Private)o90-8586-1380
kaz59@fmail,plala.or._ipKazumi

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原子力保安院の大ウソ暴露!(関東エリア未放送)

2011-03-26 | 原発




武田邦彦は、関西のテレビ番組のたかじんのそこまで言って委員会に良く出演しており、科学者としての立場から、温暖化問題や環境問題に関して、異色の発言をする事で、人気をはくしております。
ところで、下記に転載しました今朝の読売新聞に報じられている原子力安全委員会の斑目春樹委員長の発言は、すでに武田がビデオで発言していることであり、安全委員会がきちんと仕事を果たしていない事の証左であると、思います。
安全委員会は、電力会社への指導、や原発の耐震基準について経済産業省安全保安委とともに、審査し、安全規制に大きな責任を負っている。しかしこれまでの審査で津波対策の議論はあまりなく、斑目春樹委員長も23日夜、報道陣につまみ被害の事をきちんと盛り込んでおくべきだったと反省の弁を述べている。余りにも無責任な発言ではなかろうか。

http://www.cnic.jp/modules/news/article.php?storyid=558

26日付け読売新聞朝刊からの転載記事:
福島第一原発から半径20~30キロ・メートル圏内の自治体に対し、政府が住民の自主避難を促すよう求めた背景には、原子力安全委員会が23日に公表した放射性物質の拡散予測結果がある。

 「SPEEDI(スピーディ)」と呼ばれる予測システムはずっと屋外にいた場合を想定。同じ福島第一原発の30キロ・メートル圏内でも、地域によって被曝
ひばく
量が大きく異なり、30キロ・メートル圏外でも非常に高い地域があることを示した。放射性物質の広がりは地形や風向きに大きく左右される。安全委の班目
まだらめ
春樹委員長は23日の記者会見で、「スピーディの予測結果から、ある程度、放射性物質の拡散の傾向が見て取れる。同心円状に避難範囲を決めているが、そろそろきめ細かく設定し直す時期に来ている」と語った。

 実際、福島県が観測した大気中の放射線量の結果から、15日から24日午後4時までずっと屋外にいた場合の被曝量を計算すると、同原発から北に約24キロ・メートル離れた南相馬市では620マイクロ・シーベルトなのに、北西約40キロ・メートルの飯舘村では4000マイクロ・シーベルトで、1年間に日本人が自然から受ける1500マイクロ・シーベルトを大きく上回る。こうした結果は、スピーディの予測とも一致する。

 東京女子大の広瀬弘忠教授(災害・リスク心理学)によると、放射線量が特定の観測地点だけ高くなる現象は、チェルノブイリ原発事故の際もみられた。広瀬教授は「政府は予測結果をもっと早く公表し、避難区域の設定に生かすべきだった。避難の範囲を同心円で設定し、徐々に広げていったのは科学的な根拠に乏しい」と語る。

(2011年3月25日23時27分 読売新聞)

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最近のこと。 (bon)

2011-03-23 | 日々雑感、散策、旅行
明治以降の最大の震災・・その規模も、エリアの広さも・・
原発の心配は予断を許さない。野菜や牛乳への放射能被害は農家への深刻なダメージ・・。
今日も、朝7時過ぎには、2度も大きな余震が・・・震度4くらいは、怖いけど慣れた感じも。 
携帯電話から流れる頻繁な緊急通報のけたたましい音には怯えますが。

次第に落ち着きを見せてくると、ますます被害の大きさが明らかにされ、被災された
方々の心情にはあまりあるものを感ぜずにはおれません。
多くのご遺体がいまだに確認出来ずにいるのには、被災の大きさとそのエリアが広く、避難することが
精いっぱいだからだろう。

埼玉スーパアリーナ、東京ビッグサイト、東京フォーラムなどへの遠隔地への避難もはじまり、ガソリン・灯油なども
被災地に届けられたそうで、寒さ、移動への対策がやっと機能し始めたと・・。
自衛隊の特設浴場?が開設され、一部の人たちが久しぶりに温かいお湯につかる気持ちよさそうな顔にほっと
和む気持ち・・。洋上からは、米原子力空母を基地とした、支援物資の供給なども力強さを感じさせました。

今日から、甲子園では選抜高校野球が始まりました。 スポーツ選手の募金活動の姿が報じられたり・・、
今朝のテレビでは、俳優渡辺謙ほかの皆さんによるネット動画サイト  http://kizuna311.com/  が紹介されていましたので、皆さんご存知でしょう。

