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老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

「坂の上の雲」放映に思う「歴史小説と歴史著述の違い」

2009-12-04 15:28:29 | マスコミ報道
NHKの「坂の上の雲」放映には私も危惧していたものがありました。以前、私は「歴史小説と歴史著述の違い」について色川大吉氏の言葉を引用し述べた事があります。

http://blog.goo.ne.jp/rojinto_goken/d/20090508

人はメディアの取り上げ方や巧みなムードつくりなどにより、小泉純一郎氏を織田信長に例えてみたり、歴史上の権力者達を領民思いの人情家や立派な人物のように錯覚してしまうのです。

もちろん強大な権力を持ち歴史に名を残すような人は、リーダーシップも並外れたものがあり、知恵も謀略にも長けていて、人心を掴む才も際立ったものがあるのでしょう。ただし、彼らが常に考えるのは自己の強大な富と権力基盤を維持し更に大きく確かなものに固めて行くことではないでしょうか。

そういう意味では常に権力者というのは時代が変わっても考える事はそう変わるものではないかも知れません。現代の日本では「民主主義」とか憲法でも「主権在民」が謳われておりすので、過去の権力者ほどエゴイスティックにやりたい放題という訳にはいきませんが。それなのに、どうして人はこうも簡単に自分を権力者の側に感情移入さててしまうのでしょうか。そうやって束の間の権力者も気分を味わうのでしょうか。

佐高信はその著書の中で司馬遼太郎と藤沢周平を対比して評論していました。私は司馬遼太郎は優れた小説家だと思うし、何冊かその著書を読んだことがあります。
ストーリーテラーとしての面白さもあり、彼の上空から観る鷹の目のような視点は
好きにはなれなかったけれど、それは好みの問題なのでしょう。

NHKだけでなく他の局も、歴史上の人物を取り上げるなら、どうして大杉栄や幸徳秋水、山本宣治なんかを取り上げないのでしょう。今まで取り上げられて来たマンネリ化した人達より余程面白い視点で描けると思うのですが。

私は以前演劇で与謝野晶子や鉄幹、大杉栄や石川啄木などが出てきたお芝居を観たことがありますが、ユーモアやウイットに富んでいて面白かったですよ。

「護憲+BBS」「明日へのビタミン!ちょっといい映画・本・音楽」より
パンドラ


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