湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

※旧ブログの一部コラム・記事、全画像は移植していません。こちらのコンテンツとして残します。

プロコフィエフ:交響曲第5番

2005年02月26日 | プロコフィエフ
○テンシュテット指揮バイエルン放送交響楽団(BR/PROFIL)1977/12/2
随分としっかりなおかつテンション高い演奏になっている。必ずしもテンシュテ向きの曲ではないとおもうけどこれは派手でかっこいい。○。凄い迫力!

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TESTAMENT新譜のクレンペラー:復活

2005年02月25日 | Weblog
BBCアーカイブ、今度はテスタメントという「高級レーベル」で出ているわけだが、確かに音質はいいのだけれども、はっきり言ってこれを「初出」と言い切るのには抵抗がある。いつもながらタワーの詳細な説明は恐れ入るが、これは石丸などで入手可能であったアメリカ盤CD-R「ラッキー・ボール」で出ていたものと同一である。この時期の復活のライヴでこれほどまでのステレオ高音質のものは見られなかったとあって、90年代前半、BBCから借り出したライヴ音源が夏休み日中時間帯にNHK-FMで特集放送されたときはかなりの反響があったと記憶している。ラッキー・ボールは確か復活だけだが今度のものはモーツァルトが入っている。放送時はモーツァルトも放送されていた。ちなみにこの週間にはブリテンの貴重な自作自演ライヴも放送されているが、CDになるなると思われて未だになっていない(春の交響曲やシンフォニア・ダ・レクイエムあたりをやっていた)。

情報はよく吟味しないとコレクターは見誤って結構な出費をしかねない。ご注意されたし。但し音質に拘るなら迷わず買うべきである。放送を録音しただけのものと雲泥の音であることは確かだから。
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ストラヴィンスキー:春の祭典

2005年02月23日 | ストラヴィンスキー
グーセンス指揮ロンドン交響楽団(EVEREST)

テンポが落ち着いていて感興にやや欠ける。「やや」と書いたのは大いに管弦楽的な響きに申し分はないからだ。聞いていて悪くは無いが個性を感じられないし印象も余り強くは残らない。グーセンスはとにかくフクザツな響きをうまく効果的に響かせるのが得意だが、これほどの有名曲となるといろいろ文句を言われても仕方無い面もあろう。面白くないわけではないですよ、でも無印。
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ヒナステラ:パナンビ

2005年02月23日 | その他ラテン諸国
グーセンス指揮ロンドン交響楽団(EVEREST)

この時代くらいの作曲家でストラヴィンスキーの原始主義の影響を受けていない作曲家を探すほうが難しいくらいだがこの曲も多分に漏れずストラヴィンスキーである。硬派というか、いかにも若者の書きそうな難しい顔を覗かせつつの作品であり、マジメな近現代ファンにはこの曲のほうがエスタンシアよりウケるかもしれない。私はなんともいえません。ヒナステラの出世作であり作品番号1。パナンビはちょうちょの意味。21才の作品。
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ヴィラ・ロボス:ブラジル風バッハ第2番より「カイピラの小さな汽車」

2005年02月23日 | その他ラテン諸国
グーセンス指揮ロンドン交響楽団(EVEREST)

響きはそれなりに派手だが印象に残らない演奏。楽しさがイマイチ伝わってこない。ステレオ。
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チャイコフスキー:交響曲第5番

