湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

※旧ブログの一部コラム・記事、全画像は移植していません。こちらのコンテンツとして残します。

大晦日は麻布十番で今年の閉店店舗を確認…と蕎麦

2019年12月31日 | 雑記録
びっくりしましたよ。永坂更科布屋太兵衛、吉例年越し蕎麦(持ち帰り)が事実上パッケージだけ変えた通常真空パックバージョンしかなくなってしまってました。もう来年は来ない。せめて宝船の版画だけでも数のぶん刷っとけばいいのに。やめるのかな。。一方更科堀井は長蛇の列が遠くからも見えてるのであった(一回だけ持ち帰りしたけど、種類もなく、ここは乾麺か店で食べたほうがいい)。

豆もせんべいも買わずに帰ります。ダイエットなので。やっぱり麻布十番温泉は無かった。メリー大晦日。






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2019/12/29日誌:昼の徘徊・ザ・東京温泉ウォーキンズ37(武蔵小杉駅〜八百八橋跡〜大戸神社〜たちばな温泉たちばな湯〜千年神社〜溝口温泉喜楽里→溝の口駅)

2019年12月31日 | 東京温泉
川崎エリア、武蔵小杉周辺の温泉として千年温泉以来の来訪になります。本当は温泉銭湯をふたつ、南武線を乗り継いで行くつもりでしたが、思いつきで出てきたので時間がないのと、なぜか結構大きい温泉センターのはずの溝口温泉が検索や本に出てこなかったので、千年町の交差点の看板で知ってそのまま歩いて行ったので、もう一つは後日に延期にしました。もうこれを書いているのは大晦日ですから、来年の三が日後にまた考えましょう。ウォーキングは短距離になりましたが、ここまで連日の温泉ウォーキングだったので身体をまた壊しかけていて、年内はこれで終えるつもりでした。


ナビタイムを使っているので機械的な測距をもとに出してくるGoogleとはコースが違います。これは参考地図。念の為。
武蔵小杉駅も変わりました。タワーマンションエリア以外も大規模マンションなど、古い街道街の風情はないです。





これは昔からこんなだったと思います。橋はしりません。





南武線高架にちかづく。



会社の屋敷神がありますね。

地名は古いと思います(前に書きましたね)田んぼだったのかな。

広い園芸店などポツポツ増えていく。

大戸神社。村社ですが、ここはなかなか面白いです。写真でどうぞ。



色々ひしめいてます。

関東大震災で壊れ、これだけ合祀したんでしょう。

ここは江戸以前のものはなく、もともとどこのものかわからない手水も鉢状穴はありません。

権現造りの立派な社。新しいですが意気を感じますねー。

社殿前の狛犬は何と大砲の弾を抱えている。日露戦争出征者が戦勝記念で奉納したもの。巧緻な造りで珍しい。





奉納者の名前があります。

稲荷社、末社など。石碑がでかいなあ。



ここからは千年温泉などとコースを同じくします。逆方向ですが。







千年町にきました。



はい。たちばな温泉たちばな湯です。

ザ・普通…容積の大きい建物に対して設備が簡素で浴槽も狭め(マンション銭湯ではあります)。すいてるのはいいが、黒湯は50センチ以上透明度で、何とも特徴が見えない。熱気は持続するので白湯よりはいい。ひょっとすると薬湯と入れ替えで使っている浴槽かもしれない、茶の匂いがする(そういうとこは時々ある)無機質で人が疎な、むかしのリニューアル銭湯。。


マンホールに橘のマーク。弟橘神社(?)がある。






















溝口温泉喜楽里
重曹泉で源泉井戸は熱いが少なくとも今の時期は加温提供。露天風呂の構成や炭酸泉(「炭酸源泉風呂」)の説明書きなど宮前平源泉に似ている。50センチ以上透明度であるが茶色で黒湯特有の濃厚さがある。湯よりも化学反応で肌がぬるぬるしてくる。深層湯でもあり、一般的な黒湯とも違うようだ。混むのは困るが設備はきちんとしたスーパー銭湯。この手の施設では安めかも。昔はこの辺は山と畑だったと思う。空いてればその情緒を味わえる。寝湯はほんと寝る。掛け流しの浴槽は尖ったかんじ、循環はぬめったかんじ。

すぐ前からバスに乗り、溝の口。
年内は終わります。
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2019/12/28日誌:昼の徘徊・ザ・東京温泉ウォーキンズ36(矢向駅〜冨士の湯〜矢向湯〜尻手駅→八丁畷駅〜平安湯〜川崎駅、戸越公園駅〜松の湯〜不動前駅)

2019年12月30日 | 東京温泉
飲み会がありましたので飲み会前に歩いておこう(風呂に入ろう)ということで川崎の未踏エリア鶴見周辺、とくに矢向など南武線沿線の行ったことのないとこの温泉銭湯を狙ったのですが、途中一駅電車に乗りながらもさらに平安町の平安湯も寄って、さて新橋だと行きました。

が、半年ぶりの飲み会で少し抜きたくなってしまいました。酔っ払って銭湯はよくないので、少し歩きます。

ということでメタケイ酸の後付系温泉ではありますが、ドクターXなんかでも使われる有名レトロ銭湯松の湯にまで行ってしまいました。さすがに湯冷めしてそのあと朝までガタガタ震えてましたが。。

川崎の黒湯エリアといっても、多摩川を挟んでのエリアに関しては矢口渡久が原池上蒲田の一大黒湯エリアの対岸なわけです。大田区にくらべ現役感の強い工業地帯である川崎側は史跡に乏しくウォーキングの魅力がない反面、大田区ではっきり言って衰退の一途を辿っている銭湯(黒湯枯渇しないのに閉業はほんともったいない)より数は少ないとはいえ無くなる感じは薄い。ただ、もともと湯量が少ないのか、薄めにかんじるところは否めませんが。













薪が積んであるのが見える。こういうとこですよね。



成分はほぼ一般的な黒湯のようです。

駅そば。
冨士の湯。冨士という漢字にはあんまり意味はないようです。

矢向は川崎鶴見辺りの温泉エリアで薄い黒湯で知られる。ここは、この日は一番風呂近くだからかぬるめで、50センチまで透明度を測れたが意外と茶色が強く、屋内黒湯銭湯の標準的なスッキリしたかんじ。薪で炊いた風呂は一定感がないのも味、しかし新湯はきついかな。肩こり用の上からバブル噴出器(今や珍しいとのこと)、歩き湯など白湯施設はあるが、残念なのは露天&打たせ湯が男女日替わりで、この日、運悪く入れなかったこと!店の人は感じよく、共用部が広くて休めもしそうな鄙びた空気。活発な老人が多いな。肌が痒くなり赤くなったので退散。塩化物あるぽい。浴室広めだが浴槽は標準的だろう。早めに開くようです。


少し歩くと矢向湯。
線路向こうになる。貸しタオルが積極的に無料サービスと気前がいい。リニューアル系だが年季が入っているように見えるのは浴槽を浸食する泉質のせいか。分析ではメタケイ酸が70台と低く見えるし、黄土色透明の黒湯とは違う種類の湯に思える。よく見ると細かいホコリのような湯の花がたくさん舞っている。不透明に見えたのは湯の花だった。そうか、チンダル感は御谷湯に近いのか。熱浴槽でも他の地域からすれば普通レベルで、このあたりはぬるめなのだろうか。立体的な浴槽構成が面白くバリエーションも独特で楽しんだ。だからだろうけっこう人気で、特に今日は混んでいるそうである。ジワジワ系の湯でした。好きだな。

煙突が良いですね。最近はこういうのはすくないかも。
















じつは歩くのも造作ない距離なんですがなかなか乗る機会のない電車なのでひと駅乗りました。浜川崎行き。一時間一本のときも。2両編成。





























平安湯
川崎の地名は古いものや面白いものが多く、平安湯は平安町にあるからで別の由来はない。千年温泉も千年町だし、最初のたちばな湯は弟橘神社由来でマンホールは橘。ここは電車に乗らなくても矢向から2キロあまり。湯は白濁透明、これはほぼ白湯っぽいが熱くしてあり、空いてる時間に来て独占(二人入れる深めのレトロタイル湯)してると贅沢気分きわまりない。黄色に見えても水風呂を見れば色なき濁りであることがわかる。味はなく塩化物を含むこのあたりの黒湯系(すべて主成分同じ)の特徴かもしれない(もともと黒湯だったとのこと)。小ぶりの半・宮造りのリフォームで天井が高く、外壁はあとからトタンを張ったようだが内部は漆喰塗りなのが清潔感がある。ここも感じの良いフロントなんですよね。銭湯はサンガリア。100円均一はいいな。※肌がひりひりしてきたので塩化物はあります。






この商店街やってるのかな。。





戦災?









