ネイビーブルーに恋をして

バーキン片手に靖國神社

CSI:NY撮影現場に遭遇

2012-09-16 | アメリカ

というわけで、正解は、このテレビドラマ主演のゲイリー・シ二―スでした!
人生で二度目に(一度目はパット・モリタ)間近で見たハリウッドスターです。
サブキャラ好きのわたしが「アポロ13」のケン・マッティングリーに注目していたと知っての偶然か。
なんだかおかしな文章ですが、細かいことはよろしい。

秋田に旅行したとき、サスペンスドラマでは、いつも崖などで
「あなたが犯人だったのね!」
「今頃気づいたのか。それではあの世への土産話に聞かせてやろう。
宇宙が生まれて137億年」
「そこから始まるか」
「人類が生まれて46億年」
「あんた鳩山由紀夫かい」
とかやっている間にパトカーがピーポピーポとやってきてしまうから、
こういうところでの長話はやめておいた方がいいという会話をしたと書きましたが、
つまりこれはそういうシーンを撮ろうとしている状況であると理解しました。

ただしこの場所は細い山道を通って入る袋小路のような埠頭で、追い込まれたらまず逃げ場なし。
サスペンスドラマや刑事ものでも、必ず犯人というのは倉庫街や埠頭に逃げる習性がありますが、
どうやらこのCSIの犯人も、同じことをするつもりのようです。



行きに通りかかったときには、その他大勢の脇役が衣装チェックしていました。



グレーのシャツの人が衣裳係かあるいはディレクターですね。




それにしても、本物とは違うなあと思うのが、FBI職員やらおまわりさんやらに、
ハゲデブチビがいないこと。どの人も一応「俳優」ですから、それなりの容姿です。
お腹の出ている人が誰ひとりいないというのがいかにここアメリカで不自然なことか・・。




サンフランシスコ警察からちゃんとパトカーも貸し出されています。
カメラにちゃんと写り込む位置に停まっています。



この左の人は、お腹がでているから、というわけではなく、本物です。
なぜわたしがそれを言いきるかというと、かれ着用のブーツ。
これは、このあたりの警備を馬でする「騎馬警官」の制服なのです。
去年ここで馬と一緒に写真を撮ったので知っているのですが、今日は馬はお留守番の模様。
おそらくこの人たちは、ここでロケをするので監視見張りに来ていると思われます。
どちらもかっこよくて俳優さんみたいですけどね。

カメラは俳優のバックにゴールデンゲートブリッジが写り込むようにセットしています。



いよいよセット完了。
ゲイリーさん、セイラさん、あと犯人役さん、お願いしまーす!



撮影が始まると、あたりに散らばったディレクター(下っ端)が、観客に静かにするように合図します。
なぜわたしがここにいるかというと、ブリッジの下まで歩いていきたいのだけど、
ここに来たときに「ここから一歩も動くな」と足止めされてしまったからです。
そして、ディレクター(下っ端)がなぜカメラ目線であるかというと、その原因は私のカメラ。
このカール・ツァイスレンズ搭載の新しいカメラ、パノラマモードを撮るときには、
前にも説明いたしましたが、→の方向に向かってシャッターを押し続けながら回転します。
そのとき、「かしゃかしゃかしゃかしゃかしゃ」とカメラは言い続けます。
その音が意外と大きくて・・・・・、
つまり、このディレクター(下っ端)は、言葉は出せないので、目線で

「静かにしろって言ってんだろーがこの田舎もん!」

とガンを飛ばしているところなのです。
しかし、この人、男か女かどっちだと思います?



俳優キター!
今皆で犯人説得中。

(まん中の人)「なんだってお前こんなことをしたんだ。可愛がってやったのに」
(犯人)「あんたなんかに俺の気持ちがわかってたまるか!」
(ゲイリー)「だからって犯罪はいかんよ、んん?」
(セイラ)(風が強いからヘアスタイルが乱れるわ)



観客指導のディレクター(下っ端)その2。
右側にサイクリングツアーの子供たちがきて、何も知らないで声を出したので、
「静かにしてください―!」
と言いに行っていました。

日本でもときどきこういうロケ、やるじゃないですか。
うちの近所はそういうポイントで、しょっちゅうそういう光景を見ます。
余談ですが、春ごろ、公園でロケの準備をしているクルーを目撃しました。
車から出されて地面に置かれている機材やら雑モノを入れているらしき段ボール箱を見ると、
書かれた文字が全てハングルだったんですが・・・・・・・・・・・・・・・。

どういうこと?・・・・・・・・・・・・・・・・(フジテレビかな?)


そんなことはともかく、どうしてああいうテレビのスタッフって例外なく偉そうなんでしょうね?
口では「ご迷惑おかけします」とか言ってても、どこか特権をかさにきた風で、高圧的なんですよね。
ここでまた、そういった態度に接して、これがワールドスタンダードであることを実感しました。

 ゲイリー・シニース、大アップ。

やっぱりかっこいいなあ。
調べてみたら面白そうだったので、宅配レンタルで月4枚ずつ借りることにしました。
しかし、観終わるには一体何カ月かかるのか・・・・。



休憩。
メイクさんはいりまーす。
黄色いショールの女性は、ゲイリーのマネージャーらしく、ちょっとの休憩の間もやってきて、
ウィンドブレーカーを着せていました。

この回がアメリカで放映され、さらに日本で観られるのはいつのことになるかわかりませんが、
もし、このシーンを観ることがあったら、このすぐ横でエリス中尉がカメラパチパチしていることを
ぜひ思いだしてください。

だからなんなんだ、って言われればそれまでですが。




撮影の間中、エリス中尉のカメラよりずっとおとなしくしていたお利口な犬たちの後ろ姿。(サービスカット)