自らは何をしているか・・? すでに体力を駆使した活動は無理ですから、せめて
節電・節水につとめ、わずかの災害支援カンパへの協力くらい・・。
自分にできること・・は、まこと小さいですがただただ思いやる気持ちしかありません。


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塞翁が馬。 (bon)

2011-03-22 | 日々雑感、散策、旅行
おとといの日曜日(20日)、この日満月(月齢15.3)であったが、NHKラジオ深夜便の この度の地震被災地の住職のお話がそれとなく耳に入ってきました。

「あぁ、この満月を誰々がご覧になっているだろうか?それどころではないのでしょう・・!」、
「しかし、人間万事塞翁が馬ですよね。そして、美しい娑羅双樹も、片側から見れば枯れた色・・」 
女性アナとのお話は、もっともっと続いて何とも静かなトーンでした。

 そんなことが、今日になってなぜか急に想い出されて来たものですから・・・ここに、書きとどめておこうと思いました。

人間万事塞翁が馬・・はよく使われますが、この度被災された皆さんの失意とこれから先の不安に拭いようのないものがありますが、その時でさえ、「塞翁が馬」 と、この住職が語っていたのには 悟りに似たものを感じるより、さらにもっと力強く 生臭い 生きる力を奮い立たせるような響きを感じました。
ボツボツと語られる静かな番組の底流に強い大きな流れがあったのでした。
確かに、壊滅状態になった不幸のどん底にあってなお、これをバネにして新たな考えを持とうというメッセージであったと思います。


 沙羅双樹(娑羅双樹)は、さらそうじゅ またはシャラソウジュ でもいいようですが、ラジオでの ここのくだりを少々聞き漏らしたので、少しあいまいですが、ネットで調べましたら、別名ナツツバキとあり、シャラノキ・・ヒメシャラなどとくると、あぁ、そうか・・!となりましたが、もっと調べると、本当は別種なんだそうですね。でも、百科事典でもナツツバキといっています。

 仏教の聖木には、この沙羅双樹の他に菩提樹、無憂樹の三つがあり、菩提樹はご存知、釈迦が悟りを拓いたところにあり、無憂樹は釈迦が生まれたところにあり、沙羅双樹は亡くなったところにあった木といわれているそうです。

 平家物語・・「祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり 沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらはす おごれる人も久しからず ただ春の夜の夢のごとし・・」

日本では、「無常の象徴」とされている。


音楽もどうぞ・・・。
Dvorak - New World Symphony - 4th Movement, Dublin Philharmonic, Conductor Derek Gleeson
 


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花は、咲いています。 (bon)

2011-03-21 | 花鳥風月
昨日は、9日目に80歳の祖母と16歳の孫の二人が救出されたニュースにホットしました。いろんな条件が奇跡的にいい方向に重なったお蔭ですね。

昨日は、暖かい陽ざしを感じ、しばしの安らぎが戻ってきました。
ベランダの鉢植えの「ゆきやなぎ」と「あせび」です。

ゆきやなぎは、覆いかぶさるような大きな株の方は今年はまだ花がありませんが、
こちらの小さな鉢のは、少しピンクがかった花が満開になっています。
どアップにしました。




あせび は、馬酔木と書き「あしび」ともいうようです。
馬酔木の名は、馬が葉を食べれば苦しむという所からついた名前であるという。
全株、葉、茎、花に毒性があり 多くの草食ほ乳類は食べるのを避け、食べ残される。そのため、草食動物の多い地域では、この木が目立って多くなることがあるらしい。たとえば、奈良公園では、シカが他の木を食べ、この木を食べないため、アセビが相対的に多くなっているという。


この馬酔木の花をたくさん採って、煎じた水を殺虫剤として使用したと、
pookyさんからかって聞いたことがあります。

久々の音楽です。お馴染みの・・愛のワルツ です。
Johannes Brahms- Waltz


Chopin Valentina Igoshina

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ガルとベクレル (bon)

2011-03-20 | 原発

昨夜、東京消防庁ハイパーレスキュー隊による13時間半におよぶ
3号機への放水により、とりあえずの危機は回避された?
みんな必死の活動をしてくれている・・。

ところで、このところまたまた聞きなれない単位 ガルとベクレルが
新聞やテレビ報道で使われている。 
普段は、まったくお目にかからない単位ですが、この際ちょっと
調べてみましたので・・ご参考までに。 参考にすることもない・・?