レトロではない。だって「ネットカフェ」なんて昔はない。






川崎。ひとまずここで区切りました。

が、午後十一時再開。

大井町からだったので東急大井町線戸越公園駅から行きます。ウォーキングなのでわざと遠くしてるよ。ちなみに戸越公園には別の松の湯さんもある。


















松の湯
近年の分析でメタケイ酸泉の基準を満たすことが判明した古い宮造りの有名湯。フロント形式になっているが、遅くまでおじいさん。黒光りする格天井、床、振り子時計。遅い時間は空いていて気持ちいい。たしかにこのビニールを水面にひいたような湯はメタケイ酸泉(そんな眼力はないか)。シャンプー等完備。酔い醒ましに冬寒下2キロ歩いたあとで、若い人しかおらずとてもエキスをすいと



とんでもないハシゴ湯のコースでした。




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2019/12/27日誌:昼の徘徊・ザ・東京温泉ウォーキンズ35(鷺沼駅〜宮前平源泉・湯けむりの庄〜宮前平駅)

2019年12月30日 | 東京温泉
二子玉川に出たついでに行ったに過ぎないので距離はひどい。ほぼウォーキングでない。














造成地ってかんじですが、もう都会になっちゃいましたね。車の運転は川崎ぽいけど。






















宮前平源泉 湯けむりの庄
新しい温泉センター。クーポンあっても1000円は下回らないが、何とロッカールームに待ち行列をつくる専用廊下がある。気が滅入る。。施設がいいだけに違和感。山の上なので遠くからは歩くのも面倒だけど、宮前平駅からすぐ裏山。なにより貸しタオルを盗まれる、壺湯4つがえんえんと空かない、寝湯空かない、黒湯なので狭さがわからず足が衝突しまくるとなかなかの混雑迷惑で、一部で評価を下げているのもわかる。値段の高さから地元高齢者が避け新興住宅や学生の若い人の多さが逆にこういうことを引き起こしてるのかもしれない。値段は高いが施設も黒湯も黒湯炭酸泉(炭酸は人工、炭酸噴出型?黒湯炭酸は他にもやってるとこあり)も黒湯薬湯質が高く、特に露天にそれなりの広さがあるのでリピーター発生を禁じ得まい。透明度10センチだが肌にねっとりする系の重さがある。ほんの僅かに塩味。温泉らしい温まり方をする。






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2019/12/26日誌:昼の徘徊・ザ・東京温泉ウォーキンズ34(大手町・鎌倉橋→湯島天神→不忍池→鴎外温泉※閉業→根津駅)文章修正

2019年12月29日 | 東京温泉
上野エリアに残る最後(じゃなかった、ネットのデマでした)の黒湯温泉(天然温泉)、東京都で初の温泉認定された水月荘の鴎外温泉に行きました。そばの黒湯が黒湯じゃなくなったというネットの書き込みを目にし(デマでした、別記)、源泉が枯れた可能性があると危惧し、実はそんなに嫌いではない銭湯でない価格帯のここを訪ねたわけです。出発点は東京大空襲はじめの機銃掃射跡が生生しい鎌倉橋。大手町から神田に向かい、秋葉原を右遠目に昌平橋(左に昌平坂(御茶ノ水方向)&湯島聖堂)、左目に神田明神の高台を見つつさらにまっすぐ行くと程なく不忍池に行き着きます。その手前が湯島エリアで左手に湯島天神。その下のあたりに古い花街ぽいエリアと歓喜天(心城院、以下エキブロ過去日記参照)
詳しくはこちらのブログを参照としてさらに不忍池左手(右手でもいい)をまわって根津を向いて行くと、上野公園の高台下に森鴎外旧居跡(おそらく復元された居宅が中にあり)と敷地内に出たという黒湯を使った温泉があります。




















なんでしょうこの保護されている石。

















神田明神の東側は壁のようになっていて、縁や階段は初日の出の名所の一つだった。とくに明治時代は繁華だったようです。エキブロの昔の日記より。


































































すでに受験生が跡を絶ちませんでしたよ。
都指定の銅鳥居が江戸以前の趣を伝えてます。

















なんと築造から修復毎度につきお金を出した人の名前が細かく刻まれていて全部追えます。結構面白くないですか。

瓦斯燈を横にした男坂(本殿向かって右手の東向きの坂)ですがこの鳥居風景は幕末明治初期に浮世絵や初期写真で湯島天神を撮るときに対象となった名所で、神田明神同様遮るもののないご来光を見られる場所でした。女坂は左に九十九折で小さな梅林中にあり、大して大きくも離れてもいないです。古写真対照などは最初のブログリンク先参照。
井上安治は典型的な写真構図。鳥居の位置も違いますが瓦斯燈は鳥居外にあります。今のものは復元。青硝子が印象的。




明治初期。










歓喜天があります。心城院という名前です。こちらも最初のブログリンク先をどうぞ。




































































こちら建物内部は宿泊者以外有料。


























左が温泉。右が真水。確かに白湯とは違う。ほっとしました。(お茶が無料と書いてるとこもありましたが冷水のサーバーでしたよ)











鴎外温泉(水月ホテル鴎外荘)

黒湯じゃなくて驚く。ほんの僅かに褐色が混ざるが暗い浴室ではわからないし、これを確かめるのに右往左往した。近くの黒湯が無くなってると聞いていただけに。。杞憂だった(成分表に既に透明旨かいてある)。とろっとした泉質で、黒湯は色じゃないことをわからしめる。年季の入った漆檜風呂では肌触りが混乱するが、確かに温泉であるようだ。じわっと体が温まるし、ホテルの風呂の範疇を出ない広さだが東京で初めて温泉認定されたとこだそうで、泉質を好むひともわりといるらしい。多少高くついたが(クーポンがあるらしい、千円引きもある)、一時間いた。貸切状態。十分だ。森鴎外居宅(復元?)も中に保存されており外からならよく見られるので、時間はかかった。舞姫石碑もあり。居宅の中の観覧は有料、もしくは宿泊者のみ。風呂の時間は2種類書いてあり混乱するけど、朝と昼夜で男女入れ替えの檜風呂もしくは大理石風呂、朝は早くに終わってしまい、午後は3時から入れ替えと考えておいたほうがいい。


道のままほぼまっすぐ進めば根津駅。おしまい。







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2019/12/25日誌:昼の徘徊・ザ・東京温泉ウォーキンズ33(二子玉川駅→砧公園→THE SPA 成城→桜上水→月見湯温泉→下高井戸駅)

2019年12月26日 | 東京温泉
NOMADOの仕事が理想だけど、会社はそういうのをあまり許していない。少しはスマホで仕事ができるのでそれも加えて、日中行動しているときもあります。二子玉川というより大井町線沿いの最寄りの環八をまっすぐ行くと、THE SPA成城まで行けます。



ものすごく単純なコースで、しかし距離があるので、体調を加味し5キロ台ということで二子玉川起点としました。祖師ヶ谷大蔵のときのコースと実はほぼ同じ、世田谷区を北上しているだけですが、こちら幹線沿いなので位置がずれますし、田舎風景より、巨大道路とその路傍という風景になってしまうので結構印象が違う。またこちらのほうが北上という意味ではさらに遠いかもしれないです。静嘉堂を通る理由もないので、とにかく瀬田から環八へ左折。途中小川のあとがあるが、ここの植物屋は昔よくきました。コーヒーもあります。けっこう距離あるな。










砧公園入口手前に、ここは祖師谷のとき橋で渡った高速ですが、スタバがあってなごむ。ソファがたくさんあります。自由が丘や駒沢のように値段もはりません。




















ただここで休むとあとがまだ少しあります。3キロくらいかな。単調な路傍に砧公園が広がり、まだ紅葉が残っているあたりからへりのところが世田谷美術館の敷地。興味なし。




















少し廃墟と再開発や畑があります。じきに視界は開けがちに。小田急線の高架をくぐりさらにずっと先へ。そんなとき、急に成城が近づいてきますね。左に巨大なユニクロが。これは二階以上がスポーツクラブになっている。ここです。










THE SPA 成城


黒湯透明度5センチ。
ザ・温泉。スポーツクラブ(セントラルスポーツが展開するスパ、西新井は深層ナトリウム-塩化物強塩温泉の療養泉)併設施設かとおもったらとんでもない名湯。とにかく広い。内外浴槽は黒湯で日本一の広さでは(大江戸温泉物語をしらないが)。淀むとこにヌルミがあるが循環のせいか粗味がなくほんとに浸かりやすい。無感覚湯の温度である壺湯は(それでも加温だが)かけ流しでもありぜいたく。露天に屋根をかけないほうがこの季節は、、、でかい晩白柚がういてた。人は多いがそれ以上に広い浴槽に文句を言わせない。足湯もあり。最低830円で入れるのもこのての温泉ランド的施設では満点。サービスはさすが大手。深層(1000メートル以上)湧出の塩化物混合重炭酸ソーダなので少し塩気があるが肌にはかなりピリピリきたので肌の弱い人は注意。バイブラやジェットの白湯もユニークでダイナミック。金かかってるわー。佐賀のたくさんのサイダーも魅力。成分表記されたページや紙がなく、記憶が定かじゃないので推定。


