老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

「サロン・ド・朔」9月例会に参加して

2009-09-26 15:44:32 | イベント情報
「サロン・ド・朔」9月例会(テーマ:「政権交代の意味(私たちは新政権に何を期待し、どのような姿勢で向き合うべきか)」)に参加しました。

講師の中山啓三さんのお話は、民主党政権に変わって私達の暮らしがどうなるというような事ではなく、もう少しグローバルな視点で世界の中の日本をどう位置づけ、アメリカや各国の首脳達に対して「日本という国が掲げるメッセージ」を鳩山首相が如何に伝える事が出来るのかというような話でした。

思えば、安倍政権の時の日本国総理大臣としての存在感の無さ。麻生政権の時の、中川外務大臣のみっともない酔いどれ会見。やはり、自民党政権は終わるべくして、終わったのだと私も思いました。

中山さんはしかし、民主党の掲げる「政策」にも疑問を投げかけています。即効性を急ぐあまりか、分かり易過ぎるという事でしょうか。分かり易いのは悪いことではないけれど、日本の国をこれからどういう方向に変え、進んで行こうとするのかという、将来を見据えたビジョンに欠けるのではないかと。

民主党がこの国を本当に政党政治を中心とした国民主権の国に変える事が出来るなら、今回の8月31日の選挙は、黒船が日本に到来した明治維新以来の、そして日本が間違った戦争に突き進み敗戦を迎えたあの時以来の大きな変化に匹敵すると言えるだろうともおっしゃっていました。

三人のレスターを例に挙げていましたが、私はその中の一人、レスターサラモンが掲げる「福祉国家の衰退とNGOの台頭」に特に興味を引かれました。「福祉国家や社会主義国家も失敗し世界中至る所にたくさんのNGOが台頭している」と言う話でした。

私はNGOと聞くと先日亡くなった伊藤和也がおられた中村哲さんの「ペシャワール会」位しか思い浮かばないのですが、「今や既に、G8もG20もその国の首都や、都会のまっただ中では行われなくなっている、それは何も風光明媚な地方をわざわざ選んだ分けではなく、G8やG20に反対する活動によってそのような土地でしか行うことが出来ないからだ」というのは、新鮮な驚きでした。

「今やNGOは国際機関、銀行、IMFや環境などあらゆるものに声を出すようになっている。それは21世紀を長い目で見た時とても無視出来ない存在であり、ITの発達などがこういった世界中の団体を一瞬でつなげる役割を果たしている」という言葉もありました。

日本にいる私には世界のNGOについての情報など乏しく、環境団体と言っても怪しいものもあるくらいにしか思っていなかったのですが、中村さんのお話でまた1つ認識を新たにしました。

「護憲+BBS」「イベントの紹介」より
パンドラ

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