太田知子の いきいき!健康長寿

健康医療ライターで介護予防インストラクターの太田知子が介護されない体づくり、若さと元気をキープする方法について語ります。

お一人さま準備講座の講師を務めました!

2017年12月20日 | おひとりさま 女性 リリアンネット

 立川市男女平等参画課主催の「お一人さま準備講座~元気に楽しく老いるには」(協力=ひとりの老後を応援する団体・リリアンネット)が12月10日と17日に開かれた。

定員40人を大きく上回る約60人の女性が参加。会場は熱気に包まれた。

 10日の講師は、わくわくシニアシングルズ代表の大矢さよ子さん。

昨年実施した「中高年シングル女性の生活状況アンケート」の結果を報告しながら、問題点を提起した。

シングルマザーの老後は厳しい。

子育てしながら非正規やパートで働いてきたシングル女性は、年金だけでは食べていけず、高齢になって体調が悪くても働かざるを得ない厳しい生活実態が浮き彫りになった。

 私は常々思うのだが、日本の年金制度ってとても不公平だ。

公務員や大企業に勤めて、運よく定年まで安泰だった人は定年後も死ぬまでずっと、高額の年金が保障される。

その妻(第3号被保険者)は、年金保険料を納めなくても老後はしっかり年金がもらえる。

ところが、運悪く会社が倒産したり、非正規で働いてきた人は、現役時代が苦しいだけでなく、死ぬまでずっと少ない年金で苦しい生活を余儀なくされる。

シングル女性の多くは非正規労働者で、少ない給与の中からこつこつ年金保険料を払ってきたのに。

大矢さんは「夫婦単位で設計されている公的年金を、個人単位にすべき」と言ったが、本当にその通りだと思う。

 

 2回目の講座はリリアンネット代表の私が、老後を元気で楽しく暮らすために今からどんな準備が必要かについて話した。

おひとりさまにとって、どこを終の棲家にするかは大きな問題だ。

自宅で最後まで暮らすのか、高齢者住宅や有料老人ホームへ住み替えるのか、元気なうちに考えておかなくてはならない。

 

講座では、自宅を終の棲家にする場合に必要なこと、住み替える場合の注意点や高齢者住宅などを選ぶポイントなどについて話した。

また、要介護リスクを減らすために今からすべきことについても話した。

お一人さまにとって大事なのは友人や仲間など、ネットワークづくりである。

最後に、リリアンネットの活動を紹介したところ、何と7人も入会してくれた。

皆さんの期待に応えられるいい会にしていきたいと思う。


リリアンネットの記事が朝日新聞に掲載されて・・・

2017年10月28日 | おひとりさま 女性 リリアンネット

10月20日付の朝日新聞生活面に、私が代表を務める「ひとりの老後を応援する団体・リリアンネット」の記事が掲載された。

老楽(おいらく)セミナー(10月定例会)の取材を受けた時のもので、ケアハウスを見学した話や、「最近、サービス付き高齢者向け住宅が増えているが、収入が年金だけのお一人様女性にはハードルが高い。単身高齢者には安心して過ごせる低価格の住まいが必要」という趣旨の私の話が載ったのだ。

ケアハウスは、前年所得が150万円未満であれば、1か月にかかる費用は立川辺りでも10万円前後だが、サービス付き高齢者向け住宅は20万円前後かかるので、年金収入だけでは厳しいというのが現実だ。

 

今週、この記事を読んだ人から電話があった。

1人はリリアンネットへの入会を希望する女性、もう1人は住宅型有料老人ホームの営業ウーマンから。

「私どもの老人ホームは、立川周辺の国立、八王子辺りでも月10万円~11万円程度で入居できます。ぜひ、リリアンネットの皆さまにご説明に伺いたい」と積極的なので驚いてしまった。

