平成29年は今日で終わり、明日から平成30年がスタートする。
今年、私の中での大きな出来事といえば、21年3月から4人の仲間で毎月休まず開催してきた健康ウォークイベントを、12月23日をもって終了したことだろうか。
最後のウォークイベントは、地元・羽村を歩いた。
この日は穏やかに晴れたウォーキング日和で、27人が参加してくれた。
まずは、鎌倉時代に掘られた「まいまいず井戸」へ。
「まいまいず」とはカタツムリのこと。
当時は垂直に掘る技術が未熟で、すり鉢状に掘り進めて行って、ようやく地下水脈にたどり着いたという。
昔の人が水を得るために、いかに苦労したかを物語る井戸だ。
続いて神明神社をへて、神明緑道を歩いた。
この緑道は、羽村山口軽便鉄道の廃線跡に作られた遊歩道。
多摩川から村山貯水池、山口貯水池に水を送る導水管建設のために敷設された工事用軌道で、第二次世界大戦の時には、米軍の本土攻撃に備えて、貯水池の堤体を補強するための砂利運搬用に使用されたという。
以前、健康ウォークで武蔵村山市内を歩いたとき、廃線跡の横田トンネル、赤坂トンネルなどを通った。
この新明緑道は、これらのトンネルとつながって多摩湖まで続いていたのである。
次に訪れた羽村市動物公園は、かつては横田基地の一部だった場所。
返還されて昭和53年に日本初の町営の動物園(現在は市営)になった。
パンダはいないけど、キリンやシマウマ、サル、ペンギンなどがいて、家族連れに人気だ。
息子たちが小さい頃はよく来たけど、20年以上ほとんど来ていなかった。
今回のウォークで久しぶりに訪れたが、シニアにとっても動物園は楽しめる場所だ。
動物のかわいいしぐさを見て、思わず笑顔になるおばさん、おじさんたち。
全員が50代~80代と中高年だが、みな童心に返って楽しんでいた。
最後は、新青梅街道沿いにある「みずほエコパーク」へ。
古タイヤで作られた怪獣が大空に向かって立っていて、迫力満点だった。
思えばこれまで毎月、多摩地区のあちこちを歩いてきた。
コースを作るために、何度も下見を重ねたこともある。
約9年間で中止したのは、台風2回と東日本大震災後の3回のみ。
雨が降っても休まず開催、我ながらよく頑張ったと思う。
休会を惜しむ声もあるが、参加者同士の仲良しグループができて「これからも自分たちで歩き続けます」と言ってくれた人たちも。
達成感で幕を閉じることができてよかった。
ちなみに、今年はカラパタール制覇して来ました。太田さんもいらっしゃいませんでしたが、昨年のメンバーは3名と少なく、残念でした。また、登山にご一緒したいですね。