ほんと、距離的にも5キロくらいで、ここで終わらせておきたいとこですが、名残惜しくも1時間利用コース終了、つぎへ。










日大とかのあるあたりに温泉と認定されている風呂屋があるのでそこまで2キロ余り。ちょうどまだ日が沈まない午後でとっても歩きやすい。地方の住宅地のようなおおぶりでひなびた宅地がえんえんと続くなかにけっこう大きな寺がある。密蔵院観音寺、護国寺末とのこと。矢口渡で見た巨大庚申塔に迫る大きさの江戸前期の庚申塔。刻銘は一般的な端正な書体で矢口渡のものと違います。像の刻み方は似てる。もう一つあります。さらに水子地蔵が口に蜜、首に謎の白いもの。境内は散在する石仏などを見るに、ほかの寺を併合した名残を置いていると思われます。宗派的に違うかもしれないものも。木々の中に苔むした小さな手水鉢がある。漢字が読みづらいが年号らしき刻銘から幕末のものと思われる。これをよく見るとへりに鉢状穴らしきものが確認できます。普通は日蓮宗のお寺のものにやられますが手水鉢なのであまり関係はないかも。あと、このへんって戦災あったのだろうか。不自然な朽ち方のものもあるなーと思いながら戦争慰霊碑をながめる。










































さらに行くと日大関係の一大施設群。この中の銭湯となると学生多そうだないやだな・・・





月見湯温泉


臨時休業。ご縁がなかった。
おそらく透明(写真から)。
基本的に白湯(メタケイ酸系だが成分に特徴的な書き方をしてある)だと思う。機会があれば。








誰が悪いわけでもない。さっさと下高井戸駅まで急ぐのでした。

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2019/12/24日誌:昼の徘徊・ザ・東京温泉ウォーキンズ32(船堀駅→東京健康ランド→富士塚→乙女湯→あけぼの湯→鶴の湯→船堀駅)

2019年12月25日 | 東京温泉
船堀は温泉の集積地のように見えますがそもそも銭湯が多かったようです。江戸川区です。下町というくくりになるのでしょうが家が密集するところより工場や店が散在する、大田区によく似た川沿いのエリアですね。

ここにも黒湯があると前から聞いていました。ゆらんの東京編はかなり掲載数を絞っていますが、このエリアも取り上げられています。

もっとも黒湯、ないし写真が黒湯に見える「温泉銭湯」でも成分はほぼメタケイ酸。メタケイ酸だけでは無色透明になり黒湯ではないです。わずかに黒湯が入った褐色透明湯でも、肌触りはつるつるはしますが黒湯的な汚れるかんじは皆無。

まあでも・・・各湯はウォーキングコース組めないほど近接してるけど・・・確実な黒湯もからめて、4つ一気に入るという別の体力勝負なコースを行きました。一応地図も載せますが実際はぼーとしててもたどりつくくらいです。



東京健康ランドまねきの湯







駅前からまっすぐ。有名な東京の一大健康ランドで、その名前だけなら知っている古い人も多いはず。招き猫をマスコットにリニューアル。大漫画喫茶も人気。

無色透明のメタケイ酸泉、しかし濃度が40以上と濃いらしい(値の基準がわからず判断不能)肌への影響はしょうじき不明、しかし圧倒的な浴槽の数と広さは平日でも人がよく来るのもわかる。ぶっちゃけ温泉ランドとして平日価格も高いし、設備は鄙びてるところもある。ただバブル入のバイブラ湯(無感湯になっている、30度台で体に最も負担がない湯)と、檜風呂の炭酸泉(人工だと思われるがここは水溶度が高く肌に泡が付かないのが特徴)そして外湯のメタケイ酸露天風呂は圧倒的湯治感で、都心でここまで平面積を使っている所はないのでは。吹き出しが色づいており内湯より外湯がわずっかに黄がかって見える気もする。またいつも思うがメタケイ酸の温泉(冷泉)は特有の匂いがあるように思う。。

無感覚湯が圧倒的だった。ほぼ一日浸かってられる。彫刻風呂の変わり湯もよい。温泉としては黒湯の重炭酸ソーダ抜き、というところで、異様な加熱もなくこっちのが落ち着くきもします。























駅を超えて歩いていきます。貴重な1キロ以上のウォークなので公園とか寺とか一之江境川親水公園の水路とか・・・なかなか風情のある水路脇に力石を整然と並べた神社が。日清戦争直前に築かれた船堀富士塚があります。ちょっと荒れてますが、むしろ修復したのだろう。












































どんど焼きの準備かな。









乙女湯

このあたりで有名な黒湯。近年リニューアルしたようで好評のほどが地元の方による混み方にあらわれる。近辺に無い地域にとっては助かる施設だし(コインランドリー含め)ここは他にない、有料サウナ専用洗い場に化粧室があるのが不思議。黒湯は半露天風呂だが天井がとても高く、横に階段があって二階サウナもあるよう。ここのなんとなく南国ふうの構造と風呂桶の広さ清潔さはとても気に入りました。

20センチ以上のほぼ感触のない黒湯で、それでも床に茶色くしみる。少し熱め。屋内もリニューアルデザイナーズ銭湯とまではいかないが合理的でよくできている。

別の道を戻ります。すぐ着きます。














あけぼの湯

温泉。メタケイ酸だろう、まねきの湯もそうだが僅かに黄色みを帯びることもあるが、基本透明すぎるくらい透明。特有の匂いがある気がするのだが超能力かもしれない。細長いエリアの床面を覆い尽くす内湯浴槽をじゃばじゃば通って露天に行くという温泉ランドのような面白い趣向で、ここもレトロだがそうとう凝った設計だと思う。客も多いが広いし洗い場と浴槽が完全分離するなど変な場所取りが占拠しにくくもある。なんといっても露天風呂。四角く区切られた壺型露天風呂と思いきや、ちゃんと空が抜け、露天風呂らしい露天風呂になっている、これはいい!泉質もツルツルしてすぐ肌がビニールみたいになるやつ。人気も頷ける。温泉ランドとしての施設、食堂等完備。感じの良いお店。

最も有名なのが以下。ここをラストにするのは正解です。そして、もうへろへろでした。体力も水分も足りない・・・冒頭のまねきの湯のじつは南そばです。






鶴の湯

ここは各種ガイドにも載るのにナビタイムで出ないとか謎。やや小ぶりの宮造りの重厚な銭湯内装をこざっぱり洋風にリニューアルした折衷様式の建物。このあたりでも銭湯は激減中だそうで、貴重な存在になっているよう。地元だとは思うが多様な人で混む。













黒湯とされるものの透明褐色というやつで無味無臭。だが黒湯特有の染み入るかんじと、成分由来のツルツルはある。床にヌルヌルは少し残る。屋内は宮造りで洋風リニューアルだから、しっかり張った天井から広さが損なわれるか、露天風呂がびっくり。大きな長方形の青空がしっかり見える岩の露天風呂。一部模造岩でなく庭石で使われる柱状節理の石が立てられている。慎ましやかにクリスマスの飾りも。この露天風呂はいつまでいても飽きない。風が丁度良く、湯がほどよく(熱も含めて強い湯は長居ができない)

バイブラ湯のように長々とぼーっとした。案外出入りの激しい屋内より居やすいかもしれない。黒湯を味わうには屋内より外が良い。屋内は電気と激しいバブルと高温でなんだかわからない。。船堀ではナンバーワンであろうゆでした。






駅まではすぐです。



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2019/12/23日誌:昼の徘徊・ザ・東京温泉ウォーキンズ31(新奥沢駅→環八→玉堤通り→蓮沼駅→ゆ~シティー蒲田→蒲田駅)

2019年12月23日 | 東京温泉
蒲田駅近の温泉銭湯はいくつかありましたが現在、多分3軒くらいしかないと思います。ここは何十年前かによくいた近辺にあたり、他にも散在していたような・・・実用的に入った記憶もあります。線路を挟んで川向かいに工学院も近い。学生ユーザーや繁華街ユーザーが頻繁に来るエリアで、東京温泉と言えば、と昔はテレビでよく取り上げられたところの蒲田黒湯を象徴する場所なのですが、昔は古い黒湯銭湯だったような・・・そういうとこがいくつもあったのが、ここだけになり、ここはリニューアルして温泉ランド的な大きな施設になったので、名前から思い浮かばず今まで看過してきた。うーん、繁華街エリアは20年あまり前では既に不景気であり再開発エリア隣接でむしろ若干盛り上げてるようでそこまで変化してない気もしてて、ユーザー数は減ってないとは思うんですけど、ここ、既にリニューアルされてたんでしょうが、独り勝ちで他を淘汰したとかじゃないよな。