ガル(Gal)

今回、地震により福島第1原発の原子炉3号機に加わった揺れの大きさ
(正確には加速度)が、最大507ガルと発表された。

ガルとは、加速度の単位で、1ガル(Gal)=1cm/sec² で、毎秒・毎秒
1cm動かす力を表しています。 ガリレオ(Galileo)に因んで単位として
用いられている。地球表面における重力加速度は、およそ981ガルであり、
そういえば、学生の頃この重力のことをg(ジー)と呼んでいましたね。
話は飛びますが、この重力に逆らって打ち上げるロケットの初速度が
7.9km/sのとき、地球すれすれの軌道を周回する。また、地球の重力を脱して
太陽を回る軌道に乗せるためには、11.2km/sの初速度で打ち上げる必要がある。
赤道上空36,000km点の速度が3.1km/sとなるようにすれば、丁度地球の自転速度と
同じ速さとなりいわゆる「静止衛星」が実現できる。

話を原発に戻すと、東電によると原子炉の設計上想定されていた値は最大448ガル
ということなので、これを上回っていたことになる。ちなみに6号機では、この
設計想定値以下であったとのことである。


ベクレル(Bq)   (←→ シーベルトは、放射線の量でした。)

放射能の量の単位です。フランスの物理学者Antonie・Henri・Bequerelに因んで
用いられている。ウラン鉱石から放射能を発見した人で、この影響を受けて
ラジウムから発見したのがキューリー夫人だそうです。
1ベクレル(Bq)=1秒間に1つの原子核が崩壊して放射能を放つその量の
ことをいう。よくわからない・・?  たとえば、窒素原子は、約7秒でその数が
半分に減ってしまう。これを半減期といいますが、鉄は44日、ヨウ素は8日、
セシウムは30年、ウランはなんと24万5千年です。ウランは、いつまでも放射能を
出しているんですね。

で、この度のニュースで、福島県での原乳1kgから、ヨウ素系放射能が932~1510Bq
(300Bq)セシウム系18.4Bq(200Bq)、茨城県のホウレンソウ1kgからヨウ素系15,020Bq(2,000Bq)、セシウム系524Bq(500Bq)と報じられました。
( )内は日本での基準値です。
なので、ホウレンソウが基準値の約7.5倍となりますが、もともと人体の放射能は
6~7000Bqがあるといわれ、実験や研究室での放射能は10の6乗くらいで、10の9乗
で影響があるといいますから、15000はまず大丈夫でしょう。さらに、ヨウ素系の半減期は8日と短いですから・・・。

1kgあたりの放射性ヨウ素およびセシウムの基準は、それぞれ
飲料水・牛乳・・300Bq、200Bq 
野菜・・・・・・2,000Bq、500Bq
とされています。
今日の記事は、かなりしんどかったですね・・・

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計画停電その2  (bon)

2011-03-19 | 日々雑感、散策、旅行
計画停電について、先のブログ記事で皆目用を足さない・・・と書きましたが、
このところ、便利に活用できるページが完備されていることを知りましたので、
以下に、ご参考のためにお知らせします。

http://setsuden.yahoo.co.jp/

yahooのHPで、わかりやすく案内されていますので、すでに活用されている
と思いますが、念のため・・・。
このページは、東北電力管内と東京電力管内が表示されています。
知りたいところの地域をクリックすると、町名番地で何グループに属しているか
表示されています。
また、日にち毎のグループ別停電時間も合わせて表示されています。
なお、本日19日(土)の東京電力管内の計画停電は中止となっています。

福島原発が、何としても無事に冷却されますことを祈ります。
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応援メッセージ  (bon)

2011-03-18 | 日々雑感、散策、旅行
昨日、友人から送られた「応援メッセージ」の部分です。
震災の後、送られたtwitterの内容部分だそうです。
彼のタイトルは、「まだ捨てたぁもんじゃないメモ」とありました。
URLをここに記します。

http://prayforjapan.jp/tweet.html


大きさなどもバラバラですが、励まされます。

nobさんに教えてもらった映像から・・・(映像を追加しました)
東北関東大震災 宝地図ムービー あなたたちは一人じゃない





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シーベルト  (bon)

2011-03-17 | 原発

シーベルトとは、人体が放射線被ばくの大きさの単位でSvで表す。
Svは、Sievertで、放射線防護の研究で功績のあった、ロルフ・マキシミリアン・シーベルトにちなんで単位とされたとのこと。1Svの1/1000が1mSv(ミリシーベルト)、100万分の1が1μSv(マイクロシーベルト)で表される。

