20世紀ウラ・クラシック!<最新版>

このページは、19世紀末から20世紀の末流ロマン派クラシック音楽に焦点を当て、同時代の録音評を中心に紹介しています。

ウォルトン:管弦楽のためのパルティータ

2010年12月28日 | イギリス
○セル指揮クリーヴランド管弦楽団(DA:CD-R)1967/9/28live

ウォルトンの人気作にしてセルのレパートリーでもある。これは録音に難あり。ノイジーなエアチェックものでステレオではあるものの昔よくあった左右の分離の激しいアレに近い。オケの響きも浅く薄く聴こえ、それでもやはり底力のあるオケだから瑕疵はそれほど目立たないのだが(セルにしては普通の出来か)、軽快な曲であるからこそ重みある響きを求めたい部分もある。セルはとにかくウォルトンの込み入った書法をさばくのが無茶苦茶上手い。客席反応もいい。○。
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アンダーソン:そりすべり

2010年12月28日 | アメリカ
○フィードラー指揮ボストン・ポップス(SINETONE AMR他)CD

本盤はこの古典的録音の最新復刻になるだろうか。廉価EPの扱いになっているが、正直、廉価なりの品質。外縁のノイズだけ増幅されてしまい肝心の音場のスケールは変わらず、といった雑な擬似ステ処理が演奏自体の価値を低めている。ボストン・ポップスは機能性は高いが冷たい響きはBSOと同様、フィードラーのドライブも意外とあっさりしていて、原曲に篭められた仕掛けはちゃんと描き出して機知溢れる音楽を作り上げてはいるのだが、プラスしているものは余り無い。○にはしておく。同盤、余りいい演奏が無い。
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ミヨー:ヴァイオリンとクラヴサンのためのソナタ

2010年12月27日 | フランス
○キャッスルマン(Vn)ハーバッハ(HRPS)(ALBANY)CD

とりとめのない一楽章、印象的な旋律をもつ二楽章、ミヨーらしい機知が感じられる三楽章と性格分けのはっきりした新古典的な作品で、よく聞けば牧歌的なミヨー節を楽しめるが、ハープシコードの音の奇異さに前衛性が先に立つ節もあり、好き嫌いはあるかもしれない。演奏は荒いが、まずまず曲の雰囲気は出ている。
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プロコフィエフ:弦楽四重奏曲第2番

2010年12月27日 | プロコフィエフ
○コペルマン四重奏団(nimbus)CD

ボロディン四重奏団を飛び出したコペルマンの団体で、より民族的で荒い演奏を志向しているのがここでもわかるが、一部とんでもなく音程が狂っている箇所があり気になった。終楽章冒頭のひとしきりなど大事故と言っていいだろう。そこに限らず技術的な難点の存在は否めない。現代の演奏レベルに比してはいささか厳しい。ただ、線の細く艶のあるコペルマンの音はカルミレッリを思い起こさせる美観がある。1stが突出しがちなプロコフィエフのカルテットではあるが、コペルマンは主張し過ぎないよう配慮の上で個性を出してきている。○にはできるだろう。
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あけましておめでとうございます(予約)

2010年12月27日 | Weblog
今年こそ年賀状を出さないので、すいません。
なおかつweb年賀状もやる気が無いので、、、すいません。

あけましておめでとうございます。(予定)
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Disco Archiviaその後(2)

2010年12月27日 | Weblog
結論からいうと、注文しないほうがいいです。

前記のとおり品物を送ってくることは送ってきたのですが、いつもどおり不良品が含まれており(録音すらされてないCD-Rもあった)、そのことを指摘したところ、まったく返信がありません。抜けがあるかも知れ無いのでチェックしてくれ、というメールに返信したものを含め、今のところ3通のメールが無視されたまま二週間がたっています。

ここはもともと一ヶ月以上返信に時間がかかるとか謳っていたのですが、そもそも待たせると言っていた当人が亡くなられているはずなので、「抜けがあったらすぐ送る」という言葉も添えられていましたし、返信がないのはおかしいです。「抜け」は無かったので、それでオワリ、と無視して看過しようという意図をそこはかとなく感じます。

メールは期待できる手段にならないようです。

手紙なら届きます。classicalconductingのサイトに記載されている私書箱宛てにリストと国際郵便為替を送れば、CDを送ってくる可能性はあります。が、不良品があっても私のように放置される可能性があることを警告しておきます。何があっても当方一切関知しません。自己責任でお願いします。

(追記)
確認したらclassicalconductingのサイトが全面的に削除されていました。いずれ再開するとの意思は聞いているのですが、今のところは注文は受け付ていないとみなしていいと思います。
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ヴォーン・ウィリアムズ:タリスの主題による幻想曲

2010年12月27日 | ヴォーン・ウィリアムズ
○ストコフスキ指揮NYP(SCC:CD-R)1962/3/2live

ねっとりロマンティックで感情的に揺れ動く演奏。オケの響きの問題もあるのかもしれないが、いささか重く感じられる。録音もよくない。○にはしておく。
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ウォルトン:ヒンデミットの主題による変奏曲

