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音楽散歩道その39ピアノがこころに語りかけてくる~音楽三昧の週末~

この週末、音楽三昧でした。弾き語りから、クラシック、TK(小室哲哉)サウンドへと。土曜日、あんどりいらんど。のボーカルのannちゃんの弾き語りがあって、心斎橋の「Music Bar ENTER」へ。前回行ったアトランティクスのあるビルの3階。落書きだらけで少し怖いくらいのエレベータに乗ると、テーブルごとにろうそくが灯ってる、小さなライブバーがあった。イベントタイトルは 「MY COLOR vol. . . . 本文を読む
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三宅弘之映画祭/続々・スクリーンの向う側~『リオ・グランデの砦』などの上映~

今日、神戸映画資料館を会場として開かれた、「三宅弘之映画祭/続々・スクリーンの向う側」というイベントで、渡辺武信氏(映画評論家・建築家・詩人)と荒井晴彦氏(脚本家・映画監督・「映画芸術」編集長)とのトークと『リオ・グランデの砦』(ジョン・フォード監督 1951年)を観てきた。 荒井晴彦さんの話は、相変わらず、歯に衣着せぬ感じでおもしろい。脚本家と映画監督、どっちが偉いのかというお話、いい映画は、 . . . 本文を読む
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No1330『オデッセイ』~最後まで失われることのない明るさとジョークと諦めない心~

一人とり残された宇宙飛行士の絶望と孤独の中で、自分の知恵と力で生き残る。そんな彼が最後は盟友に自分の運命を託す。ジョークを連発し、皆が笑顔で明るい。問題を一つひとつ解決していけ、諦めるなと言う時、彼の味わった絶望と孤独の深さに涙が出た。最後は、手と手、体と体のアクションに感動。 . . . 本文を読む
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No1329『No Home Movie』~長回しの向こうに~

2015年、アケルマン監督の遺作で、母を映したドキュメンタリーということで、これはなにがなんでも観ておきたいと駆け付けた。 睡眠不足と疲れで、せっかく無理をしたのに、何度も寝落ちしてしまい、ふがいない。 それでも、冒頭の、広大な荒野のようなところに冬のためか、ほとんど葉のない木があって、風がびゅうびゅう、強く吹き荒れている。木が揺れたりしているのを、延々と数分間の長回しで、ロングショットでとら . . . 本文を読む
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No1328『ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地、ジャンヌ・ディエルマン」~少しずつズレていく日常~

3月12日の土曜日、私が初めて観たシャンタル・アケルマン監督作品。タイトルが長いだけではない。映画自体も3時間20分と長い。そして、延々の長回しにびっくりした。 高校生の息子と暮らしている主婦ジャンヌの3日間を描く。朝、息子を送り出し、近所の女性から、赤ちゃんを預かり、返したあと、「客」をとってお金を稼ぎ、夕飯の支度をし、息子と夕飯を食べ、散歩して…という日常。 ジャンヌは、几帳 . . . 本文を読む
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No1327『東から』~自分の心の奥底をのぞかれているような…~

物語のない、映像の羅列だと、えてして、観客は置き去りにされがちだが、アケルマン監督の場合、そんなことはない。 逆に、画面に見入ってしまい、カメラといっしょに見つめ続けている気がして、延々たる長回しの向こうに、いつしか自分の心の奥底を見つめられているような、そんな気持ちになった。 登場するのは、匿名の人々ばかり。物語に絡みとられることなく、物語から自由で、意味からも自由な映像たちは、なぜか、すご . . . 本文を読む
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No1326『キャロル』~限りなくあたたかい、恋するまなざし~

恋に理由なんて要らない。「恋に落ちる」のだから…。 デパートのおもちゃ売り場で働いているテレーズは、娘へのクリスマスプレゼントを買いに来たキャロルに出会う。何気ない出会い。キャロルが、手袋を置き忘れ、それをテレーズが家に送ったことから、再会の機会が訪れる…。 二人が互いを見つめるまなざしは、限りなくあたたかい。 この映画がいいと思うのは、二人が、あまりしゃべらない . . . 本文を読む
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No1325『あの頃、この時』~台湾映画の道のりと国の歩みが重なり合い、今につらなる~

1962年以降の台湾映画の歩みを描いているだけでなく、映画の今をも、描いていて、観客の私たちと映画とのかかわり、時代と映画のありようについても考えさせられる作品。大阪アジアン映画祭の最終日、レイトショーで映画祭を締めくくるにふさわしい映画だった。 映画は、時代や社会と無関係ではありえず、いやがおうでも、監督の「現代」「社会」に対する考えや態度が映画にはあらわれてくる。 観客もまた、映画と関わり . . . 本文を読む
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No1324『王家欣 ウォン・カーヤン』~ギターを抱えて、あの娘を探す…~

大阪アジアン映画祭の一本。香港のベニー・ラウ監督による2014年の作品。「王家欣(ウォン・カーヤン)」という名前は、香港では、ありふれた名なのだろうか。日本でいえば、「さとう かおる」のように、男女どちらにもつけられるような名前と、よくある姓なのかもしれない。 ジョンインは、友達からもらったチケットで映画館に行き、売場の可愛い女性に一目惚れ。上映中に眠り込んで、映画館に閉じ込められてしまう。仕方 . . . 本文を読む
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音楽の散歩道その38心の根っこまで揺さぶる歌

「さみしいから歌うの今だけちょっと目隠しをさみしいから笑うの心に鍵をかけてみた」~「まほうのことば」(作詞作曲ann)より歌詞だけでなく、annちゃんの歌声、ピアノとも、心の奥底まで、ストレートで投げ込んでくるような力強さと切なさにあふれていて、思わず目頭が熱くなった。 「あんどりいらんど。」のボーカルのannちゃんの弾き語りが、3月3日、雛祭りの日、心斎橋のAtrantiksであった。 ライ . . . 本文を読む
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音楽の散歩道その37ただ、ただ歩き続ける…~「アグパ」という名の船に乗って音楽の大海に乗り出す…~

人生はさびしことでいっぱい。でも、ずっとずっと長い道を歩き続けているような、奥行のある曲に、メロディに出会う。そうすると、なんだか生きていけるような気がする。道の向こうに、希望なんて、全然みえなくても、音楽の向こうになら、かすかに光があるような気がする。ただ、歩き続けることで、たどりつけるかもしれない何か…。時間ばかりがどんどん経っていく中で、いい音楽に出会って、泣いたり笑ったり、い . . . 本文を読む
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No1323『湾生回帰』~生まれ故郷の大地や人との絆を取り戻した人たちの喜びがあふれる~

「湾生」というのは、台湾で生まれ育った日本人のこと。幼少期を台湾で過ごし、敗戦で日本に引き上げざるを得なかった人たち。生まれ故郷台湾について語る時の、生き生きした表情と、弾んだ声が、ステキで胸打たれた。70歳代、80歳代のおばあさん、おじいさんたちが、この年齢になって、ようやく台湾を訪れることができた喜びを口にする。 台湾では、敗戦後も、日本人に対する暴力や略奪はなく、台湾に残りたい日本人も多く . . . 本文を読む
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