三億円事件犯人によるヤマハスポーツ窃盗現場（1）

こうして、地図を見ても、あるいは、現場に、実際、行ってみても、つくづく、思ってしまう。いったい、どうして、この場所なのだろうか。
いったい、どうして、三億円事件犯人、この場所を、知ったのだろうか。
一カ月前に購入したばかりのヤマハスポーツ、しかも、夜中しか、存在していないのだ。そのヤマハスポーツの存在に、どうして、気付いたのだろうか。
あるいは、逆に、白バイが、ホンダバイクであるとすれば、どうして、このヤマハスポーツしか、窃盗することができなかったのだろうか。
この場所を、知っている、ではなく、この場所しか、知らなかった、ということかもしれない。
だとすると、三億円事件犯人にとって、このあたり、地元なのだろうか。
ただ、平山団地、完成したのは、1965年3月から1967年3月にかけて。三億円事件当時からすれば、かなり、新しい。
そのような新しい団地、むしろ、地元の方が、知らないのでは、と思える。さらに言えば、平山団地しか知らない、ということは、考えづらい。
（2013年11月記）