グーグルマップではこのコース。実際は南側の環八から行きます。

ウォーキング的にはつまんないですw幹線沿いは蒲田温泉行のウォーキングコースとまったく同じ(久が原のコースリベンジの経験で、グーグルマップだけが提示する環八より内側の通りを使う最短ルートは迷いそうなので止めました)。環八をひたすら歩く毎日です。正直、歩けば歩くほど遠くなる気がする。ジョギングでもありますよね、コースに慣れると先読みできるのでかえって「まだここなんかい」が頻発する現象。矢口渡駅手前で逆方向に分けますが、これは池上の方向でさほど桜館と離れておらず、さらにその先は東急池上線の蓮沼駅、蒲田駅から一駅。はすぬま温泉の駅ですね。蒲田からは行きやすいけど、この逆方向からになると女塚神社の東側をすすみ唐突に工学院の正面を横切って地下道で線路を渡って、そこから道が狭くなると繁華街内に入り、そんなにでかい繁華街ではなく左折して川に直面すると向こう岸に

「ゆ」

はいこれでルートは説明しました。ちな、右折直進するとほぼJR蒲田駅前です。

正覚院
































黒湯透明度5センチ弱。少し塩味とあるが感じない(金属の味)濃い黒湯。成分上の話だと思う。僅か砂状成分&ヌルヌルが底にあるが、ほとんどは溶け込んでしまったようなかんじ。効果はツルツルのほうがやや勝る。温まるし蒲田近辺の泉質の良さを実感させるものの、壺型半露天風呂の浴槽一つ(といっても5人まで入れると思う)だけで、あとは凝ってはいるが白湯です。駅そばで大変人気のある銭湯(つまり高齢者をはじめ地元色の強さ(ちょっと強いかなー)に加え学生や得体のしれない繁華街メンバーや蒲田を旅の拠点とする余所者や流浪の銭湯好きも早くから多く来る)ゆえ、そういう雰囲気を好まない人には向かない。誤解なきように店の方は良い感じです。リニューアルはしているとおもうが、銭湯を「磨く」方についやし、デザインはイマドキ風に新しくはしてないのかな。立体的なジャグジーは面白いし打たせ湯もちゃんとした設備だが、タイル地の従来の風呂場をもつスーパー銭湯、と思ってるといいです。内湯エリアは明るいので暗いの苦手派は向く。













蒲田駅周辺もだいぶ黒湯銭湯が減ったように思う。湯の状態をここはよく伝えていると思います。

おしまい。
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2019/12/22日誌:昼の徘徊・ザ・東京温泉ウォーキンズ30(新奥沢駅→環八→武蔵新田駅←→新田浴場)

2019年12月22日 | 東京温泉
天気があまりよくありません。一日おきに交互に晴れます、という週間予報は僅か一往復で崩れました。昨日は益の湯リベンジという、今までも書かないけど頻繁にあったような再訪を深夜に書いて、余りにアクセス数が少なかったのでやる気をなくしました。そもそもあまり遠くに行きたくなくなってましたが、今日は冬至で都内の銭湯はみなゆず湯。食べ過ぎというこの2ヶ月なかった状態でもあり、知ってる道の途中なら足を伸ばしてもいざ雨になっても精神的負荷にならないな、とスルーしていた「何かに紹介されたりランキングされたり並べられたりしないがちな近所の小さな温泉銭湯」に目を向けることにしました。ガイド類やサイトを繰ると、大田区のサイトに武蔵新田駅そばの銭湯が書いてありました。あれ、温泉(白湯ではない系)だったのか。

それが新田神社前の商店街をさらにずっと歩いていくと右脇にさりげなく現れる新田浴場です。ほんとに、私が学生くらいの頃にはスーパー銭湯仕様のモダンな湯だったと思うのですが、多機能銭湯が無料メニュー横並びになり、定番の電気風呂や壺型露天風呂(空が遠く上方向に小さく見える半露天風呂)から背中&周囲&底バブルジェット、座り寝る、打たせ湯というのがスーパー銭湯並になってきて、あるいは機能要素の欠けるとこは何かプラスアルファをしなきゃならず、多分バブル後に下火になっていくにつれそれら機能の維持が難しくなり、結構汚れたり止まったりとなったとこで鷹番の湯はさほど改変しないでも綺麗にしてさらにリニューアルしたようだし、またこの二十年あまりの間にシルク湯サウナ、狭いところは白湯を今や成分なしに身体が温まるしいつまでも浸かってられると大人気の人工炭酸泉に切り替えたり、これは場所によって相当な差別化要素でチェーンのスパでは温泉代わりに大規模導入したりしてますが方式はだいぶ変化し多岐にわたっています。特に銭湯反撃の10年代昨今は上もしくは下を住居棟、すなわちマンション銭湯にしてリフォームの一環として銭湯部を最新デザインにリニューアルしたり複数サウナやさらに脱衣場や共用部を含め高機能多機能化したりと、これは銭湯斜陽と言われて久しいにも関わらず過激な競争が再燃してるようにも思えます。この湯はそれが途中で止まっている。多分バブル前のリニューアルで盛大に作り上げて、今はそこに付加したりとかはなく、また面白いのは湯の説明も浴槽の趣向の説明も一切ない。不親切的なカキコミもあるようですが家族でやられており広いのにくらべ人手がなく地元の人の相手で精一杯なのかも。でも湯殿には頻繁に掃除に入るし、余所者としての客観カキコミはわかるんだけどそれは地元主体の銭湯なんだから、と思う私はこの温泉が気に入ったのです。ベタベタするとこも苦手な人は苦手なんです。共用部から追い立てられるようなのも嫌い。設備がでかいんだから使わないものがちょっとホコリをかぶってても壊れてもいい。



ルートは省略します。ちょっと前のウォーキングコースがみんな新奥沢駅跡から蒲田(海)方向へ環八をたどってますが、同じです。ようは武蔵新田駅に田園調布側からアプローチするだけですね。わかりやすい道ですが、ここのところ寝込んでいたせいか桜館行った初期よりすら、やたら遠く感じた。とまれ、武蔵新田駅。


昨日も渡った池上線。

久が原近辺。



今や都心部では懐かしいタイプの看板。

白山神社、光明寺山門とずんずん進む。



三味線?と思った。か「ねこ」。

やっと新田神社へ分ける道へ。旧道ぽいなあ。




すぐ右に行く道へ向けて、新田義興関連で最も有名な「とんべい地蔵」。地蔵の裏が大きく切れ落ちた凹地で、多摩川旧流路と思われる。



こちらは違います。もう間違える人いないな。

少なくとも3度ブログ書いてるのでもう書きません。いまどきだからWikipediaにあると思います。

「神霊矢口渡」の大当たりで盛り上がったあたりです。歌舞伎として中村屋の一年にもでてきました。矢口渡はこちらのブログに先週書きましたね。

線路の向こうが恐らく元多摩川。

大きな坂道になっている。

ずっといくと交差するように、武蔵新田駅からの商店街に当たります。右折。

新田神社。エキブロに書きました。






































もう出てる。年末に初詣する人もいますしね。

多摩川七福神はコンパクトなので回りやすいが、現在は7スタンプが結集してるね(汗)


破魔矢の起源。平賀源内すごいよね。破魔矢は通常でも買えますが秋には鄙びた色に…





















さて。商店街を直進します。かなり直進します。人通りは結構多い。

唐突に右手に現れる。

湯NITTAと名乗っていたときもあったのだろうか。

男女で施設が違うっぽいので、固定だとしたら全部はむりです。あるいはやってないのもあるかもしれん。





新田浴場。

確かに意外と隠れ家的な黒湯銭湯。新田神社商店街のやや先になるので知っていないと駅そばには見えず、来にくいのだろう。圧倒的な共用部の広さ、プラスして脱衣兼休憩所の広さは、一昔前には都内にあった感じ。外装からも一部内装からも、80年代までのニューウェーブ的なスーパー銭湯の形を残し、かつてはさらに設備もあったのだろうか。浴槽のギリシャ柱や丸い噴水は弘明寺の中島館のミニ版のよう。

