太田知子の いきいき!健康長寿

健康医療ライターで介護予防インストラクターの太田知子が介護されない体づくり、若さと元気をキープする方法について語ります。

モロッコ エキゾチック旅その5(最終回)トドラ渓谷を経てマラケシュへ

2018年11月24日 | モロッコ 北アフリカ 旅行 エキゾチック

 メルズーカ大砂丘からエルフードに戻り、カスバ街道を通ってトドラ峡谷へ。

切り立った岸壁が続いており、ヨーロッパのロッククライマーが岩登りを練習しに集まる場所だそうだ。


 翌4日は、モロッコ一美しい村と言われる「アイト・ベン・ハッドウ」を見学した。

ここは7世紀に、先住民族のベルベル人がアラブ人の支配から逃れるために築いたカスバ(要塞)化した村で、世界遺産に指定されている。

建物は赤土の日干し煉瓦で造られており、赤茶色一色。今も数家族が暮らしているそうだ。


 ここからマラケシュを目指して約200kmの道のりをバスで進む。

雪をかぶったアトラス山脈を眺めながら、バスは山道を進んだ。


途中、標高2260mの峠でひと休み。


その峠の先に、アルガンオイルの店があった。

今回の旅の目的の一つはアルガンオイルを買うこと。

アルガンオイルはモロッコ南部にしか生育しないアルガンツリーの種から採取されるオイルで、美容にとてもいい。

アルガンの実を石で割って、真中の核の部分を取り出し、石臼でひいて、オイルを取り出す作業を見せてくれた。

30㎖で100ディルハム(1200)と高価だが、日本で買うよりずっと安いので、日本人観光客に飛ぶように売れていた。


 ようやくたどり着いたマラケシュは、モロッコのほぼ中央に位置するエネルギッシュな街。

人混みの中を、観光客を乗せた馬車が走っていた。

中心のジャマ・エル・フナ広場は屋台が建ち並び、蛇使いやら、ヘナ描きやら怪しげな人もいて、とっても賑やかで圧倒される。



 喧騒から逃れて訪れたマジョレル庭園は、竹やサボテンの緑の中に、濃いブルーの建物が美しい癒しの場所。

フランスの画家、ジャック・マジョレルが造園し、後にデザイナーのイブ・サンローランが買い取って修復したそうだ。


 バヒア宮殿は、19世紀後半の大宰相の私邸。この大宰相には4人の妻と24人の愛妾がいたという。

天井には細密画が描かれ、壁や柱の彫刻も見事で、豪華な宮殿だった。


 モロッコ最後の夜は、ファンタジアと呼ばれるモロッコの伝統的な祭りを再現したショーを楽しんだ。

 

民族衣装を着て馬に乗った若者が馬上でアクロバティックな演技を見せたり、銃を撃ち放ったり。

最後には花火も上がって、楽しいショーだった。


8日間のモロッコツアー、あっという間だったが、異国情緒を満喫できた旅だった。

 


モロッコ エキゾチック旅その4 サハラ砂漠で日の出観賞!

2018年11月17日 | モロッコ 北アフリカ 旅行 エキゾチック

 フェズからバスで450㎞も南下し、サハラ砂漠への入口にある都市・エルフードへ到着したのは112日。

翌朝、50㎞先のメルズーカ大砂丘を目指し、暗い中をジープで出発した。

電燈がないので、星空がとてもきれいだ。

オリオン座も北斗七星もはっきりと見えた。

 