そこで、「まずは資料を送ってください」と言って電話を切ったところ、さっそくパンフレットが送られてきた。

「食事つき・管理人常駐のやすらぎの住まい~若い方から高齢者までの独り暮らしを応援します」とある。

その住宅型有料老人ホームを運営するのは、立川市にあるNPO法人。

ワンルームでトイレ、洗面所、ミニキッチン付き。

風呂は部屋に付いていたり、共用だったり。

国立市青柳のホームは月額費用が10万6000円、国立・谷保は11万円、八王子・横川は10万6000円と、食事付きでこの金額は確かに安い。

でも・・・・居室面積が狭いのだ。

どの住まいも20平方メートル以下。国が政策として進めているサービス付き高齢者向け住宅の居室は「25平方メートル以上」が原則だ。

部屋に寝に帰るだけの学生なら狭くてもいいかもしれないけれど、一日の多くを家で過ごす高齢者の住まいとして、20平方メートル以下というのは狭すぎる。

国立や八王子では、仕方がないのかもしれないが・・・

おひとりさまの終の住処(すみか)選びは、なかなか難しい。


リリアンネットでビール工場見学

2017年09月03日 | おひとりさま 女性 リリアンネット

ひとりの老後を応援する団体・リリアンネットの8月定例会は、20日(日)に開催。

「暑気払いイベント」と称して、府中市郷土の森博物館とサントリーのビール工場を見学した。

 

分倍河原駅前に建つ新田義貞像を見学した後、バスで府中市郷土の森博物館へ。

広大な敷地の中にケヤキ並木があり、江戸時代から昭和初期に建てられた8棟の建物が移築復元されている。

蔵造りの薬屋、府中宿の大店、茅葺屋根の農家、洋風建築の旧府中町役場庁舎などがあって、さすが、武蔵国の国府があった府中ならでは、と感心した。

博物館の職員が説明してくれたのもありがたかった。

昼食は博物館内のレストランで。この日の参加者は8名で、初対面の人もいたので、一人ずつ自己紹介。ずっと独身できた人、離婚や死別でおひとりさまになった人など様々だが、多摩に住む女性同士、和気あいあいと交流できて楽しかった。

リリアンネットの存在が、私にとってもほかの人にとっても、心の居場所になれたらいいな。そうなれるようこの団体を育てていきたい。

午後は、徒歩でサントリー武蔵野ブルワリーへ。下見をしたはずなのに道を間違えてしまい、大回りをして30分ほど歩き、大汗をかきかきビール工場へ。すぐにもビールの試飲がしたかったが、ガマン!ガマン!

見学者は若い人のグループが多く、おばさんグループは私たちだけ。最初にビデオでビール造りの概要を学んだあと、工場内を見学した。

ビールの原料となる麦芽を試食したり、ホップの香りをかがせてもらったり。プレミアムモルツに使う麦芽は二条大麦麦芽に希少なダイヤモンド麦芽を混ぜているとか。試食したダイヤモンド麦芽はこおばしくて、噛むと甘みがあっておいしかった。

ビール造りの工程を1周させてもらったが、隅々まで機械化されていて、従業員が少ないのにびっくりした。

いよいよ最後は試飲タイム。1人3杯まで無料とのことで、大好きなプレミアムモルツをガブガブいただいた。ここで飲むプレミアムモルツはとにかく、おいしいのだ。

先日、息子が来たので、奮発して缶のプレミアムモルツを買ってきたが(普段は発泡酒)、それほどおいしいとは思わなかった。工場で飲むビールがおいしいのは、出来立てだからだろうか? 周りを見渡せば、どこのテーブルも笑顔があふれている。

リリアンネットは5月にワイナリー巡りを楽しんで、今回はビール工場見学。酒好きおひとりさま女性の集団になりつつある?

ほろよい気分で見学終了。帰りはサントリーのバスで分倍河原駅まで送ってもらい、解散した。

9月の定例会は17日(日)午後1時30分から、立川市女性総合センターアイムで開催。「どこにする? 終のすみか~高齢者住宅の最新事情」をテーマに、サービス付き高齢者向け住宅、ケアハウス、シニア向け分譲マンション等の比較、自宅に住み続ける場合のメリット・デメリットなどを学ぶ。会員外も参加可。問い合わせは090-8817-6077太田へ。