逆に、もし、世情が騒然として、新聞、テレビが大きく取り上げ、世間の耳目が、西武多摩川線多磨駅周辺に集まり、犯人追及の世論が湧き上がるような事態になっていたなら、三億円事件へ、発展していった可能性は低いと思われる。
（2013年12月記）
（2013年12月記）
実際、西武多摩川線多磨駅周辺怪文書事件が、当時の新聞の記事になっていたということも、テレビニュースで報じられていたということもなかったようである。おそらく、怪文書を目にした人々も、悪戯という認識であったと思われる。
（2013年12月記）
（2013年12月記）
ただ、だからといって、西武多摩川線多磨駅周辺で、住民が不安に駆られ、パニックに陥ったり、大事件として、取り上げられたり、たとえば、西武多摩川線が運転を取りやめたり、ということはない。つまり、悪戯という範囲内であったようだ。
（2013年12月記）
（2013年12月記）
怪文書の掲示する場所としては、適切だったのだろうか。府中市朝日町2丁目、会社員宅西側板塀は、南北に伸びる通りから、やや奥に入った場所になる。駅に近いので、それなりに、目撃した人もいたことだろう。駅や線路、踏切沿いの、鉄道施設との境界線となっている有刺鉄線の場合、通り沿いであるし、駅の利用者にも目撃されたはずで、効果的だったはずだ。歯科医師宅の塀に、もし、掲示されていたなら、西武多摩川線西側から、多磨霊園東通りへ向かう場合、必ず、通過するので、こちらも効果的だったはずだ。
（2013年12月記）
（2013年12月記）
どのような順番で、怪文書を掲示していったのかは判らないが、たとえば、以下のようだったのかもしれない。第一に、府中市朝日町2丁目、会社員宅西側板塀、第二に、駅や線路、踏切沿いの、鉄道施設との境界線となっている有刺鉄線、最後に、府中市紅葉丘2丁目、歯科医師宅の塀に怪文書を画鋲で掲示しようと思ったが、ブロック塀だったので止めて、慌てて、郵便受けに差し入れ、そのまま、多磨霊園東通りを北に向かった。
（2013年12月記）
（2013年12月記）