 砂漠では朝晩かなり冷え込む。

ありたけの衣類を着込み、スカーフで頭を覆い、日の出前の砂丘を歩いた。

ズブズブと足が砂の中にめり込む。


ラクダに乗った人が、悪戦苦闘する私たちをゆうゆうと追い抜いていく。



隣にいたモロッコ人の男性が腕を取って、引っ張ってくれた。

30分ほどで小高い丘に到着。次第に東の空が明るくなり、太陽が昇り始めた。


なんと美しい光景だろう。

言葉もなく立ちすくみ、日の出を見ていた。

すると、腕を組んで引っ張ってくれた男性が、「シットダウン」という。

座ると、私の名前を聞き、アラビア文字で砂に名前を書いてくれた。

感激していると、おもむろにポケットから砂の入った瓶やアンモナイトの化石やらを取り出し、砂の上に並べ始めた。

旅行会社が用意したガイドだとばかり思っていたら、そうではなくて、土産売りのおじさんだったのだ。

欲しいものはないので、チップをあげて退散したが、中には断りきれずにたくさん買い込んだ日本人もいるようだ。

異国では親切な人には注意せよというが、まさにその通り。



モロッコ エキゾチック旅その3 古都フェズは世界一複雑な迷路の街

2018年11月16日 | モロッコ 北アフリカ 旅行 エキゾチック

フェズはモロッコ最初のイスラム王朝の都で、1000年以上も前に建設された街並みが今も残っている。

世界一の迷宮都市といわれるように、網の目のように張り巡らされた道はものすごく複雑だ。

ボーッと歩いていると迷子になりそうで、ガイドさんの後を必死で歩いてついていった。

狭い路地に様々な店がひしめき、荷物を背負った馬が突然歩いてきてびっくり。


迷路のような街の一角から、子どもたちの声が聞こえてきた。

覗き込むと、先生のような女性が「中へどうぞ」と手招きしてくれた。

中へ入ると、幼い女の子たちが勉強していた。

モロッコはイスラム教の国で、女子教育が遅れている。

そこで、こうした街の中で、寺子屋のように勉強を教えている場所があるとのことだった。

 

この一角になめし革職人地区があり、独特の臭いが漂ってきた。

モロッコは革製品でも有名だ。

ミントの葉をもらい、鼻に当てながら、革工場を見学させてもらった。


モロッコ エキゾチック旅その2 青の街・シャウエンへ

2018年11月12日 | モロッコ 北アフリカ 旅行 エキゾチック

111日、首都ラバトを観光した後、モロッコで一番見たかった街・シャウエンを訪れた。


インドのジャイプールにはピンクシティがあったけど、シャウエンはブルーの世界。

家の壁も道路も階段も水色や濃い青など多様なブルーでペイントされ、メルヘンチックで美しい。



           ドアの絵もかわいい

      モロッコの街には、至る所、猫がいた


ここはスペインから追われたイスラム教徒が住み着いた場所で、聖域として長い間、神秘のベールに包まれていたとか。

なぜ青なのか?

虫よけのためとか、夏の暑さを紛らわすためとか、イスラム教にとって青が神聖な色だったためとか、様々な説があるそうだ。


 

今はモロッコの人気観光地になり、土産物店が軒を並べ、多くの観光客で賑わっていた。


              モロッコの子どもたちと



モロッコ エキゾチック旅 その1

2018年11月10日 | モロッコ 北アフリカ 旅行 エキゾチック

 

1030日~116日まで、北アフリカの国・モロッコを旅してきた。

きっかけは2年前、インド旅行で一緒だった年配の女性から、「これまで旅行した国でモロッコが一番良かった」と聞いたこと。

それ以来、モロッコが憧れの国になり、念願がかなっての旅行だった。


カタール航空、ドーハ乗り換えで20時間かけて、モロッコのカサブランカへ着いたのが1031日。

砂漠の国なのに、何と雨が降っていた。

緯度はエジプトと大して変わらないのに、東京より寒く感じてびっくり。

夕闇に明るくライトアップされたハッサン2世モスクを見た後、バスで首都ラバトへ向かった。

          夕暮れのハッサン2世モスク


夕食時にモロッコビールをいただいた。


モロッコはイスラム教の国なので、アルコールは禁じられている。

外国人が宿泊するホテルやレストランでは自由に飲めるが、小瓶で約500円と高め。

ちょっと薄味で日本のノンアルコールビールのようだが、飲みやすい。

タジン鍋、クスクス、ケバブなどモロッコ料理にはよく合った。

             肉と卵のタジン鍋


            鶏肉と牛肉のケバブ


クスクスは小麦粉から作る粒状のパスタ。上に野菜や肉を載せ、スープをかけて食べる



 

111日は首都ラバトを観光した。

フランスから独立を勝ち取った元国王のムハンマド5世を祀った霊廟を見学した後、ウダイヤのカスバを訪れた。

             ムハンマド5世廟



                   廟の内部   

                 廟を守る衛兵たち


カスバとは要塞のこと。

ウダイヤのカスバは18世紀にウダイヤ・アラブ族の軍隊を駐屯させた場所で、赤茶色い城壁がぐるりと張り巡らされていた。

            ウダイヤのカスバ

             カスバ内の通路の模様がおしゃれ