浴槽はたとえば鷹番の湯の感じで懐かしい青タイルに各種バブルジェット、それと壁際に並行してまるで浴場隅の闇が滲み出した如くの黒湯(透明度10センチ弱で濃いがキメが細かく、肌に積もる砂粒やヌルヌルは皆無のツルツルだから女性向き)が3人がゆうゆうつかれる程度に広く少し深い。なので肩までつかれ、熱いといってもさほどきつくはなく、これは程よい。薬湯(22日はゆず湯の日、薬湯にゆずの入ったでかい袋が浮かんでた)、ほか水風呂。浴場は少し敷地面積が狭くて女湯には屋根のある浴槽がある。サウナもあるがこれは普通の銭湯サウナなので人により言いたいことはあろうがそんな大きな期待をするものではそもそもない。日常のものだ。



休日でもさほど混まずそれでも地元の人がひっきりなし、これは盲点だった、混んでなければこれほど時間の潰せるゆったりした共用部はない。設備は古くなってしまっているが、リニューアル銭湯にない「民宿感」がある。共用部はでかいテレビあり。サンガリアなどの珍しい飲み物あり、おそらく他より安い。がぶ飲みレモンクリームソーダて(ポッカ)500ミリで120円。このへんはよく来るのでしまむら帰りにゆっくりしにこれるな。だいたい天井が体育館みたいに高いとこは好きなんですよ、稲荷湯みたいな。平面積狭くても開放感が凄まじい。飲み物3本飲む方もおかしい。。

武蔵新田駅で終了です。さようなら。

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2019/11/28日誌:夜の徘徊・ザ・東京温泉ウォーキンズ11(中原街道→石川台→池上→西蒲田・女塚温泉改正湯→SPA&HOTEL和→蒲田駅)加筆あり

2019年12月22日 | 東京温泉
こう連日、温泉を訪ねているとスれてくる。最初に評判のいいところを訪ね過ぎたために、おおかた有名なところは行き尽くし、自分で探して行くようになると相対的な見方をするようになる。そういう評論目線では評価を低めに書いてしまいがちです。しかしそれ以上に思ったのがアプローチの良し悪しによる評価の上下。このシリーズはウォーキング&温泉、いわゆるW&Oをテーマにしています(そんな言葉ありません)。電車や車やバイク以上に「歩行」という個人差の大きい交通手段を使うため、私なんかは平地ならいくらでも歩けそうですし、背中を傷めているので(だから温泉銭湯廻ることになったのを今思い出した)筋肉に負荷をかける起伏は悪印象になりがち。そこへきて今日は早い時間に歩き出したのに雨が降ってきて豪雨の中を何キロも歩くはめになった。もちろん寒暖差による温泉評価は上がるんですけど、アプローチが険しく感じるのもたしかで、池上から蒲田は苦行でした。多分天気によりこのコースは川沿いを歩くなど楽しいものになるはずで、そうなると温泉銭湯への冷静な見方にもおひさまバイアスがかかり、ただ良かった良かったの感想になる。正直、後者でいいと思う。最近エンタメ性皆無の長文になるせいか閲覧数が激減しているので唐突にウォーキング記録に切り替えます。なお、あんまり明示してませんがこのシリーズは東京都大田区の西端、および世田谷区の南東端、目黒区の南西端一帯におすまいの方へ向けて、こういうウォーキングルートがありますよ、という提案でもあります。起点は新奥沢駅跡というGoogleMAPにしかでてこない場所にしてぼかしてますが、そこから2キロ四方以内なら参考になるかと。では。




ここまでは稲荷湯ルートとおなじです。呑川出合。

中原街道を洗足池に向かいます。洗足池寸前で右折。荏原病院ルートですね。

狭い道だけど交通量の多さに閉口。自転車が突っ込んでくるので気持ちいい歩行でもない。

池上線またぎ。

石川台で祠。こういう庚申塔はとても多いです。農地時代の名残。

ざっくりした造作ですね。

猿がほぼサルボボ。括り猿。

日蓮宗系の路傍石仏、さすがに多いです。池上近いですから。

荏原病院は紅葉がきれいでした。

その目の前のお店に簡素な祠。壊れているのは戦災かな。



やはり規格物みたいなざっくりした造作です。

ここは高台で、まっすぐ道なりに降りていきます。目の前を新幹線が通過しますね。

降りきった丁字路の右脇に本門寺末寺長慶寺があります。鎌倉の長慶寺が有名ですね。

ここの門前題目塔の台石が凄まじい。鉢状穴が深い深い!4面びっしり穴があいてますが、スマホの不調で3面だけどうぞ。ここまでのものは珍しく、まるでポットホール。多くの塔では見栄えのため新品の台石と交換するんでしょうね。





右折して新幹線の高架をくぐっていきます。

蒲田っぽい看板を見てホッとするも、ここで豪雨です。。
ここも潜り抜けて向こうへ行くと、道が盛り上がっている。



これが池上本門寺門前を流れる川とわかるとテンションがダダ下がりました。ぜんぜん蒲田ちゃうやんけ。池上。やっと池上。ちなみに前に書いた桜館が近いと思います。あたり3つくらい温泉銭湯あったかな。



見覚えある。

池上本門寺でした。門前。

雨のこの道を歩くのは初めて。川沿いは道幅狭く自転車の突進が怖い。もっとも生活道路に見知らぬ歩行者がズブ濡れで歩いてるほうが怖いか。

本門寺の山。幽霊階段もあるんだっけ。





神社なんてあったっけ。

次の橋で右に入ります。

…もう着くかと思ったらここから1キロ直進…

我慢の顔をしてやっと左折するとこにくる。なんとなく見覚えがある道。女塚神社の近くかもしれない。


さらにここで右に入ると見覚えありまくる道。はすぬま温泉から帰るとき、ちょっと入り込んだあたりでした。女塚温泉郷といえばいいのか、3軒ほど同じ源泉で銭湯が営まれていたようです。西蒲田に分布する湯量の多い、湯の濃いことで知られた温泉。かけ流しのはすぬま温泉も含まれますね。

改正湯です。昭和四年創業でがんばっています。女塚温泉の名も書かれている。よく知らないが、女塚温泉を別の銭湯として書いている人もいました(潰れたことになっている)。ネットの人なんていいかけんなんでわからないですけど。私含め。



金曜休みなので今日慌てて来たんです。早い時間に。すでに混んでた。いや蒲田駅そばという利便性に加えて著名なだけあり人気ですね。洗い場も湯船も余裕はあるのですが脱衣場に人が多いよ。設備も内装もリニューアル銭湯並になされていますが、浴場は稲荷湯そっくりのレトロ感。ここは共用部含め全体に広々してますが、脱衣場が狭く感じるし、そうなると浴場をよく見れば洗い場は広く取られているし天井は高く富士山のタイル絵や浴槽脇の金魚大水槽(群れで棲息していて一寸生なましいw)がスケール感を大きくしているし、浴槽もこころなしか広め(というより水面下が立体的で場所により深く独特)だけれど、計算してみると実際に例えば稲荷湯より浴室容積が大きいわけでもないのでは。内部がリニューアル銭湯化していないところは個人的に好き。サービス精神はたぶんリニューアル前からなんだろうなあ、立体的な浴槽もそうですが、お湯も四種類もある。稲荷湯同様、パズルのような入り組み方をしており、しかも水中が不規則な起伏で、思わぬところで座ったり足を伸ばしたりできる。この平面積でけっこうストレスなく人が入れそうなところも上手い。人は多いけど回転が早いゆえ、浴槽はどのゾーンもじっくり浸かることができます。入り方の説明もそこここにあるので親切。稲荷湯にあったカプセルのようなジェットバスはスイッチで一定時間噴出しますが、位置が低いのでしゃがまなきゃならないのは稲荷湯より入りにくい。しかしまあ清潔!湯もタイル底もつるつる(稲荷湯がそうでないというわけではありません)。この普通の湯エリアは平面積はありますが、それより色付きの他のゾーンのほうが人気。シルク湯は細かい泡を湯に混ぜて白く見せる優しい湯で、炭酸泉に少し似ているか。成分があるわけではないが、狭いのもあり人が交代交代入ってて少し待ってしまった。ここでも一番人気なのは炭酸泉。もっとも、黒湯に炭酸を混ぜ、温度を高めにしているのが独特だ。熱いと長風呂できないなーと思ったら黒湯よりぬるかった。炭酸が抜けるのでどこも低めなんですよね、壁に入り方ふくめ説明があります。何度も長風呂しなさい、と。ご老人がやってました。これはリニューアル時にできたのだろう。黒湯なのでぬるめといっても芯にひびき、あまり入りませんでした。

