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映画・演劇のレビュー

劇想からまわりえっちゃん『激情版! 1・2・3ショットマンレイ』

2012-02-29 20:21:52 | 演劇
 作り手の熱がしっかり伝わってくる作品だと思った。だが、あまりに荒削りで、前作を見た時にも思ったことだが、何をやっているのやらよくわからないようなパワーマイムもどきが、作品を稚拙なものにしている。ああいうものは洗練されなくては伝わらないし、意味すら成さない。なのに彼らはそれを勢いだけで見せていこうとする。その強引さが若さの特権だとは思わないが、仕方ないなぁ、と受け入れてしまえるのは、その一生懸命さ . . . 本文を読む
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第一次反抗期『いつまでも続くなら続け』

2012-02-29 20:13:19 | 演劇
 偶然にも初期のくじら企画と同じように3人芝居である。男3人のむさくるしい世界だ。父親が大竹野正典であることが、プレッシャーにならないわけはない。だが、春生くんはまるでそんなこと気にもしないように自分の世界を作ろうとする。しかも、とても慎重に。    作、演出、出演の大竹野春生は、とても誠実に自分の劇世界を立ち上げようとする。彼らしい。だが、それがどこまで考えてのことなのか、よくわからない、のもい . . . 本文を読む
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『逆転裁判』

2012-02-29 20:07:30 | 映画
 時間の関係で(芝居が始まるまでの時間にぴったり合う映画はこれしかなかった)仕方なく見たのだが、これが歴史に残るぶっとび映画だった。バラィティショーでももう少しまともなことをしそうな気がする。常識のレベルを遥かに超越したいいかげんさ。こんなバカな話を大の大人が映画化していいのか。いくら三池崇史だからってこれはあんまりではないか、と思う。だが、彼は「ドーンとこい!」で、これを引き受ける。冗談ではなく . . . 本文を読む
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2VS2『Kenpou Seventeen』

2012-02-29 19:45:33 | 演劇
 チラシの配布を当日まで待たなくてはならなかったというのってかなり凄くないか。もうそれって宣伝の域を超えてしまっている。もしかしたら、僕の預かり知らないところであのチラシはちゃんと撒かれていたのかもしれないが、少なくとも僕はどこの劇場でも、このチラシを見たことがなかった。その公演会場でようやく貰ったチラシは、いつものようにとても丁寧に作られてあり、いつものように、すみからすみまで楽しめる。さらには . . . 本文を読む
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TEAM54プロデュース 3×3=3『また、待ち時間』

2012-02-27 21:01:21 | 演劇
 登場人物は前田耕陽・中川浩三・副島新五の3人。だから、3×3=3。あくまでも掛け算なのに、答えが3というのがおかしい。この計算が合わないところがみそ。そんなとても個性的な3人に合わせて作ったドラマで、脚本はオカモト國ヒコ(テノヒラサイズ)演出は川浪ナミヲ(劇団赤鬼)が、担当する。  この90分の軽いシチュエーション・コメディーは、お話としてはあまりに穴だらけで突っ込みどころ満載である。しかし、 . . . 本文を読む
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『幸せの始まりは』

2012-02-27 20:55:14 | 映画
 こういうよくあるアメリカ映画を久しぶりに見た。お決まりのストーリーラインに則ったシチュエーションコメディーでありラブストーリーだ。これはこれでラブコメの王道を行く作品なのかもしれないが、あまりに安直過ぎて乗れない。「『恋愛小説家』のジェームズ・L・ブルックス監督と人気女優リース・ウィザースプーンがタッグを組んだ本作は、人生の応援歌のような作品だ。」とgooには書いてあったが、なんだかそんな歯の浮 . . . 本文を読む
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大阪新劇団協議会プロデュース『わが街・大阪ひがし』

2012-02-26 08:22:31 | 演劇
 劇団未来の50周年記念公演でもある。2部構成3幕、休憩の10分を含んで2時間50分に及ぶ超大作だ。終戦の前日、大阪大空襲を描く。井上光晴『明日』のような1日の話なのか、と思ったが、これはソートン・ワイルダーの『わが街』という作品をベースにしたものだった。事前の情報を一切入れず見る癖に、勝手な思い込みで見ているから、そんなふうに思って、自分ひとりが驚く。これは「あの日」を描くのではなく、あの日から . . . 本文を読む
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『赤ずきん』