2005年02月23日 | チャイコフスキー
○A.ヤンソンス指揮レニングラード・フィル(ALTUS)1970年7月1日、大阪フェスティバルホールLIVE・CD

圧倒的に終楽章が聞きもの。これを聞いて感激した人間が多かったのか、やたら売れているのも頷ける。別におかしなことをやっているわけではないのだが、ここに聞かれるものは技術的なものを越えたひとつの芸術の頂点であり、チャイコフスキー5番の演奏史上にある他の歴々に劣らない名匠の成せる技の発露と見ていいだろう。ベストセラーとなっているのもさもありなんだ(2005/01現在)。終演後の壮絶なブラヴォーと拍手はスヴェトラーノフ以降のちょっとおかしなブラヴォー乱発期以前の、ほんとうのブラヴォーであり拍手である。彼らが指揮者個人に向けて叫んだのではなく、今回のこの名演自体に向けて叫んだということはこのタイミングや響きを聞けば瞭然だ。素晴らしい記録が出たものである。基本線は余りテンポを揺らさず自然な流れの上にロシア的な強靭で磊落な響きを載せていくやり方で、ムラヴィンスキーの理知的で個性的なやり方とは異なる所謂メリク・パシャーエフ的なソヴィエト式の典型、といった感じだが、内声部までしっかり整えた上で、その内声自体を磨き上げ必要以上に強く主張させていくことで音楽にボリューム感をあたえている。これがムラヴィンスキーのレニングラード?と思わせるようなミスやキレの悪さを感じるところも少なからずあり、指揮技術的にはムラヴィンスキーより劣ると感じる向きもあるかもしれない。だが、これは揺り戻しなのである。ムラヴィンスキー独特の粘らず直線的に盛り上げる方法、悪く言えばアンサンブルは素晴らしいが淡彩的で一つ一つの演奏が個性に欠け、詰まらない完成されてしまった芸ばかり聞かされるのは正直辛い。レニングラード・フィルとてそうだろう。こういう指揮者が脇にいてこそ彼らもモチベーションを保ちバランスのとれた芸を聞かせられるのだ(と思う)。ヤンソンスも単細胞に無茶苦茶やる指揮者ではない。寧ろ無理なく派手に聞かせるすべを心得ている。だからひとつひとつの楽器を聞いていても他の所謂ロシアロシアした指揮者に比べそんなに変なことはさせていない。弦はレニングラードの力強い弦そのものでそれ以上でもそれ以下でもないし(終楽章は胸のすく演奏を聞かせてくれるが)、ブラスは叫ぶところは叫ぶが(ペットの下品な響きはいかにもロシア流でほほえましい)おしなべて抑制され、特に音符の長さを厳しく制約されている。基本的に短く切り上げる傾向があり、結果発音がとても歯切れ良く、いいリズムが保たれている。ヤンソンスがリズム系の演奏にすぐれていた証左のひとつだろう。面白いのは旋律的な部分になるとグダグダとは言わないまでも自由にリズム取りをまかせているところ。基本的に短く吹かせているのに、突然アクセントの甘い長々しい吹き方をさせているところが面白い。ヘタ、と感じる人もいるかもしれないが解釈である。長々と書いたが、もちろんこれが史上燦然と輝く名演とは言わない。でも、5番のいかにも派手にやりましたよ的な演奏や、いかにもムラヴィンスキーなガチガチの演奏に飽きたら、手を出してみていただきたい。佳演。
Comments (2)
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マーラー:交響曲第8番

2005年02月23日 | マーラー
○アローヨ、ディースカウ他、クーベリック指揮バイエルン放送交響楽団他(audite)1970 /6/24LIVE・CD(SACD)

名演で知られた演奏のステレオ良好録音による登場である。DGの全集でも「千人」が最も素晴らしいとされてきただけに期待させるものがある。やや硬いが聴き易い。 SACD仕様だがCDとしても聴取可能。但し拍手はカットされる。突き進むような第1部は私は大好き。バイエルンもとてもマーラーにあったオケで特に金管の響きに正統的なマーラーを聴いているのだという実感を得ることができる。とにかくこの第1部は速い!後半輪をかけて速く、力技でねじ伏せるような説得力、私は感服いたしました。また合唱の扱いも巧く、オペラ経験も豊富だったクーベリックの面目躍如だ。特に少年合唱の統制が厳しくとられているのは素晴らしい。全声部が一致団結したまとまった音楽となっており、十分この楽章だけでも楽しむことができる。肝心の第2部は巧みな歌唱が主軸となる。穏やかな表現もテンポ良く進み淀み無く流れていく。このあたりはやや中庸的と言ってもいいかもしれない。まとまりはいいがこれといった押し出しの強さに欠ける。バーンスタインのドラマを求めると少し物足りないかも。クーベリックのライヴにおけるエキセントリックさというのはこの演奏においては少しも立ってこないが、むしろそのほうが正解だと思う。クライマックスももっと壮大に天国的にしてほしかったが、クーベリックの解釈はこうなのかもしれない。○。
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チェレプニン:エクスプレッションOP.81-9

2005年02月23日 | ロシア・ソヴィエト
◎作曲家(P)(EMI/HMV)1935

モンポウ的?ドビュッシー的?メシアン的?そう、鳥の声。でも、もっと単純だ。まさにエクスプレッション、即興的な響きの交錯はしかし抒情性を失わない。ある冬の日の日常の出来事を切片に切り取った、そんなような音楽である。とても好き。ロシア的ではない。完全にフランス的現代。驚くほどいい音である。他にも自作自演多数。 ◎。
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シベリウス:交響曲第2番

2005年02月23日 | シベリウス
○ストコフスキ指揮フィラデルフィア・フィル(PO)1964/12/18放送LIVE

冒頭の弦の規則的なリズム音形からして既にテンポが揺れておりいかにもストコ節である。ただ、どうも響きが浅く表層的で深層に訴えかけるものが感じられないのが正直な所。クライマックスの作り方も今一つダイナミズムに欠けているように感じた。ほの暗い中からやがてベートーヴェン的勝利に向かう国民楽派の音楽としてはいささかあっけらかんと明るく開放的でハスッパすぎる。かつての手兵を使った貴重な演奏記録だが、無印。
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ドヴォルザーク:交響曲第7番

