ふくい桜マラソン報告その３～去年のしんどくて歩いた記憶と重なっての「今」～

今回、3月の練習不足は否めず、
とにかく「キロ７分」を合言葉に、
それより速くもなく、遅くもなく作戦で
いきました。

ガーミンの腕時計は、
原因不明のトラブルで、
今回、心拍数が測れなくなってましたが、
速さは測れたので、助かりました。

5時に起きて、しっかりご飯を食べて、
ホテルの部屋の狭いスペース、
４メートルくらいを行ったり来たり歩いて、
身体に刺激を入れて
朝のお勤めも無事果たせたのが、何よりの安心材料。

ホテルが、スタート地点の近くだったので、
8時過ぎにホテルを出て、ブロックに並びました。

第１ウェーブに続いて
私たち第２ウェーブがスタートしたのが
8時40分。
ゆるやかにスタート。
わりと早々に、人混みがなくなって、
走りやすくなったのがありがたかったです。

道路が広かったのと、
制限時間が7時間と緩やかなせいか、
先を急ごうと、人混みを縫って、
追い抜く人が少なかった気がします。

しかし、キロ７分のペースが
いきなりきつく感じられ、
身体も重く、
やおら、先が思いやられる気分でしたが、
とにかく「キロ７分」と呪文のように繰り返しました。

今回、３分割作戦で、
１４キロ、２８キロ、４２キロに分けて
気持を整理。
１４キロまではアップのつもり、
２８キロまでは調子をあげて、
そこからゴールまでが、ふんばりどころ。

実をいうと、１４キロまでが長かったです。
２８キロまで行ってしまうと、あとは時間が経つのが速くて、
「ゴールまであと５キロ」という看板が出てからは、
５×７分と逆算して、
あと何分頑張ればゴールだと思って、走り続けました。

しんどくなったら、
何か原因があるはずと思って、
ポケットのゼリーやらようかんやら梅干しを
早めに口に入れて、乗り切りました。

ハーフまでいかないうちに、
トイレに行ったら、
すごく身体が軽くなって、走りやすくなりました。

しんどさには必ず理由があると思って
とりあえず、何かすることが大事かもしれません。

とにかくマイナス思考は封印。
先のことを考えずに、
「今」に集中する。

7分×５キロが35分で、
これを２倍して、50分で10キロだから、、、と
ペースどおりに走れているか、
頭の中で、掛け算と足し算ばかり、計算していたので、
よけいなマイナス思考をせずに
済んだかもしれません(笑)。

今回も、走っていて、35キロを過ぎると、
1年前に参加したびわ湖マラソンや京都マラソンの終盤で、
走ろうとしても、足が棒のようにしんどくて、
必死ではうように歩いた記憶がよみがえってきて
逆に、今の自分は、ちゃんと走れてることが嬉しくて、
「今」をかみしめる感じがありました。

いろんなマラソンの「記憶」がよみがえり、
重なり合って、
「今」に集中できる。

そういう感じです。
きっと、びわ湖や京都で
6時間ぎりぎりで、
しんどくて、よれよれになった記憶は
忘れない気がします。

こんなことを思い出しながら、
書いていると
不思議なもので、
あんなにしんどくて、全然楽しくないのに、
なぜか、またマラソンに出たくなります。

自分を追い込んだ時に、
自分が、どんなことを思い、
どんなふうに考えるのか、
試してみたい、
そういう感じでしょうか。
しんどいことには、変りありませんが(笑)

今回、
直前に放映された
NHK-BSの「ランスマ倶楽部」という番組で
タレントの大家さんが、大阪マラソンで
初マラソンに挑戦して、
完走どころか、
４時間45分と、
すばらしいタイムでゴールされた姿にも
大いに感銘を受けました。
32歳と若いとはいえ、
相当に練習されたと思います。

しんどくても、
しんどいからこそ、
そこを乗り越える力を
どうやって自分自身から引き出すか、
まだまだ挑戦は続きそうです。

実は、すでに次回は決まっていて、
5月に富山県の「カーター記念黒部名水ラン」に出ます。
暑いし、山に向かって上って下るという
ハードなコースなので、
5時間切りは不可能に近いですが、
富山の山と海を見に、走ってこようと思います！
気持ちよく走るためにも、
週末の練習が欠かせないのですが、
ピアノも歌も練習したいし、
映画も見たいし、
いそがしーーと嬉しい悲鳴です。