三億円事件犯人に至る道

三億円事件について考察いたします。

第一回 多磨農協脅迫事件の日時

2016-01-24 08:18:51 | 日記
こうして、何も、起こらず、第一回目の多磨農協脅迫事件は、終わるのであった。
多磨農協職員にとっても、府中署警察官にとっても、鼻をつままれたような出来事だったに違いない。
ただ、日時をみると、そこには、あることと、奇妙な、一致点がある。
一橋本、83頁によると、それは、東芝府中の、給料日であり、かつ、現金輸送車の、出発時刻、なのである(正確に、現金輸送車の、出発時刻と、同一であるとは、明記されてはいない)。
第一回目の場合は、9時10分。本当に、当日、出発時刻は、9時10分かどうかは、今となっては、わからない。
とはいえ、出発時刻の記録は、とくに、残っていないと思われるので、本当に、そうだった可能性もある。
このように、見てみると、以下のことが、いえると思える。三億円事件犯人による、ひばりが丘団地での、スカイライン窃盗で、触れたことの、繰り返しになるが。
三億円事件の犯人は、すでに、東芝府中への、現金輸送の詳細について、把握している、ということである。
また、そのことが、三億円事件を起こす、大きな動機の、一つになっている、ということである。
次回は、三億円事件犯人が、指定したコースを、実際に、辿ってみる。
(2013年5月記)

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第一回 多磨農協脅迫事件発生(6)

2016-01-23 06:06:01 | 日記
むらき本、79頁によると、多磨農協が、府中署に、通報したあとのことが、わかる。
警察は、三億円事件犯人の、「このことは警察に知らせるな」、という警告を受け、私服、覆面パトカーで、極秘に、多磨農協へ、急行している。
時代は、ちょっと違うが、パトカーが現場に到着する平均時間は、平成22年、6分53秒、平成21年、6分58秒、となっている。
とすると、遅くとも、9時25分頃までには、府中署の、警察官は、多磨農協に、極秘に、到着したと思われる。
その間、駐車禁止の標識の下にある手紙を、多磨農協の職員は、読んだのであろうか。
手紙には、地図と矢印が描いてあり、矢印のコースを、150万円を持った、職員が、運転するように指示が、記されていた。
私服の刑事と多磨農協職員が、150万円を持たず、クルマに、乗込み、指定されたコースを、走行している。
指定されたコースを、走行したわけだが、結局、何も、起こらなかった。
(2013年5月記)

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第一回 多磨農協脅迫事件発生(5)

2016-01-22 04:30:50 | 日記
実際、電話のやりとりなわけで、それを文字に書き起こせば、段取りよく、思えるのだろう。
ただ、こう見てくると、三億円事件の犯人、かなり、交渉能力が高いことが、うかがえる。
しかも、その交渉能力、経験、場数に裏打ちされたものであり、したがって、そうとう、自信を持っているように、思われるのだ。
つまり、交渉において、必ず、結果を出してみせる、という自信。
ただ、このやりとりで、曖昧な、ところが、ないわけでもない。
「10分経ったらそこを出ろ」という言葉。これだと、駐車禁止の標識の下にある手紙を取りに行くのが、9時10分なのか、金を持って出るのが、9時10分なのか、わからない。
おそらく、三億円事件の犯人としては、後者、つまり、金を持って出るのが、9時10分なのだろうけど。
このあと、多磨農協は、警察に通報するわけだが、むらき本、79頁によると、9時15分、となっている。
本当に、9時10分、建物から、外に出て、駐車禁止の標識の下にある手紙を、見つけたのかも。
そして、手紙が、あった段階で、急ぎ、警察に、通報したのかもしれない。
三億円事件の犯人にとって、もう、まったく、間に合っていないのだが。
(2013年5月記)

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第一回 多磨農協脅迫事件発生(4)

2016-01-21 05:01:14 | 日記
最後の言葉が、「このことは警察に知らせるな」、である。
一見すると、捨て台詞、あるいは、ついでのような、言葉に思えるが、決して、そういうわけでもない。
なぜなら、たとえば、前述、①、②、③、④の命令を提示し、かつ、それを行わなかった場合の、対抗措置を、宣告したわけだが、実際、①、②、③、④の命令通りに、とりあえず、動いてしまったら、どうだろう。
もちろん、三億円事件犯人は、150万円取りに現れるはずもなく、三億円事件は、続行不能となってしまう。
その流れを、絶つために、「このことは警察に知らせるな」という言葉が、いきる。この言葉を、命令⑤としてみる。
他の命令と比べてみると、①、②、③、④の命令、行使しなかった場合は、「農薬で皆殺しにする」、という対抗措置があるはずだが、⑤の命令については、それに逆らったとしても、とくに、対抗措置は、宣言していないのである。
となれば、どうあっても、⑤の命令に逆らう、つまり、警察に、通報してしまうだろう。
もう一つ、挙げるとすれば、多磨農協脅迫事件が、たんなる、いたずら騒ぎではなく、警察沙汰のレベルだ、ということを、根拠もなく、実感させることだ。
(2013年5月記)

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第一回 多磨農協脅迫事件発生(3)

2016-01-20 04:51:05 | 日記
ただ、①、②、③、④の命令は、電話のやり取りの中での、根拠のない、上下関係を、担保にしているにすぎない。
つまり、電話が、切られれば、それで、終わってしまうのである。
たとえば、組合長が、そんな電話、相手にするな。責任は自分が持つ。皆、仕事に戻れ。と発言すれば、その瞬間、三億円事件は、続行不可能だっただろう。
そこで、三億円事件の犯人は、それらの命令が、遂行できなかった場合の、対抗措置を、宣告している。
それが、「農薬で皆殺しにする」、ということ。
なんとも、恐ろしい、宣告なのだが。
でも、そこには、信憑性が、なければならない。つまり、農薬は、はたして、「皆殺し」の手段たりえるのか、ということ。
たとえば、終戦直後、蚤、虱駆除のため、DDT(殺虫剤)の白い粉を、頭から、真っ白になるぐらい、かけられたり、高度成長期になっても、桜並木に大量発生した、アメリカシロヒトリを駆除するため、住宅地全域が、霧に覆われるごとくに、殺虫剤を、大量噴霧していたりした。
つまり、農薬は、危険ではあるものの、対象物のみに、有効であることを、目標としている、はずだったのだが。
それが、覆ったのが、三億円事件当時から、7年前に起こった、名張毒ぶどう酒事件だろうか。
この事件で使用された農薬「ニッカリンT」(弁護団により、使用された農薬は「ニッカリンT」ではないことが論証されている)は、青酸カリと同等か、それ以上の毒性がある。
なぜ、このような、極めて危険な物質が、日常の中、当たり前に、偏在するのか、と思ってしまうが(「ニッカリンT」は1969年12月31日、農薬としての登録は、抹消された)。
というわけで、「農薬で皆殺しにする」、という宣告は、農協に対して、それなりに、信憑性を持つと、思われる。
(2013年5月記)

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