で、かつてはほぼ透明度がないと濃さを讃えられた黒湯なのですが、異色の淡彩はすぬま温泉よりは色濃いけれど(すいません久が原ますの湯と勘違いしてたので修正)、どこよりも濃い感じはしない、でした。つまりそこそこ透明度はある。古いガイドサイトに2-3センチの透明度でドス黒いとありましたが、写真も漆黒ですが、いや、つるつるした大田区の茶色味のある黒湯そのものでした。湯はさっぱりし底面・床面にまったくぬめりが残らないので、その点温泉感が薄いですが、水面に黒ビールの泡のようなものが浮いたりはしています。黒湯って冷泉で、場所により時間により激しく濃淡がある。濃さは成分の多さで決めるもので、新馬場の北品川温泉が都内一とテレビで認定されたそうで、ここはリニューアルまで成分分析もしなかったそうなので、てきとうに「都内一」と書かれていたのでしょう。もちろん温泉として、雨の中きて雨の中家まで帰って全然温さが持続しているので、駅前のスーパー温泉銭湯より効きます。だから人気があるんでしょう。池上温泉、辰巳天然温泉といった、濃さで知られた黒湯温泉も枯渇するなどで閉じました。今年になって休館状態になったところもあります。多くの老舗の黒湯温泉銭湯は湯船を狭くして循環させたり、湯を足して枯渇を避けているようですが、昔の写真を見るとここも平面積を小さくし(それを減点している人もいますが水面下の立体構造により二人しか入れないということはありません)気泡風呂にしてしのいでいるのかもしれない、と思いましたが、濃い薄いをただ色だけで判断するのはいけない、とあとあとポカポカの身体を抱えて思ったのですよ。いろいろ書きましたが、黒湯の奥のプライベート水中椅子スペースは最高です。タイル絵は壮大な富士山以外にもあったかな。設備はかなりちゃんとメンテしてるかんじでした。最後に、多分遠近人がよく来ると思いますが、基本的には蒲田なので、人によって、あまり客層が良くないと感じる人もいるかもしれない。下町だし、マナーの悪い人やよそものに喧嘩を売るようなふるまいの人もいました。なにげにそういうのに慣れてるので、駅で通行を避けないと大きな舌打ちをする若い風のおばさん(帰りに何かあった)なんかに比べれば記憶にすら残らないレベルですが、設備が良くても印象が悪くなるから困ったものです。裸で長屁するな、目の前だぞ。

マンションの下一面を使用していますが、代々の老舗の風呂屋です。

来た方向のまま歩くと工学院裏。




はい、これが蒲田駅前のスーパー温泉。銭湯とされてますがスパないしサウナですね。繁華街のビルの上です。錦糸町の楽天地スパを小ぶりにして新しくしたような感じ。施設は新しいので値段以外良いですよ(最低で平日1時間コース1300円)。塩化物混合の黒湯。浴槽も広いし早い時間かなり空いている。「東京ゆらん」によると大田区で黒の濃さでは一番だそうですが、ヌルヌルや表面の澱はあるものの肌触りが軽く、わりとぬるめなのもあって身体にはスッキリした印象でした。加温循環以外は消毒くらいの当地源泉掛け流し。

はー、雨きつかった。


まあ、こんな距離ではなかった
w
最後に14年前のAll Aboutの「濃い温泉銭湯」記事へのリンク。十二社温泉も閉じましたので、改正温泉しか残っていません。しみじみします。


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2019/12/21日誌:夜の徘徊・ザ・東京温泉ウォーキンズ6リベンジ(目黒線奥沢駅〜自由通り〜池上線雪が谷大塚駅〜久が原駅〜COCOFUROますの湯)

2019年12月21日 | 東京温泉
あんまりにも背中が痛んで三日間禄に寝てないから遠くにチャレンジはやめて近場銭湯で療養です。都合により夜9時半まで休む間が無かったので2ヶ月ぶりにラーメンを詰め込んで身体が富栄養化し顔が赤潮(朝潮ではない)、歩かねば辛くとも。


ココフロ益の湯さんです。2ヶ月ぶりくらい?ここの湯は良かったけど時間が無かった記憶がある。今日はあのときより時間を作るべく速歩きで。







前回環八からストレートに久が原まで歩いたので単純でしたが、時間帯で車通りがうるさい。今日は遅いけど、ルートを並行した自由通りにとりました。まあでもほぼいっしょで、これだと途中雪が谷大塚駅ちかくから池上線沿いになる。御嶽山駅を通るから調布弁天湯でもよかったな。東玉川神社は渋谷氷川神社から江戸後期の社殿を移築しており、天井画があるとか。













自由通りは暗くてイヤだった。

ますの湯リターンズですが。
22時前半、学生多い。やはり少し狭いかなあ。
活気があり、波もある。
11時なら確実にすいてるだろう(浴室自体はそこまで混んでない、共用部にたまる)。
改めて黒湯ですがやはり質が良いです。
透明度20センチあるけど重い。ヌルヌルなのに透けているのは清潔感がある(館内同様)。
でもやっぱり熱いから泉質がわかりづらいですね。源泉かけ流しですが、加温ですからもっと下げて欲しい声もわかるかな。人工炭酸泉は新しい設備のようで身体にはむしろきつさがなく、肌が赤くなるのも(照明のせいもあるが)わかりにくい。きついとこはすぐ赤くなる。

しかし今日の寒気ではどうも身体に残らないな…腹痛おさまらず(ただ痛いだけの最悪腹痛)。。

池上線久が原駅から帰りましたが、さすが東急、23時台でも逆方向の車両点検。寒風の中、長待たせ。そういうとこだぞ。向こう百年は激混み電車も開かずの踏切も放置なんだろう。終電でもないのにぎゅうぎゅう。温泉のせいではない。

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2019/12/20日誌:昼の徘徊・ザ・東京温泉ウォーキンズ29(錦糸町駅→天然温泉楽天地スパ→北割下水→大黒湯→御谷湯→深川資料館通り→清澄白河駅)

2019年12月20日 | 東京温泉
なんと昨日書いた多摩川大橋で、高校生がラップバトルの罰ゲームに飛び込み水死したというニュース。川崎ですね・・・

今日は逆の方向、深川・押上界隈です。前々から書こうと思っていたところで、都内の温泉スパはとりあえずここまで押さえればあとはいいか、という男性専門のサウナ温泉「楽天地」にいくつか銭湯を組み合わせ、ウォーキングするにもこのへんは死ぬほど歩いてるので(今年特に多かったのはエキブロ参照)、エリアをまたがり清澄庭園そばまで歩くこととします。ほんとは逆コースのほうが温泉で〆られていいです。あくまで開湯時間とロケーションの都合です。



地下鉄から錦糸町の駅を降りると、パルコの中に直接出ることができますが、WESTの最上階までエレベーターで昇ります。そこが屋上に設置された空中サウナ&休憩所というような楽天地で、黒湯としては比較的深層から汲み上げた温泉が自慢。基本的に館内着でうろうろし温泉入り食事して各種休憩室で寝る、というタイプで、万葉倶楽部の小型版みたいなかんじ。固定費さえ払えば他のお値段はそんなに高くないし明示されてるので楽しめます。ただ思ったより敷地が広くない。なので人気が裏目というか、平日の昼でも人がいっぱいいる。屋上のワンフロアだから・・・混雑時間帯は大変かもしれない。

天然温泉黒湯については透明度50センチ以上、加温循環(明記)塩気がある塩化物泉(650m深層)。湯が意外と強い!このあたりの特徴なんだろうか。透明度のわりに底にはヌルヌルもある。古代の湯のとき皮膚に塩がわいたので一応さいごは真水で流した。ここの自慢のアカスリ(二種類あるがほぼ三助的なサービスが面白い)、ヨモギサウナ、ろうりゅはやらなかった。

ロッカールームと比しても広い浴場ではないが屋上のガラス張りで明るく気持ちが良い。季節が良ければ休憩室を使わなくても、外を見ながら浴場ベンチで全裸休憩で十分やすまるでしょう。浴槽はたっぷり黒湯と高濃度炭酸泉(と水風呂)で、洗い場等のスペースはその隙間にあるような配置。それに加え別室あかすり等の占有スペースが狭い印象を与えてしまうのかもしれない。温泉を楽しむだけなら一時間コース(1300円)で十分。1000円を超えるスパは、ごく一部の高性能銭湯を除けばぜったい470円を凌駕する満足を得られるものだし、サービスも行き届いている。この日は3つも湯に入ったけど、結局最初のここが一番体に残りましたよ。塩湯ってだけな気も

多少お金を加算しても手ぶら利用が理想です。基本料金だけでも適切な場所に必ず必要なものが備えてあるので問題はないです。また時間がないからと館内着借りないと休憩室や食堂すら入れないのは注意。ここは近所にいて、会員になれば良い休憩所になるだろうな。

