老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

民主党は北朝鮮対応を誤るな

2009-05-30 13:42:48 | 北朝鮮問題
5月29日の朝日新聞によれば、民主党は28日「北朝鮮に出入りする船の検査を容易にする法案の今国会提出へ向け検討に入った」とのことである。

更に朝日は、現行法で外国船舶に立ち入り検査するには『日本の平和と安全に重要な影響を与える「周辺事態」との認定が必要』と説明している。それに対して民主党外務防衛部門会議(鉢呂次の内閣外相)は、「周辺事態」と認定しなくても、船舶検査が可能となる法案作成を準備しようしていると報じられている。

民主党はどうして日本単独で実行出来そうもない法案を作ろうとするのか、これでは米国頼みの北朝鮮対策で、自民党に追随するような法案ではないのか。確か小沢前代表は米国とは対等な二等辺外交をめざすと言っていたが、鳩山新代表になって米軍の力を借りて北朝鮮の船舶に立ち入りするような外交安全政策に転換したのか。

また鳩山新代表は友愛を唱えているが、友愛とは他の民族・国家間には及ばないのか。他国の船舶へ勝手に立ち入り、主権を侵害するような検査と、友愛とは矛盾しないのか。例えば日米韓:北朝鮮間で国交回復を促すような平和的な解決策もあるはずである。

そして最大の問題は、米韓と北朝鮮は朝鮮戦争の当事者であり、現在朝鮮戦争は完全に終戦しておらず、休戦中である。仮に民主党案が自・民・公協力で成立して、北朝鮮の船舶を立ち入り検査することになれば、朝鮮戦争休戦中の米韓側に日本も加わるようなものではないか。そして北朝鮮船舶に乗り込み検査中に、休戦協定を破棄され、北朝鮮に宣戦布告をされたならば、日本は戦争に参戦したも同然となり、もはや憲法9条違反どころか、一気に戦争突入ではないか。

また例え安保理決議があったとしても、北朝鮮に憲法9条を自ら破棄して参戦したと見なされ、北朝鮮に正当な日本攻撃の口実を与え、ノドンミサイルを日本列島に撃ち込まれてたとしても、国際法上も何も文句は言えないであろう。仮に現在麻生自公政権が北朝鮮の船舶立ち入り検査を国連安保理で米韓に画策しているのであれば、一気に憲法を無視して集団的自衛権を飛び越して交戦権を持つような国となり、大変危険なことであり、断固反対すべきである。

以上の観点から見ても、民主党外務防衛部門会議が検討している「外国船舶立ち入り検査法案」なるものも、憲法無視した集団的自衛権と交戦権の付与に繋がり、一つ間違えば第二次朝鮮戦争に巻き込まれる危険性があり、早急に見直すべきである。

余談ながら、早くも小沢氏と鳩山氏の外交防衛の違いを見せられているようであり、顔のイメージでは小沢氏が鷹のようであるが、実は政治理念は逆のようだ。これでは「友愛」イメージが損なわれ、鳩山民主党ならぬ鷹山民主党ではないか。

「護憲+BBS」「野党ウォッチング」より
紅顔の美少年

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1 コメント

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Unknown (てきと)
2009-06-06 20:29:57
はぁ…北朝鮮の脅威は見て見ぬフリですか?そんなんだから、左翼は信頼されないんだと思いますよ。都合のいいことばかり言ってるから。そんなんだからあなた方の嫌いな保守よりの国会議員が増えるんですよ
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