老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

NHK「貧者の兵器とロボット兵器」と日本の武器輸出三原則解禁

2010-10-19 09:01:07 | 戦争・平和
珠さんの「武器輸出三原則」を民主党に守らせませんか」の呼びかに、私も賛成です。自民党が武器輸出三原則解禁を唱えると、世間は条件反射のように反対していたように思いますが、民主党が同じ事を唱えると何か反対の声が小さいように見受けられ、油断大敵ではないかと思います。武器輸出に自民党案も民主党案も無く、他国間の戦争に日本の武器が利用されることに変わりはありません。芽は小さい内に摘むに越したことはありません。

ところで17日夜9時からのNHKスペシャルで「貧者の兵器とロボット兵器」というドキュメンタリー番組を見られた方も多いと察しますが、内容はアメリカ軍がアフガン・パキスタン国境付近に潜むアルカイダを掃討する作戦を描いたものです。具体的にはアルカイダは手製の仕掛け爆弾や自爆攻撃で米軍に立ち向かい、米軍は米兵の犠牲を最小限にするために米国本土から無人飛行機やロボットを遠隔操作して敵を探知爆撃する彼我の戦い方の違いを紹介した番組でした。

そして番組は最後に、米国内で最近催されたこのようなハイテク無人爆撃機やロボットの販売展示会に米国内の300社の兵器メーカーが出展し、それに世界各国の軍事商社や軍のバイヤーが訪れ、また米国の全ての軍需産業に従事している労働者は約300万人にのぼると紹介しておりましたが、これには驚かされました。

問題はここまで軍需産業が巨大化したならば、戦争のための武器を輸出するための軍需産業か、軍需産業のためのに戦争をしているのか、はたまた軍事産業育成とその労働者の生計維持のためには戦争は必要悪でやむを得ないとの考え方、何もブッシュ政権がそうだとは言いませんが、このような考え方を持つ為政者や政権が生まれても不思議ではないと感じた次第です。

仮に日本が武器輸出三原則を解禁したならば、日本には技術があるだけに、いつの日か欧米の武器輸出メーカーの後追いをするように成ることは容易に想像できるのではないでしょうか。戦争放棄を憲法で唱いながら、武器を輸出して他国の戦争に関与するなど、とんでもない発想だと思います。武器輸出をしたいのであれば、先ず手順として、「戦争放棄」を唱った憲法を改正してからにして欲しいものです。

「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
厚顔の美少年

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