まあ平日昼でもサラリーマンや地元やお相撲さんみたいな人で盛況、場所が良いからね。こちらは男性専用ですが女性用もあるようです。子供嫌いはこういうとこはいいかもね。





パルコから出ると屋上にスパって書いてますね。高架をくぐり錦糸公園の脇をまっすぐ北上。北斎通り(南割下水)通過。四ツ目通りです。









やがて春日通りに交差します。地図だとあまり大きな道に見えない。これが北割下水になります。本所七不思議の送り提灯など、つまりもう本所近い。ということは押上も近いです。ちなみにこのへんも今年はけっこうエキブロに書いた通りうろうろしてました。



ふと地図を見ると「大黒湯」。押上から来れるということでスカイツリー客やスカイツリー展望目当てに人が来る、と昔書いてあった。リニューアル銭湯なんだろうか、とスマホを検索するとなぜか最近天然温泉を名乗っているようだ。うう、すぐそばだから行かざるをえないが・・・この時間は一番湯狙いのお年寄りが押し寄せるんだよな・・・このへんだと大田区よりたいへんそうだ・・・

景気の良い銭湯特有の路駐自転車の群れ、べたべた貼られた多くの掲示が見える。ああ、まだ10分たってないから混んでいる。大黒湯はナノ温泉になったと書いてあるが・・・井戸水のメタケイ酸の濃さを測ったら温泉だったということ?…あるいは人工かな?(前者だったようです)













黒湯でないことは確か。で、思いつきで寄ったら激混み。スカイツリーに近いからというより地元の高齢者の数が凄い(マナーは良、下町のよそ者に対するシャイさというか、この混み方にしては楽だった)!

やっと入れた狭い露天風呂から見上げる空は、隠れんぼの路地からトンボを見上げた子供の頃を思い出す。懐かしい。これは壺型露天風呂でも「路地裏タイプ」として記憶しておく。シャンプー等完備は古い銭湯には珍しい(使わなかったけど)まああんまり長居する雰囲気でもなし、そもそも自分もベイジングクロウのタイプなのだが、こちらのご老人がたも半数は出るのが早い。浴槽に居座るのも半数だから少し待てば入れます。建物は和風銭湯で破風も見え格天井だが、小ぶり。スカイツリーの展望所なんてあるの?前の道から見返すとスカイツリーと、スカイツリー以前からあるだろう銀色の銭湯煙突が並んでいた。これは番外風呂です(人工炭酸泉が人気でした、足しか入れんかった。西洋薬草の薬湯はこの日一番あったまった。そんなもんです)。



ちょっと歩きます。両国のほうに歩くとスカイツリーにまっすぐ向かう路地があり、ここは写真ポイント。暗渠をわたり(このへんは昔は中心地ですかね、関東大震災慰霊碑がある)三つ目通りで左折。ちょっと寒くなってきたころ、向いを少し入ったところに御谷湯のマンション銭湯があります。





















ここは大田区の黒湯銭湯を思わせる。最新のリニューアル温泉銭湯で設備も設計も企画もすごい。細かくいってるときりがないほどで、やり手だなあ、と思う。激混みですが浴室はたくみに配置され迷路のようで面白い。でも子供はいません・・・。黒湯というより褐色透明湯。大小の白い湯の花が湧いていて驚く。源泉かけ流しの加温のみ。メタケイ酸で温泉と認定されたそうだが、色がある上、湯の花が湧いてる時点で黒湯温泉の一種としていいだろう。粉のような細かい湯の花が多いゆえ、混んでるからア〇かと思った。つまり硫黄成分があるのだろうか、強羅温泉程度にしか感じないけど。湯に味なし。温度別黒湯浴槽のほかライティングで演出する薬湯や(確かに効きそうだ)、半露天風呂(こっちの黒湯のが淀んで良い気がする、かなり厳しいスペースにもかかわらず日本庭園風しつらえとベンチもある)からの、もうちょっと離れたスカイツリー覗き見など、マンション上層銭湯ならではで戸越銀座温泉を思いだした。

ただ、自分はあんまこういうこと書かないけど余所者に無愛想。比較的年若いフロントのとこではたまにあるけど、テレビとか見てるでもなく、応対にまったく言葉を発さないというのもすごいなと。リニューアル銭湯はビジネスライクなところは多いが、むしろよほど地域密着志向なのだろう、常連にはよく声をかけている(写真とりたいとかそういう余所者には冷たいのは言うまでもなく)。

趣向の凝り方は戸越の比ではなく人気もうなづけるので、客の多さは仕方ないが初めて洗い場に並んで待った。待たなければこういうことも書かないほど気にならなかったはず。時間をずらせばここまではいくまい。混み方、武蔵小山温泉並。





















はい、ほかの余所者入湯者と早々に退散して夕闇の中、清澄白河へ向かいます。これもエキブロに書いた御船蔵コースに近いので、写真だけでどうぞ。






















まっすぐ南に降りる形ですね。清澄白河駅は最短で半蔵門線に入れますが、深川資料館通りまで行って、いつもの佃煮を二つの店(魚保、たかはし)で買って帰りました。

最終的に寒かった。
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2019/12/19日誌:昼の徘徊・ザ・東京温泉ウォーキンズ28(武蔵新田駅→圓應寺→矢口の渡し跡→多摩川土手→第一相模湯→蒲田駅)

2019年12月20日 | 東京温泉
少しお休みしていました。前回書いたとおり体調不良が長引いたため、ペース自体落として身体に障らないよう続けていきます。このコースもウォーキングコースは計5キロくらいしかありません。でもこの寒さだと堪えます。


東急多摩川線武蔵新田駅から多摩川へ向かいます。新田義興伝承のある新田神社についてはすでに書きました。矢口の渡しは新田義興が謀略で水流に沈められた渡しということになっていますが、中世の多摩川流路はもっと新田神社寄りに北へ曲がっており、頓兵衛地蔵が川岸のあたりにあたると思われるそうです。とまれ、近代には今の位置に固定されつつあったので、多摩川大橋がかかる前は矢口の渡しという渡し船がここに実用に存在しました。





新田神社周辺から多摩川のあたりに寺社が散在します。都心からの近代移転かな。大空襲を受けているので黒焦げの狛犬など点々と残ります。





江戸後期の馬頭観音ですがかなり摩耗しています。しかも台石に鉢状穴が深く穿たれ、古い状態を保っています。








手前の社は屋敷神で裏は寺。

多摩川土手下の圓應寺です。



なんと十三佛があります。







巨大な庚申塔。江戸前期でこんなに立派なものは都内でもあまり見ません。建立した地元(古市場村)は相当栄えていたと思われます。移築ですが隣のとろけ地蔵とともに災害戦災にやられた江戸に珍しい大きな遺物で見る価値あります。



「六郷荘」

右端は縁應寺と読めますが。「古市之跡」


シャープな彫り過ぎて野趣はないです。







多摩川大橋たもとにある総鎮守東八幡神社。







矢口の渡し辺です。多摩川大橋よりすこし圓應寺側(上流側)ですね。ところが台風で被災し修復工事中。はからずも荒々しい多摩川中世の姿を彷彿とさせる光景です。鏡のようにしずかですが。足の長い黒い鳥や鵜が、多摩川でも下流近いことを感じさせる。



矢口の渡し跡(標識は工事中エリア内か)


















橋を越え下流へ向かって土手を歩く。暖かければいい散歩道でしょう。

うねる多摩川の先に川崎が見えてきたところで土手をおりる。



少し歩くと目的の温泉銭湯、第一相模湯です。今はスタンダードなマンション1階銭湯(もちろん平面積はあるので大抵(ここも)マンションの後ろに湯屋が張り出します)。




ここはいち早く人工炭酸泉を始めたところで、設備は若干レトロですが非常にメンテがよく、迫力のあるお湯です。炭酸が強いので好きな方は好きでしょう(きついなら鉄板部を外して入ると良い)。浴槽が写真だと小さく写るようで思ったよりどっぷり入れました。黒湯は浅い方が電気風呂、深い方は昔ながらのほんとに深いタイル浴槽ですが、段差に座れるし手動でバブルを出すことも、バブルを止めておくこともできる(ゆっくり入るのに後者は大事)。珍しくあのカプセル型のバブル設備が黒湯と白湯の両方にあります。白湯は今回入りませんでしたが(十分です)、とにかくここは清潔です。女性には重要な点か。神経質なくらい配慮されているから多少ロッカーや浴室が80年代以前の銭湯の作りだったとしても、言われなければリニューアル銭湯と思えるほど「白い」。時間によりけりですが高齢の方は多いので地元感は強いものの、多分よそからも入りに来るのでしょう、店の人含めわりとベタベタしない雰囲気があります。これも好む人がいるかと。

