ノルウェーのオスロから飛行機に乗り、約1時間でスウェーデンの首都、ストックホルムに着いた。
ストックホルムは森と湖に囲まれた美しい都である。
まず訪れたのが、メーラレン湖のほとりに建つ市庁舎。
800万個の赤煉瓦が使われている、宮殿を思わせるような壮麗な建物だ。
あいにく外壁を修理中で、その美しい外観全体を写真に収めることができなかった。
市庁舎大広間「青の間」はノーベル賞受賞式後の晩餐会が行われる場所として有名だ。
青の間
訪れた日は日曜日だったが、多くの観光客で賑わっていた。
「青の間」から大理石の階段を上ると、舞踏会が開かれる「黄金の間」がある。
舞踏会が開かれる黄金の間、正面の壁画が「メーラレン湖の女王」
黄金の間は金箔をはったモザイクタイルで壁面がおおわれ、キラキラ輝いていた。
多くの壁画に目を奪われる。
日本人ガイドの案内で、市議会の議場も見学した。
木組みの天井は壮麗だったが、議場自体は思ったよりこじんまりしていた。
木組みのデザインに特徴がある議場の天井
議員の半数は女性で、議員報酬はごくわずか。
議員は別に職業を持っているので、議会は夜間に開かれることが多いという。
お金や名誉が目的でなく、国民や市民の暮らしをよくしたいと本気で思っている人がボランティアで行っているのがスウェーデンの政治だ。
だからこそ、スウェーデンの福祉は発展したのだろう。
日本も議員報酬をぐっと低くすれば、政治はもっとよくなると思うのだが。
ガムラ・スタン(旧市街)には王宮、大聖堂、ノーベル博物館など、観光スポットが集中している。
ノーベル博物館
大広場を中心に石畳の道が張り巡らされ、カフェやアンティークショップがひしめいていた。
旧市街を抜け、橋を渡ると王立公園がある。
花と緑が美しい市民の憩いの場だ。
花が咲き乱れる王立公園
公園の両側にはカフェが並ぶ
初夏の日差しを浴びながら、カフェでひと息
今回の旅で、スウェーデンに滞在したのはわずか1日。
夕刻には大型客船に乗り込み、ヘルシンキに向かってバルト海クルーズに出発した。
次はもっとゆっくり訪れたい。
(次回はフィンランド編)