2012-02-25 10:02:36 | 映画
 こんなタイトルで公開されるのだ。なんか凄くないか。劇場公開時には、そのなんとも言えない大胆さに恐れ入った。絶対ヒットしないだろう、と思った。まぁ、その点は覚悟の上であろう。じゃぁ、どんなタイトルにすればいいのか、いい案は見当たらない。赤ずきんが大人になって狼一族と戦うなんていうお話である。監督は、『トワイライト~初恋~』のキャサリン・ハードウィック。なるほど、と思う。これって、確かに『トワイライ . . . 本文を読む
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『焉知水粉 クロッシング・ザ・センチメンタル・デザート』

2012-02-25 09:21:20 | 映画
 たった36分の短編映画である。しかも、話らしい話もない。まぁ、この上映時間なのだから、当然のことだろう。登場人物も3人。父と息子の話であり、その息子とベトナム人の少女との話でもある。父の営む水粉屋で(ということで、いいのだろうか。パンみたいな感じで、台湾のケーキというか、お菓子で、まぁ、パンケーキかぁ)彼女がバイトをする。ほんのひと時のふれあいを描く。  1993年の夏の話だ。それを、現代の彼 . . . 本文を読む
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『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』

2012-02-24 23:32:31 | 映画
 このタイトルが凄い。なかなかここまで大胆なタイトルはつけれない。これってなんなんだ、と思わせる。正直言うと、よくわからない。だが、なんとなく納得する。これはそんな不思議なタイトルだ。映画を見終えてもこの長いタイトルの意味はやっぱりよくわからないままだ。だが、違和感はない。  スティーブン・ダルトリー監督作品。トム・ハンクスとサンドラ・ブロックが夫婦を演じるのだが、あくまでも二人は脇役でしかない . . . 本文を読む
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明野照葉『東京ヴィレッジ』

2012-02-24 22:42:13 | その他
 明野照葉さんの小説は初めてだ。彼女はミステリー作家のようだ。だから、今まで読んだことがなかったのか、と納得する。僕は基本的にミステリーとか、推理小説とかは読まない。時間の無駄だと思うからである。まぁ、人には向き不向きがある。それだけのことだ。今回これを手にしたのはなんだか面白そうな「家族小説」だったからだ。少なくともそう思えたからだ。でも、読み始めてしばらくすると、なんだかテンポが悪過ぎて大丈夫 . . . 本文を読む
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Micro To Macro『ハネモノ/ブルー・ヘブン ー真冬の青のキセキの日ー』

2012-02-21 23:38:26 | 演劇
 これは昨年夏上演された作品なのだが、創造館のプッシュによっての再演である。石井テル子さんはこのチャンスをきちんと生かして作品の完成度を上げる。初演との違いはお話ではない。見せ方だ。広い空間を縦横に使い、思いきった舞台を作る。  創造館を横に使い、客席をとことん狭く設定した贅沢なつくりだ。もちろんそれは舞台を広く取るためだが、この客席と舞台の近さは観客にとっても贅沢なこととなる。それは芝居がここ . . . 本文を読む
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『はやぶさ 遥かなる帰還』

2012-02-21 23:08:12 | 映画
 昨年10月公開された堤幸彦監督の20世紀FOXによる『はやぶさ HAYABUSA』に続いて、今度は東映が総力を結集して送る。前作は主人公を女性に設定し、彼女の目の高さからハヤブサプロジェクトを描いたが、今度は男たちの視点から描く東映映画ならではの正攻法による決定版とでも呼ぶべき大作である。  このあと、今度は子供目線での3D映画『おかえり、はやぶさ』も公開される。3作品競作となった「はやぶさ」 . . . 本文を読む
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浮狼舎『凍える花』

2012-02-21 23:03:27 | 演劇
 神原さんによる浮狼舎の新作。昨年の『地図にない町』に続き、今年も浮狼舎名義の公演が見れるのがうれしい。神原さんにとって、神原組や、ハレンチキャラメルではなく、浮狼舎として公演する意味は大きいはずだ。劇団というスタイルに頑なにこだわり、仲間を何よりも大事にする彼女にとって、胸を張って「浮狼舎です!」と言えることが何よりも大事なのだ。もちろん、神原組や、ハレンチキャラメルであっても作品の本質は変わら . . . 本文を読む
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May『チャンソ』

2012-02-20 22:24:22 | 演劇
 『チャンソ』は『風の市』に続いて作られた2008年8月の作品だ。これで金哲義はその才能を開花させる。自伝的作品である。朝鮮高級学校を舞台にして、1989年から3年間の自身の高校生活をモデルにして描く。今回のチラシの写真が実にかっこいい。チラシにある「120秒の決戦」は初演時にも書かれてあったが、今回はよりシックで落ち着いたデザインの中で、小さく書かれてあるのがいい。近鉄、八戸ノ里駅。通過待ちのた . . . 本文を読む
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