習慣HIROSE

映画・演劇のレビュー

『忌怪島』

2023-06-19 17:08:00 | 映画
今読んでいる小説が島を舞台にした恋愛小説だから、というわけじゃないけど呼応するようにこれも島を舞台にした映画だ。まぁ、たまたまだけど。ここに至って清水崇監督のホラー映画がまた量産されている。この先も新作ラッシュだ。ただそこに内容は伴っているのか、不安はある。これは「村シリーズ」に続く「島シリーズ」の第1作ということらしい。(ヒットしたら今回もシリーズ化するはずだが、大丈夫かな?)見る前からあまり期 . . . 本文を読む
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遊気舎『夏至を待つ』

2023-06-19 13:22:00 | 演劇
太宰治が戦時中に執筆した短編『待つ』へのオマージュ。(昔、授業でしたことがある。高校の教科書にも取り上げられた作品)久保田浩書き下ろし新作だ。そして、五十音シリーズのなんと第9作である。(凄い! ここまでくると本気で50音する気が伝わる)10年前に亡くなった祖母(魔瑠)の家にやってきた孫たち。今では住む人もなく荒れ果てた家。生前の祖母は最期までダムの下に沈んでしまった村でたったひとり暮らしていた。 . . . 本文を読む
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大崎梢『27000冊ガーデン』

2023-06-19 08:43:18 | その他
高校の図書館を舞台にして、司書と出入りの書店員が、高校生たちと繰り広げる物語と知り、これは絶対読みたいと思った。しかも作者は大崎梢だ。大丈夫。と、思った。なのに、読み始めて躓く。ミステリー仕立ては仕方ないけど、(『小説推理』に連載された)あまりにお話がチャチでリアリティがない。ガッカリした。途中で辞めようと思ったが、我慢して最後まで読んだ。 それは正解だった。やめなくてよかった。3話目からようや . . . 本文を読む
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千早茜『赤い月の香り』

2023-06-19 08:35:43 | その他
直木賞受賞後、第1作らしい。あの受賞作は彼女の小説らしくない作品(傑作だけど)だった。でも今回は『透明な夜の香り』の続編。彼女らしい作品だ。だから安心して読める。前作は誤って2回読んだ。途中まで読んで「これ読んでるやん」とすぐに気づいた。だけど心地よいからしばらくそのまま読んでいた。 香りを巡るお話は淡くさりげなく、消えていく。だから、すぐ忘れてしまうけど、癖になるから止まらない。タイトルもあっ . . . 本文を読む
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