ホークアイ：マイライフ・アズ・ア・ウェポン

「クリント・バートン、またの名をホークアイ
史上最高の弓矢の使い手である。
やがて彼はアベンジャーズの一員になった。
これは、アベンジャーズではない彼の日常を描いた物語。
それだけ知ってれば十分だ。」

映画「アベンジャーズ」や
アニメ「ディスクウォーズ：アベンジャーズ」でもおなじみの弓使い・ホークアイ。
史上最強のヒーローチームの中で「弓矢の扱いが（とんでもなく）うまい」だけの常人であり
他のヒーロー達に比べれば「地味」なキャラクター、ではあります。
しかしその一方では元ヴィランという出自から様々なチームを渡り歩き、
死からの復活も含む様々なドラマを経験してきたキャラでもあり、
それ故の精神面のタフさも持ち合わせるまぎれもない「ヒーロー」であるわけです。

今作はそんなホークアイのトラブル山盛りの日常を描いた作品であります。
同じアパートの住人との屋上でのバーベキューや自分の命を守ってくれた犬、
前から欲しかった車を守るための戦いに、
彼が死んでいる間にホークアイを名乗った富豪の娘であるケイト・ビショップを巻き込んでの
（ケイトとクリントの出会いのエピソードも収録されています）
二人のホークアイと悪党たちの戦い、という内容であるわけですが
どこかオフビートでコミカル、それでいて〆るところは〆る、なその内容というか読後感は
まっとうなヒーロー物というよりかは「ヒットマン」に近いものがあります。

シンプルなアートも魅力の、映画で知って初めてアメコミを読んでみたい、という方にも
おすすめできる1冊でございます。