習慣HIROSE

映画・演劇のレビュー

東洋企画『FASHION』

2018-09-30 19:59:09 | 演劇
初めて東洋企画の芝居を見る。いつもおしゃれで刺激的なチラシを作っていて、手に取れば必ず見入ってしまう。今回もそうだ。お金もかかっているし、アイデアも満載されている。やる気満々意欲ビシバシが伝わるフライヤーで、とても楽しみにしていた。 芝居自体もスタイリッシュで刺激的。ウイングフィールドを横長に使うのは今までだってよくあったことだけれど、ここまでその横幅の長さを前面に押し出した芝居はない。横一杯に . . . 本文を読む
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『散り椿』

2018-09-30 19:24:52 | 映画
こんなラブストーリーを木村大作監督が作るなんて、思いもしなかった。今まで山の映画ばかり作ってきた(まぁ、監督作品としては2本だけれど、それってすべて、でもある!)彼が初めて時代劇に挑む。派手で激しい殺陣のシーンがあるわけではない。それどころか静かで抑えたタッチで全編が綴られている。これはアクションを見せるための映画ではないからだ。だけど、剣を交える戦いの場面はとても激しく、美しくて切ない。 これ . . . 本文を読む
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おたより百景『そっと触れた壁の中に名も無い花の気配』

2018-09-30 18:30:41 | 演劇
水木たねによる一人芝居 。オダタクミの作、演出。台風のため初日である9月29日(土)19:30の回だけで公演が終了してしまった。要するに初日の上演がイコール楽日となってしまったのだ。そんな貴重な舞台を幸運にも僕は目撃することが出来た。観客は15人。(ワンステージ15名限定なのでそれで満席)特別な観客になった。 会場のnyi-maには初めて行ったのだが、すごい場所にある。なんとなく行っても、たどり着 . . . 本文を読む
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劇団 三日月『PUNKY SIXTEEN BOY』

2018-09-28 20:38:01 | 演劇
ウイングカップ9がスタートした。今回は8劇団が参加する。そして、この劇団三日月の旗揚げ公演がトップバッターである。とても初々しくて気持ちのいいお芝居だった。やりたいことが明確で、それを何のひねりもなくストレートに見せていく。でも、そこがとてもいい。斜に構えることなく直球勝負でなんの衒いもない。 中島卓偉の楽曲をそのまま使ってストーリーを組み立てた。昔、ヒットした歌をそのまま映画化した歌謡映画とい . . . 本文を読む
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大阪新撰組『熱海殺人事件 売春捜査官』

2018-09-28 20:24:37 | 演劇
今なぜ熱海なのか。一昔前なら安易に熱海を上演しただろうが、今、熱海をするのはそうとうの覚悟が必要だ。でなくては、やけどをする。70年代の熱気は、もうとうの昔に沈静化した。つかの時代ではない。21世紀に入って、つかこうへいのテンションの高さは受け入れられなくなっている。そんな時代にあえて、つかを、しかも、この『売春捜査官』をするのは、無謀だ。   役者がどれだけ熱くなろうとも観客は醒め . . . 本文を読む
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『プーと大人になった僕』

2018-09-24 19:59:36 | 映画
なんとも切ないタイトルではないか。もうそれだけでこの映画の全貌が伝わる。ぬいぐるみたちが少年と過ごす日々を描く、冒頭の数分間がまた素晴らしい。プーさんの世界をちゃんとおさらいし森の中で暮らしている姿を描く。そしてクリストファー・ロビンがロンドンに行くまで。そんな黄金の日々がタイトルバックで描かれた後、映画は本題に入る。 大人になった彼が子供の頃を忘れて生きる毎日のスケッチ。そこにプーさんが現れる . . . 本文を読む
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虚空旅団『きつねのかみそり』

2018-09-22 19:53:42 | 演劇
  とても面白かった。これは新しい家族の在り方を提示してくれる。そしてそれは「こういうのもいいんじゃないか」という感じの安っぽい提案ではない。こんな可能性の中にこそ、これからの自分たちの在り方が確かにあるのか、なんて思わされた。もう目から鱗だ。芝居を見ながらいろんなことを考えさせられる。同時に、芝居自身はとても快調にお話をどんどん進めていく。良質のシチュエーションコメディでも見ている気 . . . 本文を読む
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吉野万里子『南西の風やや強く』