2005年02月23日 | 北欧・東欧
○シュミット・イッセルシュテット指揮ベルリン・フィル(disclosure:CD-R)1971/10/11LIVE

解釈はあっさりだが音に迫力がありEMIのNDRライウ゛とは違う。オケの威力に差があるのは言わずもがな、厳しく男っぽい演奏ぶりが前面に出ており、比べてまろやかなN DR盤はやはり修復、つまりいじっているのかな、と思った。もとより精度の高い演奏をする人だがBPOはとくに瑕疵が見当たらないばかりかむせ返るような弦の音や味のある響きを醸すソロ管楽器など精魂篭めた表現が絶え間無く続き、2楽章など感動モノ。リズム表現は四角四面だがドイツぽい力強さと流れよさはある。惜しむらくは録音で、基本的にいいのだが最強音で掠れがある。これは痛い。まあ、4楽章のド迫力は聞きものなので(珍しくテンポ揺れるし)特に後半ご注意しつつお聞き下さい。1、4は出色の凶悪さ。○。
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フォーレ:舟歌第一番op.26

2005年02月23日 | フランス
○作曲家(p-roll)(EMI/telefunken)1913・CD

フォーレは正直よくわからない。昔ペルルミュテールをよく聴いていたころからわからなかった。門下にはラヴェル、ケクランをはじめそうそうたる尖鋭的なメンツが顔を揃えているが、爽やかな叙情性と微妙な色彩には魅力を感じるものの、基本的にロマン派の人というイメージが拭えない。この曲にしても前半はあまりにロマンティックである。後半音が上がると途端にフランス的な仄かな感傷性が宿り耳を楽しませてくれるが、速い音階表現で名技性を示されると、私のようなピアノしろうとはゲンナリしてしまう。名技ではなく音楽が聴きたいのだから。舟歌の旋律が最後まで繰り返し繰り返しされるが、飽きないのは実に微妙なニュアンスが上手いからで、ロールとは思えない精度のリズムも言うにおよばず、後世の範となるべき自然体のフォーレの高い芸域が垣間見える。内声部と旋律の間には確かにロール特有の僅かな齟齬がなくはないが、ロールとしては最高精度と考えていい。フォーレ弾きなら聴いて損はないかも。フォーレ特性のない私はこれが最高の演奏とわかっていても○止まり。
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コープランド:ビリー・ザ・キッドより

2005年02月23日 | アメリカ
ストコフスキ指揮ニューヨーク・フィル(CALA/COLUMBIA,SONY)1947/11/3・CD

WING盤と同じ物と思われる。但しクレジットではこちらは3日のみとなっている。録音印象がかなり違っていて、やはりむこうのほうが雑音が多いぶん聴き易い(逆説的だが)。つまり原音が痩せていないから瑞々しい音楽がそのままで伝わってくるのだ。こちらは音はいいがいささか堅く入り込めない。悪くはないけど、この曲の魅力を伝えきる録音状態とはいえない。
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チャイコフスキー:弦楽セレナーデよりワルツ

2005年02月23日 | チャイコフスキー
○ストコフスキ指揮ニューヨーク・フィル(CALA/COLUMBIA,SONY)1949/11/28・CD

これはどうやってもうまくいく曲だ。早めのテンポで揺らしつつも根底のテンポ感はズレない。だから安心して最後まで聞ける。
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ハチャトゥリアン:仮面舞踏会組曲

2005年02月23日 | ハチャトゥリアン
ストコフスキ指揮ニューヨーク・フィル(CALA/COLUMBIA,SONY)1947/11/3,17・CD

イケイケの派手さがあるものの浮き立つリズム感はなく、また穏やかな曲については今一つ深みが無く感じる。もちろん短く伸び縮みする解釈は健在で、曲の起伏を強調するやり方には一理あるが、ストコの起伏の付け方はどこか醒めていて、これもまた一種の表現主義と思わせるところがある。その証拠というか、オケの音が一様に明るく金属質で耳にきつい。このNYPでもフィラデルフィアの録音同様のことが言える。速い舞曲の勢いは買えるがどうにも曲自体の包蔵する魅力以上のものを提供できているかといえば疑問。それ以上の解釈を加えているのに、むしろマイナスしているような感触。無印。
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ローソーン:曲がり角序曲

2005年02月23日 | イギリス
○バルビローリ指揮ハレ管弦楽団(bbc/IMG)1969/4/24live・CD

ウォルトンのスカピーノあたりの洒脱で垢抜けた感覚とヒンデミット特有の木管アンサンブルや重層的な響きに似たものを感じる。バルビにしては俊敏というかそつなくこなしているふうである。今一つの押しの強さというか表現意志の強さが欲しい気もするがこのての軽い曲ではこのようなものか。面白い曲なのでイギリス好きなら。
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