1952年、フリッツ・ラング監督のアメリカでの作品。冒頭、あざらしやかもめたちが、海に集っているのを映す。なんだかかもめの鳴き声もあざらしの様子もどこか不穏な気がして、重苦しい空気がたちこめている。
そんな中、バーバラ・スタンウィック演じるメイが、都会から港町に帰ってくる。
メイは、朴訥な漁師で船長をする太った、気のよさそうな男と結婚するが、結婚前から、ずっとメイに言い寄っていた男で、夫の友人 . . . 本文を読む
リチャード・フライシャー監督の1952年の作品。シネ・ヌーヴォでの、フィルム・ノワールの世界vol5特集の1本。今年の夏休みや代休は、遠出もできず、シネ・ヌーヴォ通いで終わった。
今回の特集も、初めはそんなに観に行くつもりもなかったが、夏休みで、4本観て、ダントツでおもしろかったのが、本作。
脚本からしてよくできている。
最初のタイトルロールのバックに流れるのは、すごい勢いで走っていく列車。 . . . 本文を読む
冒頭、タイトルロールに流れるのは、戦場で戦う兵士たちの風景。映画が始まると、望遠鏡越しに、戦後の東京の街を眺めるショット。観光案内でしゃべっているのは、観光会社でガイドを務めるフランキー堺。望遠鏡を眺めているのは、戦死した家族を弔いに田舎から出てきた左ト全。冒頭からのテンポのよさに(左ト全じいさんのワープ(笑))思わず笑ってしまった。前田陽一監督、さすが。1970年の作品。
鹿児島から出てきたば . . . 本文を読む