2010年12月23日 | イギリス
○セル指揮クリーヴランド管弦楽団(DA:CD-R)1970/1/15live

クリーヴランド定期最後のシーズンとなったライヴの記録の一つ。曲はウィーン・フィルとの映像も正規化されているセルのレパートリーで、他愛のない、ウォルトン節陳列棚のような曲だがオケの威力を見せ付けるには適した苛酷な書き口、ここでも冷たく熱したオーケストラのハタラキを聞き取ることができる。円熟も未熟もなく、しかしこの曲はこれでいいのだろう。○。
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グラズノフ:弦楽四重奏曲第5番

2010年12月22日 | グラズノフ
○シシュロフ四重奏団(melodiya)LP

レニフィル四重奏団(タネーエフ四重奏団)に続く録音で選集ボックスの一部になる。ショスタコーヴィチ四重奏団の録音に似ていて(音もよく似ている・・・シシュロ「ス」なのか??)、やや1stが弱いけれども、オーソドックスに聴ける印象。前半楽章はやや平凡か。三楽章が速くダイナミックで面白い。四楽章はよく揃っていて、これはほんとにショスタコ四重奏団にそっくりだ。技術的限界からか装飾音をごまかすような表現があるレニフィル四重奏団にくらべ、このグラズノフ屈指の名楽章の構造的魅力をよく引き出している(むこうはむこうで独特の解釈があり楽しめるが)。立派。○。
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ヴォーン・ウィリアムズ:交響曲第5番

2010年12月21日 | ヴォーン・ウィリアムズ
◎プレヴィン指揮ロイヤル・フィル(TELARC)CD

プレヴィンの感傷的な旋律繰りもさることながら、木管が上手い。美しい音色、繊細なアンサンブルどれをとっても一級品。木管ソロが多用されるこの曲にて同オケの魅力が最大限引き出されている。イギリスオケらしい弦楽器の微妙な色彩感の演出、柔らかく張り詰めた音の組み立てがまた素晴らしくよくできている。併録されている「タリス」よりも優しい音楽の、明るさを特に引き出して、きらきらと煌くような音楽はまったく、どの楽器がどうこうというよりも、素晴らしい「交響曲」である。◎。
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ジョリヴェ:素敵な恋人たち

2010年12月20日 | フランス
○セル指揮クリーヴランド管弦楽団(DA:CD-R)1962/11/18live

擬古典的な作品で恐らくリュリの歌劇「はでな恋人たち」からの抜粋編曲だと思われる。基本的には古典派の流儀に忠実で、ただ楽器の重ね方が過剰でジョリヴェなりの新鮮さを感じさせるところが僅かに織り交ざる。セルはセルと聴きまごうほど力強く前のめりの演奏を仕掛けている。ジョリヴェ・マジックだろうか。最初ミュンシュかと思った。しかし曲が曲なので、それ以上の感情はとくに沸き立たされなかった。○。
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シベリウス:交響曲第3番

2010年12月20日 | シベリウス
○セル指揮クリーヴランド管弦楽団(DA:CD-R)1946/12/9live

クリーヴランド客演時代の古い記録になる。シベリウスとセルは元々相性がいいということもあるのだが、シェフになって以降の演奏ぶりと少し違った感じで、楽しめる演奏。録音が古いので力強さは伝わりづらいのだが、緊張感がびしびしと漲り、なお前進力と内声からえぐるような底深い表現が、とくに1楽章では聴かれる。3楽章がやや力弱い気もするが相対的なものだろう。この曲自体尻すぼみな形態である。とにかく演奏精度が高い、これは客観的に整えたという以上のものを感じる。○。
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ウォルトン:管弦楽のためのパルティータ

2010年12月19日 | イギリス
○セル指揮クリーヴランド管弦楽団(DA:CD-R)1968/2/7ボストンlive

筆のすさび系の曲だがスカピーノやヨハネスブルグ祝典序曲系のわかりやすい組曲で旋律美からも一部で人気がある。セルはオケの機能性を活かした迫力のサウンドを繰り出し、旅演ということもあってか緊張感も漲り、内容空疎な面もあるが、楽しめる。
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オネゲル:ニガモンの歌

2010年12月19日 | フランス
○ミュンシュ指揮ボストン交響楽団(DA:CD-R)1962/4/27live

派手にぶちかますミュンシュ的なかっこいい演奏ではあるが、若干尻すぼみにも感じた。曲の元々の構成とはいえ盛り上がりが前に来てしまい、客席反応も戸惑い気味である。オケは上手い。○。
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グラズノフ:ヴァイオリン協奏曲

2010年12月19日 | グラズノフ
○マジェスケ(Vn)セル指揮クリーヴランド管弦楽団(DA:CD-R)1967/10/6live

国民楽派の楽曲演奏には定評あるセルに対し超絶スタイルで猛烈な演奏を仕掛けるソリストがたまらない。グラズノフのここまで熱い演奏は録音ではなかなか聴けない。それはライヴなりの演奏精度ではあるものの、楽曲の読み込みがしっかりしていて表面的にならない。よくあるつまらない演奏にはけしてならないスタイルなのだ。若手にありがちな技巧だけで突っ走るタイプともまた違う、ロシアロシアしたヴィルトーゾスタイルとも違う、ニュートラルでありながら熱い演奏。セルのバックが丁々発止で第二部への突入がかっこいい。○。
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