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No1512『季節のはざまで』~一夜限りの夢模様~

なにやら映画づいていますが、
久しぶりに映画館漬けの日曜日でした。
といっても、休憩はさんで3本観ただけですが。

2本目のシュミット監督の『デ ジャ ヴュ』は、
少し疲れて一瞬寝てしまったけれど、
3本目の本作は、とっても楽しかった。

青年が、子供の頃過ごした
祖父母が経営しているホテルを訪ねる。
ホテルは廃業しているが、
彼が、鍵をかけて、ホテルの中を
あちこち歩くにつれ、
子供の頃に見た光景が、次々と
再現される。

ホテルの常連客や、祖父母や、売店の女性、
みな、個性的で魅力的な人物ばかり。
手品師もいるし、
その会話や、しぐさは
あちこちにユーモアがあって、楽しい。

ホテルの広場で、ドラムをたたきながら歌う歌手役の
イングリット・カーフェンの
ハスキーでアンニュイな歌声が心地よく、
聴いているだけで夢心地になる。

常連客のアリエル・ドンパールは、
美しくてセクシーで、目が離せない。

青年が、あちこちの部屋を訪れるたびに、
次々と昔の光景が展開する。
現在と過去の交錯の具合が絶妙で
とても自然。

そして、最後、初めて、現在と過去が重なり合う。
青年が階段を上っていくと、
すぐ前を祖父母も上っていく。
青年が窓を開け放つと、真っ青な海が広がっている。

ああ、このラストショットを観たとき、
この映画、観たことがあると思い出した。
多分。。。

ずっと前にも、
こんな美しい海を観た気がする。

ダニエル・シュミット監督の1992年作品。
少し難しい印象だったけれど、
青年の子供時代の少年が、可愛くて、
好奇心いっぱいの様子から、目が離せなかった。

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