 人体は年間およそ2.4ミリシーベルト(世界平均)の自然放射線に常にさらされている。ごく微量の放射線では人体に影響を与えることはないが、大量の放射線は人体に有害である。
  •CTスキャン ・・・ 6.9mSv/回
  •自然放射線 ・・・ 2.4mSv/年
  •胃のX集団検診 ・・・ 0.6mSv/回
  •東京とニューヨーク間を航空機で往復 ・・・0.2mSv/往復
  •胸のX集団検診 ・・・0.05mSv/回

3月12日午後 福島原子力発電所正門付近で測定された空間線量率の値は1015マイクロシーベルトだったと報じられている。1時間この場所に居つづけると、1015マイクロシーベルト(=1.015ミリシーベルト)の被ばくとなります。
16日には、第1原発敷地内は放射線量が高くなっており、毎時10ミリシーベルトの放射線量を計測。屋外で10時間作業しただけで、放射線作業従事者が緊急時にのみ許容されている年間被ばく量に達してしまうことになる。

今回、政府の原子力安全委員会が定める指針として、健康への深刻な影響が懸念される50ミリ・シーベルトの汚染が予想される範囲を目安に「避難」の指示を出し、10~50ミリ・シーベルトを目安に「屋内退避」の指示を出すこととされた。

これにしたがって、第1原発から半径20km以内、第2原発から半径10km以内は、避難指示エリア、また半径20km~30km以内は屋内退避指示エリアに指定された。

現状の破壊状況がさらに悪化せず、燃料棒の冷却が首尾よく行われることによって、これ以上放射線が増大しないことを期待するばかりです。関係者および現場の担当者は必至の努力を重ねておられるところですが、なんとか努力に報われますことを祈っています。(この記事を書いているちょうど今、ラジオでは、ヘリコプターおよび高速放水車からの水の投下の実況が報じられています)

また、昨日(16日)午前、福島第1原発から約60キロ北西にある福島県庁付近で、1時間当たり18~20マイクロシーベルトを観測した。
放射線を短期間に全身被曝した場合の致死線量は、5%致死線量が2シーベルト、50%致死線量 (LD50) が4シーベルト、100%致死線量が7シーベルトと言われている。200ミリシーベルト以下の被曝では、急性の臨床的症状は認められないとされるが、長期的な影響については結論付けられていない。

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震災前後の写真。  (bon)

2011-03-16 | 素人ニュース解説
日に日に報道される被害の大きさに胸が抑え込まれる思いです。
友人から、オーストラリアの公共放送 ABCnewsのHPが送られてきました。

http://www.abc.net.au/news/events/japan-quake-2011/beforeafter.htm

写真の上を、マウスで左右に動かすと、震災前後の様子が対比されています。
「津波=TSUNAMI」は、今や世界語として通用していますが、その本家?での
被災は、なんと大きく悲惨なものなんでしょう。
今さらながら、自然の威力の大きさに、その恐ろしさを新たにしました。
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計画停電  (bon)

2011-03-15 | 原発


そういえば、昨夜突然、電力会社の計画停電・・地域を5グループに分けて
「輪番停電」をするとの発表があった。
自分の地域は、何グループか? 電力会社のHPに出ているという・・。
HPを見ることができない人はどうする? と思いながら、HPを見た。

自分の住む市が、5グループのうち、3グループに乗っかっているではないか!
よく見ると、速報・・となっていたので、具体的にはそのうち、はっきり
するんだろう・・と思っていました。

翌日の新聞でも、昨夜のグループと同じではないか? 
おまけに、鉄道が運休や一部区間運休、間引き運転・・など、突然行われていた。
テレビでは、ある駅に乗客がすでにきており、シャッターが閉まったまま・・
張り紙を見てがっかりしていました。

この非常事態なので、停電くらい・・それでも病院や水道などに影響が及ぶから
大変ではあるが・・一般家庭の停電くらいは協力する気持ちは十分あると思う。
それなのに、グループ分けの結果が、複数のグループに名前が入っていたり、
計画停電を予告しながら、実施しなかったり・・・途中で電車も一部動かして
みたり・・・。それによって助かっている人も多いと思いますが、もう少し
明確に通知できないものか?