2018-09-22 19:52:09 | その他
  12歳、15歳、18歳の3つの時代、3つの風景が描かれる。夜の江の島。放送部の部室。予備校の帰り道。些細な風景の点描。ひとりの少年がもうひとりの少年と出会い、さらにはもうひとりの少女と出会う。家族のこと、友人のこと、好きになった女の子のこと。どこにでもあるできごとが丁寧に描かれたとき、それは唯一絶対の彼の人生の風景として心に沁みてくる。誰もが感じる孤独や焦燥、怒り、切ない想い。それ . . . 本文を読む
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『MEG ザ・モンスター』

2018-09-22 19:50:01 | 映画
  何も考えなくていい、映画が見たかった。単純に娯楽映画の王道を行くようなスペクタクル大作。アナログなお話でいい。「このベタさ、は凄いぜ」と予告編を見たときに感心した。今どきはやらない3D映画(今の時代だから当然2D上映だったけど)というのもいい。今どき『ジョーズ』の亜流映画なんてのがこれほどの大予算で作られるバカバカしさ。チャイナマネーが入っているから、金に糸目は付けない。やりたいよ . . . 本文を読む
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犯罪友の会『わたしはレフト』

2018-09-22 19:48:03 | 演劇
  今回はラブロマンスではない。政治的なドラマだ。以前作った『わたしはライト』の姉妹編。そこはこのタイトルを見たなら明らかだ。すぐわかる。そのわかりやすさがいい。   ラブロマンスではないけど、カチカチの政治劇ではない。軽いタッチで、よど号ハイジャックからサリン事件までを描く。これは作、演出の武田一度さんが言いたいことをストレートに吐露した作品だ。だが、それは痛烈なメッセ . . . 本文を読む
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STYLISH FLOWERS『こちらトゥルーロマンス株式会社』

2018-09-22 19:45:18 | その他
渋谷ニコルソンズの木下半太が大阪で芝居を作った作品。オーディションで選んだメンバーと劇団員のコラボで送るお得意のシチュエーションコメディ。お話はとてもよく出来ている。この秀逸なアイデアのもと、役者たちを自在に動かして、ラストまで一気に見せてくれる。渋谷ニコルソンズの3人を中心にて総勢20人以上の大人数のキャストが(一部ダブルキャスト)右往左往する芝居なのだが、お話はワンシチュエーションで、とてもシ . . . 本文を読む
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『ペンギンハイウェイ』

2018-09-16 21:51:51 | 映画
  森見登美彦原作のアニメーション映画だ。森見作品は何故か、たくさんアニメ化されているのに、実写はされてない。つかみどころのなさが原因なのだろうか。彼の描く摩訶不思議なファンタジーはリアルよりもアニメに合うということか。   ただ、今回のこの作品を僕はあまり好きではない。原作もあまり買わない。読んだとき、なんだかなぁ、と思った。でも、アニメ映画として作ると、もしかしたら、 . . . 本文を読む
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オリゴ党『あおのじだい』

2018-09-16 21:46:15 | 演劇
なんと今回は人形劇である。人形劇団を舞台にしたバックステージものなのだが、劇中劇として演じられる人形劇の比重が大きく、全体のバランスを欠くほどなのが凄い。そのくせわかりやすい2重構造にはしない。両者のお話は関係ありそうでなさそうなもどかしさを提示する。もちろん両者は微妙なバランスで確かにリンクはしている。   いなくなった王子様を探す3人の仲間たちのお話は、自分たちの居場所を巡る劇団 . . . 本文を読む
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『泣き虫しょったんの奇跡』

2018-09-16 21:39:14 | 映画
  久しぶりで映画にこんなにのめり込んで見た。最近、映画を見ることがあまり楽しくなくて義務感(仕事ではないからそんなわけないのに)のようになっていた気がする。なんとなく、見て、終わり。見流すって感じのルーティーンワーク。そこには感動はないし、見た先から忘れていく。(秘密だが、実は、芝居も、そうなのだ))自分の感性がどんどん鈍くなってきているのも原因だろうが、それ以上に無感動。(これはも . . . 本文を読む
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真夏の太陽ガールズ2018『キラメキ』

2018-09-04 13:51:15 | 演劇
チームアクアをまず見た。和泉敬子さんが水原コーチを演じる。というその大胆なキャスティングに驚く。彼女のような大ベテランをあの役に配して大丈夫か、と心配だったのだが、始まったところで、心配通りの違和感を覚えた。冒頭のエピソードが、さすがにあまりの年齢差で、ちょっと無理がある。嘘くさいと感じさせられ、乗れない。水原コーチがどう見ても50代にしか見えない、という現状を受け入れたうえでこのお話を進展させて . . . 本文を読む
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