老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

介護現場にも病院にもボランティアの活用を

2010-03-13 15:47:22 | 医療・介護
パンドラさんの記事「介護現場はなぜ辛いのか」にあった、「介護現場にボランティアを」という本岡類氏のお話は頷けます。

私は30代の頃、3年ほどある大学病院のベッドサイド・ボランティアを、同級生の母親3人でしていました。

最初は、あるおばあ様の昼食を食べさせているご家族が疲れ切ってしまって、看護婦さんでは人手が足りないので、週2回でいいから手伝って欲しいという病院側からの要求でした。オムツたたみなどのボランティアはいましたが、ベッドサイドは初めてのことで、婦長さんの決断だったそうです。

しばらくしてそのおばあさまが退院されてからは、病院側から病棟を回って、家族のあまり来られない人の洗濯、買い物などをして欲しいとのことでした。他にもお風呂に入れない方の足湯をしたり、口の利けない難病の方と文字盤で話したり、目の見えなくなった方の手紙書きなどもあり、結構忙しい時間でした。

そのうち、そういう方々が楽しむのは、私たちを引き止めてのおしゃべりだと気付きました。「あんたたちの年の頃は、私は…」と、ご自分の若い時代のことを懐かしげに話す方々が多かったのです。

介護の現場では、もちろん介護士さんの実際のお手伝いも大事でしょうが、ボランティアが一番できることは、できるだけゆっくりとお年を召した方々のお話を伺うことかもしれません。口の利けない方が、文字盤とまばたきで意思を伝えられたときの微笑みは忘れられません。

私たち3人はそのうちいろんな事情でその病院には行けなくなったのですが、その前に日野原先生の始められた病院ボランティアスクールの卒業生が来て下さるように話をつなぐことができました。教育を受けてからですので、私たち3人より良い点も多かったのでしょう。その病院では、今でもベッドサイドボランティアが活躍しています。

「護憲+BBS」「明日へのビタミン!ちょっといい映画・本・音楽」より

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