太田知子の いきいき!健康長寿

健康医療ライターで介護予防インストラクターの太田知子が介護されない体づくり、若さと元気をキープする方法について語ります。

エジプトの旅(最終回)エジプトの女性は今・・・

2018年03月25日 | エジプト ピラミッド スフィンクス

エジプトを旅していて不思議に思ったことがある。

街なかや観光施設で、女性が働いている姿がほとんど見られないことだ。

 

カイロまでの往復に利用したエジプト航空の客室乗務員は、ほとんどがおじさん。

女性のキャビンアテンダントは1人しか見なかった。

ルクソール―アスワン間のクルーズ船のスタッフも男性ばかり。

レストランのホール業務もベッドメイキングも男性スタッフが行っていた。

 

各観光施設の周辺に店を構えるおびただしい数の土産物屋の売り子も男性ばかり。

働く女性を見たのは、ベリーダンサーとトイレの番人とレストランの裏庭でパンを焼く女性くらい。

              石窯でパンを焼く女性

 

ガイドのイマドさん(エジプト人男性)に「エジプトの女性はなぜ、外で

働かないのか?」と質問したら、こんな答えが返ってきた。

「女性は家の中で大事な仕事をしている。家事や子育て、チーズをつくるなど・・・」

しかし、家の中の仕事では賃金が得られない。

自らの手で収入を得られない限り、女性の地位は上がっていかないのではないか。

 

                カイロの公園で出会った女性たちと

 

               エジプトの少女たちはとても人なつこい

 

エジプトは女性の社会進出がまだまだ遅れているらしいと確信したのだが、ネットサーフィンをしていたら興味深い記事が見つかった。

 

2015年の代表議員選挙で、大量の女性議員が初めて誕生したという記事だ。

定数598人中、89人の女性議員が誕生した。率にして14・9%。

これは画期的なことだという。

 

政治の世界で女性が増えれば、女性の地位向上をめざした施策が増え、女性の社会進出はぐんぐん進んでいくだろう。

10年後のエジプトはきっと、外で働く女性がたくさん増えているはず。

それを見るために、もう一度エジプトを訪れてみたい。

           公園内のレストランから見た、ライトアップされたムハンマド・アリ・モスク

 


エジプトの旅 その4 スフィンクスとキッス

2018年03月23日 | エジプト ピラミッド スフィンクス

 エジプト旅行のハイライトはピラミッド見学。

砂漠の中で、天に向かって建つ巨大な石の建造物はロマンを誘う。

 

 ピラミッドで有名なのが、カイロ郊外にあるギザの三大ピラミッドだ。

エジプト滞在最終日に訪れた。

 今から約4500年も昔、ファラオ(王)を頂点とする中央集権国家が全盛期を迎えた時代に造られたピラミッドで、

クフ王、クフ王の息子のカフラー王、孫のメンカウラー王のピラミッドが三大ピラミッドと呼ばれている。

 

中でも最大なのがクフ王のピラミッドだ。

                      クフ王のピラミッドの前で

とにかくデカい。造られたときの高さは約147m。現在は頂上部分が欠けてしまって、137mだそうだ。

ピラミッドは大きな石灰岩を積み上げて建設されている。

その1つは平均2・5トンもあり、それを270万~280万個も積み上げてできているとか。

 

クレーンなどない時代に、どうやって積み上げたのだろう?

 

クフ王のピラミッドは内部に入ることができる。

カメラの持ち込みは禁止。

通路はかなり狭く、身をかがめないと前へ進めない。

人人人の大行列。その日、カイロの最高気温は23度でピラミッドの中も快適だったが、夏はかなり暑そうだ。

急な階段を上っていくと王の間があり、そこには蓋のない石棺があった。

 

カフラー王のピラミッドは頂上部分が白い。

これはピラミッドを覆っている白い化粧石が頂上部だけ残っているため。

クフ王のピラミッドも化粧石で覆われていたが、その後の王が墓などを建設するために剥がしてしまったため、今の姿になったという。

 

カフラー王のピラミッドの前には巨大なスフィンクスがある。

墓の守護のためにつくられたもので、顔はカフラー王で身体はライオンだとか。

そのスフィンクスとキッスしている写真を添乗員さんが撮ってくれた。

 

ギザのピラミッド見学の前日には、カイロの南方、サッカラという街にある階段ピラミッドを見学した。

階段ピラミッドはギザのピラミッドより100年ほど前のもので、世界最古のピラミッドだそうだ。

台状の墳墓を積み上げて階段状にしたもので、日本の古墳に似ているような印象を持った。

 

ダハシュールにある屈折ピラミッドも見学した。

クフ王の父親、スネフル王のピラミッドで、途中から傾斜角度が変わっている。

ガイドさんの説明では、下を作った工法で建設を続けると崩れる可能性が出てきて、途中で工法を変えたためにこのような形になったとのことだった。

 

階段ピラミッドから屈折ピラミッド、そしてクフ王のピラミッドへ。

ピラミッドの変遷が分かって興味深かった。

 

               ピラミッドの前で煙草を吸う男性