電話の場合などは、たとえば局番とかそういうもので規制するとかの方法が考え
られますが、電力の場合は、エリアごとの供給だから、行政区をまたがっている
場合などは上のようなことが起こる・・?  ならば、需要家ルート番号などで
表示できないものか?  そして、決断が揺らぐことによる混乱を避けるべき
だと思います。
未曾有の災害だから・・・なおのことしっかりして欲しい・・!

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3・11地震の時。 (bon)

2011-03-12 | 原発

先ほど、13時前ころに6時間かけて帰宅しました。
昨日は、熊谷の3つ大宮寄りの北鴻巣というところに行っていました。
その時・・震度2かな? いや3 いや4・・わぁ~という感じで
5分も続いたかと思うほど長かった。前後左右にこれでもかこれでもか!
やっとのことで、おさまったが、余震がひっきりなし・・。

駐車場の車の(よその人の)ラジオで宮城沖地震と分かった。これは大変!
どうしよう・・。携帯はまったくかからない。発信してすぐにNG表示。
とにかく帰ろう・・。きっと電車は止まっているだろうが、動き出す最初に
間に合わそう・・と駅まで行った。
もう2~30人の人が集まっていた。待つこと3時間。その間にもかなりな余震が
次々と来ていた。携帯の電池が頼りないのでワンセグはあきらめた。ほとんど
情報から隔離されている。寒いし、食べるところや寝るところ・・・。駅の
周りには、ホテルはもちろんコンビニも飲食店も何もない。困った!

そうこうしているうちに、JR関係交通はすべて運行を中止することとした!
とマイクでアナウンス。警察が先ほどからうろうろしていた。
警察官の一人から、これから、避難所として近くの小学校を交渉しているが
希望者はもう少し待ってください。小一時間して、先導してくれた。寒い、
停電で真っ暗な道を肩をすぼめてぞろぞろと見知らぬ者同士がついて歩いた。
5分ほどで小学校の体育館に案内された。パイプ椅子がずらりと並べてくれていた。
全員で6~70名くらいいただろうか?

20時頃に災害用クラッカーが来た。発発のエンジン音は明りのためだ。毛布が
きた。これは、女性子供が優先だそうだ。21時半頃災害用乾燥ごはんが来た。
水を入れて1時間待つ。そうしているところに毛布が来た。いままで割とお行儀
よく並んでいたが、かなりの寒さに毛布に殺到した。しかし、全員にあたった。
薄暗い寒い空気の中で、先ほどのご飯をやってみた。冷たい。芯がある感じ。
でも、五目ごはんらしい味はしている。半分くらい食べました。


もう冷えてしまったけど買っておいたペットボトルのお茶。 
あたりは、エンジンの音だけ、  ぼんやりした人影はあまり動かない。
オーバーコートの上から毛布をかけても、体が冷え切ってしまったのか寒さが
取れない。ほとんど眠れずに明けてきた。
6時半に駅に来て、シャッターが開くのを待ちかねて、停車していた電車の中へ。
中は暖房してくれていた。ありがたい。 大宮までの所要時分は平常時は30分弱
のところが4時間近くかかっている。少しでも動いてくれている・・頼みがあった。
帰宅後すぐに、沸かしてくれていた風呂につかり、この有難味をかみしめて、
ようやくごはんにありついた。

すでにテレビなどでは、途中のニュースであったが、被災された方が多く、広範
囲の災害で死者・不明の方が1,300名超と報じられ、その凄かったことに改めて
肝を冷やすとともに、亡くなった方々のご冥福と不明の方々の一刻も早い救出を
願うばかりです。被災された多くの方々へ素早い対策と安心の確保を願ってやみ
ません。
阪神淡路大震災の時も大変であっただろうと、思いが廻らざるを得ないです。

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夏ミカンのマ-マレ-ド製造を開始!

2011-03-10 | グルメ,Romantic cook
今年も農家の庭先にできた夏ミカンを頂いてきました
今年は豊作で沢山の実をつけています。あと2~3回貰う予定です。
マ-マレ-ド作りは1回に5個のミカン(1.5Kg位)を使い3日間かけて仕上げます。
砂糖以外は添加剤は一切使用していないので安心して食べられます。


近所の農家の夏ミカンの木


特殊発酵肥料とりんを施肥したのが良かったのか沢山の実をつけています





今年はマ-マレ-ドのラベルを作り貼り付けました。
出来上がりの味は美味しいです。
これからどんどん作っていく予定ですので夜が忙しくなってきました。

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