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老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

朝日新聞は社論を明確にせよ (「船舶検査」関連記事を読んで)

2009-06-10 11:21:19 | マスコミ報道
6月9日の朝日新聞4面には「船舶検査 海保か海自か」との見出しで、現在国連安保理で日米が求めている北朝鮮船舶への立ち入り検査について、田伏潤、石松恒の署名入りでかなり長文の記事が載せられている。見出しは違うが、下記のアサヒコムにも2ページにわたり掲載されている。
http://www.asahi.com/politics/update/0608/TKY200906080300.html

これほどの長文で北朝鮮船舶への臨検問題を論じ、掲載するのであれば、先ず朝日新聞社として今回の「安保理での臨検決議」に賛成なのか、反対なのか、社論を明確にすべきである。

現実に臨検が実行されれば、日本は第二次朝鮮戦争に巻き込まれ、ノドンミサイルを撃ち込まれかねない問題を包含している国連決議であり、国内法の制定問題である。社論を打ち出せないのであれば、せめて臨検が実際に動き出せばどのような危険な事態が起こり得るかを想定して、国民に知らせるべきがメディアの使命ではないか。

しかし9日の朝刊の見出し「船舶検査 海保か海自か」は、もはや臨検を黙認したような立場に立ってのキャッチフレーズであり、その上に立って国連や日本政府や各党の動きを単に紹介しているだけの、3流記事にすぎない。

最近の朝日の社説や記事は明らかに政府に追随し、右傾化している。その一方で夕刊では「昭和の報道」や「ニッポン人・脈・記」と題して特集記事を組み、満州重大事件や統帥権干犯問題や大逆事件等を取り上げ、戦前の右傾化を指摘し、批判したりしている。しかし現在の掲載記事が上記のようであれば、むしろ夕刊の反戦特集も、興ざめである。

もはや、夕刊の特集で現在の右傾化をカムフラージュし、バランスを取りながら、リベラルな読者の離反をくい止めようとしているだけだと思われても仕方ないであろう。

「護憲+BBS」「マスコミ報道を批評する」より
厚顔の美少年


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