黒湯は透明度15センチと聞いてましたが10センチ。典型的な黒湯ゆえ、炭酸泉で差別化というのはわかる気も。前も書きましたが黒湯というのは入る位置により、時間により違うもの。まだ開店から間がない時点で、少し油分が浮き、僅か塩気があるような。入っているときはわからないですが、久しぶりの温泉銭湯だったせいもあるでしょうが、結果わたしにしては長時間入っていましたよ。決して物凄い効くとか熱気がもつということではないですが日常使いには向いている適度なお湯だと思います。加温ではありますが加水はどうなんだろうな。ここは売店も有名だそうで毎年の干支タオルが発売され、来年のデザイン2つのうち1つは売り切れ。中の自販機や共用部の冷蔵庫には他で見ない缶ジュースなども。レトロなサンガリアのオレンジジュース缶とか。

ここから雑色は近く、あちらの温泉銭湯と似ると思いきや、微妙に違う。強いて言えばヌーランド(関係あるのかな)には近いかもしれない。クセのない、薄くもない黒湯でした。


ここからは雑色を横目に蒲田まで歩きます。線路向こうの京急雑色駅を使わないと、蒲田まで歩かなければならないのがちょっと遠いかな。まだ寺社が散在するエリアです。











稲荷の名前って面白い。正善坊。どこかから来たのかな。







タイヤ公園に昼間来ると、怪獣が十分の一に縮んで見える。

「大田駅」です。


蒲田。おつかれさまでした。


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2019/12/14日誌:昼の徘徊・ザ・東京温泉ウォーキンズ27(蒲田駅→西糀谷→幸の湯→穴守稲荷神社→旧穴守稲荷神社大鳥居→天空橋駅)

2019年12月15日 | 東京温泉
あまりの寒さに風邪をひいて寝込んでいました。天空橋はほんとに天空橋で、住所は羽田空港なんですね。ほんとに寒い。よって連日温泉めぐりウォーキングは途絶えてしまいましたが、おかげで背筋痛も和らいだようです。休息は必要だ。

蒲田起点で、京急のほうに向かうあたりの温泉銭湯は初めて。ちょっと遠かったですが、おかげで長いこと行けなかった「呪いの大鳥居」まで足を伸ばすことができました。無事空港駐車場から敷地外へ移転完了し、路傍にライトもなく立っています。目の前なのに迷った。

蒲田から糀谷は近いですね。2キロとありますがもっと近く感じました。羽田のような埋立地ではないので程よく下町情緒があります。ぼほ東へ真っ直ぐ。





























幸の湯はわりと奇跡的に残った銭湯ではないでしょうか、このあたりに温泉銭湯は他になく、しかも黒湯と聞いていたのに分析結果は少し異なる。カリウム、カルシウム、マグネシウム-塩化物冷鉱泉とあります。ナトリウム以外の成分が強調される。黒湯の塩湯もあるにはありますけど、こちらはほぼ透明な冷泉です。内湯は僅かに褐色がかり濁りを生じていますが、これはバブルのせいかもしれません。穴蔵のような露天風呂(声が外へ響き苦情があったようで厳重に壁で取り囲まれてしまってます)は私の目には何の色も見えません。循環で消毒してそうですけれど、湯の肌触りは塩のない黒湯より強く、露天風呂は熱いのでけっこう温まります。浴室構造も立体的で面白い。階段の上に水風呂とサウナがありますので、サウナ使わないなら階段は使わない。閑散時間帯だったにもかかわらずそこそこ、年齢層もばらけて人はいましたよ。混んでたらどうかわかりませんが、居心地は良かった。温まりました。ただ冬の海際の快晴の風が、じきに熱を奪ってしまったのは冒頭の通り。




比較的大きな家が点在します。社も多い気がします。





環八へ。





どんどん海へ向かいます。羽田空港も2、3キロ圏内。



はい。羽田の大神社。穴守稲荷です。
実際はもっと海の方にあり鳥居の列と商店街が有名で、栄えていました。狐塚もあった。



羽田が米軍に接収されたとき移転、残された鳥居の一つが「壊そうとすると災いがあったので駐車場に残された大鳥居」だったわけです。大鳥居というほどに巨大なのではなく、基礎が頑丈すぎて壊すよりほかない、むしろ羽田の米軍飛行場の象徴として留め置かれたともいわれています。20年近く前に今の場所(この穴守稲荷とは別の運河沿い)まで動かされて何も起きなかった、というオチがつきます。そのころ文献検証などしても、もちろんアメリカの話なので限界はありますが、それらしい「災い」があったという記録はなかったと聞きました。




びっくりしました。
大改修工事に付き、祠は整理され鳥居群は束ねられ、願をかけて地面から取って持ち帰る「神砂」は箱におさめられそこから取ることになっていました。





























主要な祠はこちらにまとめられている。









幸稲荷がいらっしゃいます。


















庚申塔も三猿がこんな配置でめずらしい。


社からさほど遠くないところに前記の大鳥居があります。天空橋駅からは南に離れています。







平和大鳥居と名付けられています。















天空橋駅へ戻って終了。
お疲れ様でした。







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2019/12/13日誌:昼の徘徊・ザ・東京温泉ウォーキンズ26(桜木町駅→万葉倶楽部横浜→赤レンガ倉庫→中華街→元町・中華街駅)

2019年12月14日 | 東京温泉



はい。豪華温泉センターです。ホテル付温泉パークですが、メインはホテル寄りのところが多い中、立ち寄り湯以上の滞在をする日帰り利用者も多い。至便の場所のホテルに泊まってこの温泉があれば最高、システムがわかりづらく買い物や食事がほとんどできなかったんですが、無料で会員になれるしクーポンもあるので、映画一回見ると思えばまた来て気分転換すると思います。送迎バスありますが、今回は使わずともウォーキングの距離が足りないくらいで、中華街を往復してぎりぎり4キロに達しました。全国チェーンで温泉は湯河原山中を深く掘って毎朝各地に搬送しています。最初は小田原で入ろうと思いましたがそういえば横浜にあった、と早上がりして療養にきた次第。





















桜木町駅自体がなつかしい。むかし赤レンガ倉庫は海の中の突端のイメージがありましたがずいぶんまえに埋め立て遊歩道化、十年前までさんざん来ました。理由があってこなくなり一昨年少し寄った程度ですが、できれば昼間に歩いたほうがいいでしょうね。観光地化してすぐそばの日本丸(国重文)、イルミネーションが美しい観覧車やカップヌードル博物館とあわせて来る人も多いと思います。




















運河を渡るとすぐ万葉倶楽部の大きなビル。海側に単独であります。

フロント行列・・・金曜夕方なのでチェックイン客とかちあってしまった。でも入ってしまえばすぐに温泉入口で、何も考えず入れます。高級温泉旅館ふうサービスですので(値段が2500とかですからね)手ぶら上等なんです。広大な脱衣所・浴室・サウナ・外湯で1時間半いました。最高です。夏のほうがいいかもしれないが露天風呂は寒いほうが好きな人もいるでしょう。6時頃ならまだすいてます。湯は透明で無味。湯河原温泉の搬送なので加工循環・消毒はしていますが、なんかけっこう効きますね。全部同じ湯。外湯は寝湯や檜風呂で海を見ながら寝れますが立つと船より裸を見られることがありうるそう。雰囲気はすさまじくよい。サウナに珍しく入りました。ろうりゅとかいう風神みたいな熱波を受けました。ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉。硫化物入ってたのか。防水ヘッドホンで長いマーラーが聴けた。混んでたらむりだなー。













屋外ビヤホールは閉じてますがさらに上の階に露天の足湯があります。足が冷めたらここで。湯はどこも基本的に低めに感じました。ただ、足湯だけ熱海温泉。八幡温泉で、カルシウム・ナトリウム-塩化物泉だそうです。

ここと5階の広大な休憩室で隣の観覧車のイルミネーションをたのしめます。けっこうな迫力。めまぐるしく色が変わる。この休憩室がまた良いのですが、水以外の飲み物がないので食事は済ませてから、飲み物はフロント裏で買ってこよう。スマホ充電しながら(ケーブル持参)テレビ見てリクライニングで。本格睡眠部屋もあり女性専用もあり、完全にサウナ宿泊体制・・・

金曜夜ならではの混雑はあって、残念ながら8時には出ました。逆方向に歩きます。先日の横浜ウォークコースと途中で同じになります。













赤レンガ倉庫はライトアップしてお客さんたくさん。スケートリンクも混んでますね。





















史跡建造物エリアあたりで海をはなれます。















中華街入口

ここが横浜天主堂あと??




中華街も近づくとすでに駅が見えてますが、少し先にいくと交差点。かの横浜天主堂跡だそうなのですが・・・跡形もない。

このあとちょっと中華街を走り回って、駅に戻って




おわりです。



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